第245話 征服?

王城に向かうと、アーナが笑顔で出迎えてくれる

「御主人様、申し訳ありません」

アーナが真剣に頭を下げる

「アーナに責任は無いよ、あの訳の解らないクズ相手じゃ仕方無いね」

エターナリアが微笑みながら言う

「これからどうしますか?」

アーナが真剣に聞く

「売られた喧嘩は、どうする?」

エターナリアが笑顔で聞く

「最後まで買います!!徹底的に潰します!!」

アニタが笑顔で言う

「そうですよね・・・売らなければ良かったのに、御主人様は魔族からの喧嘩、買ったばかりなのに」

アーナが呟く


「アーレム、これから完膚なきまでに叩き潰しに向かうから、先に帰ってお前達の親玉に伝えておきな!! 後悔しても遅いとね」

エターナリアが笑顔で言う

「愚かな事ですが、強いのですね」

アーレムが青ざめながら言う

「当たり前です。ゴブリンを殲滅したのは誰ですか?消し炭の数も数えられない愚か者!!」

クリスが睨みながら言う

「さっさと消えな!」

エターナリアが言うと、アーレム達は馬に乗り走っていく


エターナリア達は、準備をして出発すると、数日後大きな町の近くまで到着する

「御主人様、やる気の様です!! 5000程の兵士が隊列を作っています」

ヘラが笑顔で報告にくる

「少ないですね」

クリスが呟く

「面倒だから、瞬殺するかな」

エターナリアが笑顔で言うと、森を越えて待ち構えている、兵士の前に姿を見せる

「偉大なるビレストニカ王国に楯突く者よ!! 覚悟せよ!!」

兵士の隊長が怒鳴ると、兵士達が武器を構える

「これが返事と受け取る!! 後で後悔しても遅い!!」

エターナリアが笑顔で言うと、全員片手に金属の棒を持って、突撃準備をする

「かかれ!」

隊長が叫ぶと、兵士達が隊列を組んだまま進み出す


「我が主に楯突く愚か者め!! 消し炭にしてやろう」

緑玉が降り立つと、怒鳴り、口に炎を溜めて兵士達の頭上に放つ

「ぎゃーーーー!! ドドドドっドラゴン!!」

兵士達がその場に尻餅を付いて震え出すと、頭上をドラゴン達が飛んで町の門の外に着陸すると、門を睨んでいる


「我らが盟主、一気に殲滅するか?」

アースドラゴンがエターナリアに聞く

「どうしようかな? 戦意喪失したようだからね」

エターナリアが笑顔で言うと、兵士達の方に歩いていく

「さっきまでの威勢はどうした!! 殲滅される前に足掻いて見せろ!!喧嘩売ってきて、簡単に死ねないと思え!!」

エターナリアが大声で言うと、兵士達はその場で震えながら、エターナリアをみる

「確かこいつだな、さっき我が主に偉そうな事を言ったのは」

緑玉が睨みながら言う

「ばばばば化物!!」

隊長が失禁しながら叫ぶ

「降伏するか? それとも消し炭か?」

エターナリアが笑顔で言う

「降伏する!!頼む! 命だけは助けてくれ」

隊長が慌てて言うと、兵士達が武器を捨てて平伏をしていく

「御主人様!つまらないです!!」

アニタが笑顔で言う

「雑魚しかいないからね」

エターナリアが笑顔で言うと、門に向かう


「アースドラゴン、門を壊して」

エターナリアが笑顔で言うと、アースドラゴンが体当たりをすると、門が砕けて吹き飛ぶ

「これで良いか?」

アースドラゴンが言うと、尻尾で瓦礫を吹き飛ばす

「ありがとう」

エターナリアが笑顔で言うとアースドラゴンの背に乗って町中を王城に向かう、王城の門が開き、人が出てくる

「降伏する!!」

アーレムが大声で言う

「つまらない! 殲滅する」

エターナリアが笑顔で言う

「え!!」

アーレムが唖然とする

「後悔しても遅いと言った筈だ!! 言葉だけの降伏などさせると思ったか?」

エターナリアが大声で言う

「ビレストニカ王国王子クレベルトです!! 降伏します! 我らの民だけは、どうか寛大な処置を頼む!!」

クレベルトが言うと、平伏すると、後ろにいる人が全員平伏する

「全員奴隷落ちだな! 奴隷として、永遠に自らの罪を考えるが良い!!」

「それで、民を守れるなら!!」

クレベルトが大声で言うと、後の者達が困惑している

「わかった! 降伏を認めよう」

エターナリアが笑顔で言う


王城に奴隷商人達を呼ぶと、王子や貴族達を奴隷契約をする

「クレベルト、この町と王都は、お前に任せる! 面倒だからちゃんと働け!」

エターナリアが笑顔で言う

「え? 任せる?」

クレベルトが苦笑いする

「悪政を敷いたら、お前は地獄送りだ良いな!」

エターナリアが笑顔で言うと、クレベルトが唖然としていると、クリスが何をするべきか、説明を始める


数日間ゆっくり休息を取りながら、ビレストニカ王国のすべての貴族に宣戦布告すると、公爵以外全部降伏する


「御主人様、征服してしまうなんて・・・奥様が知ったら、笑われます」

クリスが真剣に言う

「そう言えば、世界征服してこないでと、言われたかな?」

エターナリアが笑顔でいう

「御姉様が言ってました。この国も御主人様が王です」

キャスカが、笑顔で言う

「私が喧嘩売られたから・・・一国を簡単に征服させちゃうなんて」

アーナが呟く

「公爵を潰したら、暗黒大陸に向けて出発するよ」

エターナリアが笑顔で言う

「御主人様、もしかして、丸投げですか?」

クリスが真剣に言う

「そうだよ!! 敵対出来ないと解らせたらね」

「御主人様、1つ確認させて貰って良いですか?もしかして、食料補給の為に征服したのですか?」

クリスが真剣に聞くとみんなエターナリアを見る

「解っていたんだね、食料補給基地だよ」

エターナリアが笑顔で言う

「お陰で美味しい料理が、沢山作れます」

アルセリカが笑顔で言う

「御主人様・・・国民が知ったら、泣きますよ」

クリスが苦笑いすると、みんな爆笑する

「面倒だから、クレベルトに統治任せて、出発する為に、公爵領も降伏させるよ」

エターナリアが笑顔で言う


数日後、公爵の町を、ドラゴンに包囲させると、乗り込み公爵と貴族達を捕らえさせる

「この様な侵略許されると思うなよ!!」

公爵が怒鳴る

「知った事か、お前達の処断は、民に決めさせる」

エターナリアが微笑みながら言う

「この様な事許されると思うなよ!!」

公爵が叫ぶと、周囲の貴族達が泣き崩れている


エターナリアは、町の民達を集めて演説すると、貴族達を連れて、町に帰ることにする

「凄い・・・演説1つで、民が平伏させて、1つに纏めるとは・・・真似は出来ない」

クレベルトが真剣に言う

「クレベルト、お前にこの国は任せる! 逆らうなら、また全部叩き潰すと脅せば良い! 頼んだぞ」

エターナリアが笑顔で言う

「畏まりました。全力を尽くします」

クレベルトが真剣に言う

「妻は居なかったな・・・あの町の貴族の娘は、好きか?」

「え? えーと・・・考えてなかったです」

クレベルトが苦笑いして言う

「奴隷にしてしまったから、お前の妻にして、良い家庭を築け良いな」

エターナリアが笑顔で言うと、クレベルトが苦笑いする

「嫌か?」

「いえ、唐突でしたので、驚いていました。」

クレベルトが真剣に言う


町に戻ると、各処断の指示をすると、集まった貴族達に、クレベルトを国王代理にする事を宣言する。食料の補充を済ませると港の有る隣国ベレゼレストリアに向けて出発する

「御帰還するまで、この国は維持する事を誓います」

クレベルトが真剣に言う

「頼んだぞ、民は大切にしろ! 勝手にクレベルトと結婚決めて悪かったな、出来たら幸せになりなさい」

エターナリアが女を見ながら言う

「ありがとうございます。全力でクレベルト様を支えます。」

女が笑顔で少し赤くなりながら言う

「任せたぞ」

エターナリアが笑顔で言うと、北に向けて出発する

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