第187話 降伏勧告

「御主人様、王都内に王太子が暗黒剣を使い、クレセント王に挑んで完膚なきまでに負けたと噂は流しました、又同じように周辺の町にも流しました、宣戦布告の内容も噂を流したので、住民達は怯え始めています。」

「ヘラご苦労様、王都に降伏勧告して終わらせられるかな?」

「兵士達は御主人様の黒い魔物との戦いを見ていましたので、受け入れると思いますが、どのように降伏勧告をしますか?」

ヘラが真剣に言う

「従わなければ、殲滅させるかな?王族と貴族、重臣を差し出して降伏せよだね」

「御主人様、従いにくい条件にするなんて、わざとですね、お仕置きするつもりですね」

レインが笑い出す

「御主人様、使いが来ました」

クリスが呼びに来る

「レインよろしく」

エターナリアが微笑みながら言うとレインが会いに行く


翌朝、豪華な服を身に纏った男が来る

「少しは話せるのかしら?」

「ガジリオスカを殴り飛ばすとは、本当に愚かな女だ!使者を害す事が貴様のやり方か?」

「殴りかかってきたので、払っただけですね、その気が有れば、顔を潰しても良かったのですね」

「この女!」

男は隠していた剣を抜く

「暗殺に来たのですか?それならばお仕置きものですね」

「愚かな女だ!実力の差を思い知れ!!」

男が叫ぶと斬りかかると、レインはかわしながら腕を掴み股間を蹴りあげ、殴り飛ばす

「あがぁーーーー!」

男は悶絶しながら転がる

「弱すぎますね」

レインが見下して言うと遠くで見ていた熊耳族の者達がざわめいている

「クソー使者を殴ってただで済むと思うなよ!」

「剣を抜き襲いかかってきた方が悪いですね、やるなら、そろそろ殲滅を始めますね、後続が到着しますから楽しみに怯えていてくださいね」

レインが微笑みながら言う

「まさか・・・・」

男が青ざめている

「ガビゼル将軍率いる先鋒一万到着しました」

クリスが笑顔で言う

「予定通り町を包囲してから殲滅戦開始です」

レインが微笑みながら言う

「ちょっと待て!降伏勧告しないのか?」

「え?降伏勧告なんて面倒ですから、殲滅です、クレセント陛下を怒らせたら終わりですよ」

「バカな・・・本当に降伏交渉しないのか?」

「必要有りません、愚か者は皆殺しです」

レインが微笑みながら言う

「ガジリオスカ・・・なんて女に喧嘩を売った」

男が青ざめて呟くと追い出す


「レイン面白がっていたね」

エターナリアが微笑みながら言う

「はい!エターナリア」

「能無ししかいないのかな?戦う事しか考えていないなんてね」

「ここからどうなりますか?」

「どうなるかな?愚か者の末路はどうなるかな?」

エターナリアが笑顔で言う


ヘラとセリスが報告に来る

「御主人様、やはり重税で村は崩壊寸前でしたが食料と特産品の交換は上手くいきました、噂を聞き付けて多くの村が、交易希望と従属を求めて来ました、周辺の町も時間の問題ですが、一部の町から兵士が出て来ましたので、セレストリアが捕らえて遊んでいました」

「ご苦労様、能無しばかりじゃ無いのかな?」

「現国王は愚か者です。仲の良い者以外近くにいませんので、人の言う事を聞きませんが、それに前線で王太子のせいで、人材は無くなったそうです」

ヘラが苦笑いしている

「噂は流れているかな?」

「先程確認をさせましたが、レインに斬りかかる姿と呆気なく負けたのを見た住民達は確信して騒ぎを起こす寸前になっています。」

「仕上げでもするかな?」

エターナリアが微笑みながら言う


「レベストリアセメルト王国国民に継ぐ!王族と貴族と重臣を差し出し降伏せよ!愚かなこの王太子が暗黒剣を使い多くの人を殺めた!更に隣国に宣戦布告をする愚かな王の為に、死にたくなければ、3日以内に差し出せ!!愚かな国王の使いは宣戦布告と人を見下す事しか出来ない愚か者しかいないのを、後悔するが良い!!」

エターナリアが大声で町に言うと熊耳族の者達が騒ぎだすとガビゼルの軍勢が王都を包囲する


「御主人様お疲れ様です、3日後乗り込みますか?」

レインが微笑みながら言う

「周辺の町も降伏勧告をしておいてね」

「はい!開始させます」

レインが笑顔で言う

「早速潰しに行ってきます」

エーレンが笑顔で言うとみんな微笑んでいる


王城では国王が青ざめている

「本当に降伏勧告もしてこないのか?殲滅なんて本気か?」

「ガジリオスカが言う内容は間違いだと思います・・・あの女とんでもない実力者です」

「女など脅せばどうにもなる!」

ガジリオスカが言う

「あの女は脅しなど効かない・・・この王都には門も城壁も破壊されたから戦えない」

「大変です!降伏勧告がされました!」

兵士が慌てて入ってくる

「なな内容は!!」

国王が聞くと兵士が説明を始めると全員青ざめる

「生き残れないのか?」

国王が呟く

「こうなったら、突撃して相手を皆殺しにするまでだ」

ガジリオスカが言う

「勝てるのか?暗黒剣の魔物を平気で倒す相手に・・・勝てるはずは無い」

「やるしか無い!!そうだろ!戦うしかない!」

「もう良い、ガジリオスカを捕らえて、処刑せよ、全部は貴様が正確な交渉が出来なかったのが悪い!!」

国王が言うと兵士がガジリオスカを捕らえる

「何故だ!!俺にこんな事をしてただで済むのか?何とか言え!!」

「ガジリオスカ・・・お前のせいで国は滅ぶだ」

デスガセラが言うと剣を抜きガジリオスカを突き刺す

「何故だ・・・・」

「お前が宣戦布告するから悪い、黒龍連合国は強い、途轍もなく強い」

デスガセラが言うとガジリオスカが力なく倒れる


翌朝王城に一部の兵士と民衆が流れ込み王族と貴族を奪うように捕らえ始めると乱戦になっていく

「国王どこだ!」

「クソーいないぞ!!逃げたな!!」

「探せ!!」

民衆が城中を探し始める

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