第204話 王都到着と風呂

王都へ向かって馬車を走らせていると森の中、前方に馬車が道を塞いでいるとカシムが馬車に向かう

「人が居ない・・・」

カシムが呟くと周囲を警戒すると後ろから獣人護衛達がやってくる

「カシム様人の気配が・・・かなりの数です」

獣人が苦笑いして言う

「盗賊か?合図を!」

カシムが言うと獣人が笛を吹く

「ちっ!気が付きやがったか!囲め!!」

男が出てきて怒鳴ると茂みから次々と男達が現れる

「盗賊か?早く退散するなら許してやる」

カシムが怒鳴る

「荷物と女共を置いて失せな!やれ!」

男が怒鳴ると武器を抜いて襲いかかり始めると次々と盗賊達は弾き飛ばされ始める


「後はあなたで終わりです!」

アニタが笑顔で言う

「ばばば化物!!」

男が後退るとカシムがボコボコにしてから両腕両足を砕くと男は寝転び泣き叫んでいる

「セイラ回復させてあげてくれ、後全員縛り上げろ」

エターナリアが言う

「王都の方が近いですね」

レインが微笑みながら言う

「連行して門番に預けるしかないね」

「はい!御主人様、御主人様を襲う馬鹿は地獄送りです」

レインが微笑みながら言うとみんな笑い始める


王都の門が見えてくる

「何の様だ!」

門番が馬車の列を見て言う

「クエールバスコのアーガナルド商会ですが、王都のプラトン商会に用が有るので来ました、後森の中で、盗賊を返り討ちにしましたので、引き渡したいのですが・・・」

エターナリアが笑顔で言うと盗賊を見せると門番が数を見て応援を呼ぶ


「エターナリア殿!お久しぶりです」

王国兵士隊長が笑顔でやってくる

「久しぶりに来ました」

「国王陛下に会いますか?」

「え?面倒だから会う気は無いですね」

エターナリアが苦笑いして言う

「解りました・・・引き渡しの件準備が出来ていますので、詰め所に後で来てください」

「解りました」

エターナリアが微笑みながら言う

「エターナリア殿を襲った愚かな賊は引き取ります」

隊長が笑顔で言うと賊達を連れていくとエターナリア達はプラトン商会に向かう


商会の前に到着すると警備担当が気が付きステラを呼んで出てくる

「ごご御主人様!!!」

ステラが涙目で言う

「元気そうだね」

エターナリアが微笑みながら言う

「はい!御主人様!中々来てくれないので寂しかったです」

ステラが涙目で言う

「屋敷は泊まれるかな?」

「はい!直ぐに案内させます」

ステラが笑顔になり言うと警備担当が走って屋敷に知らせに向かうとエターナリア達も屋敷に向かう


屋敷に到着するとそれぞれ部屋を決めて部屋でゆっくりする事にするとエターナリアとレインとクリスと支部長候補達で商会に向かう

「御主人様こちらが、これまでの商売の記録です」

ステラが言うとクリスと支部長候補が調べ始める

「ステラ頑張っているみたいだね」

「はい!御主人様与えられた責任を全う出来るように頑張りました」

ステラが真剣に言う

「困っている事は有るかな?」

「1人では難しいと思っていました・・・こんなに仕事が多いと元から居る職員だけでは足りません」

ステラが真剣に言う

「幹部が足りないよね」

「はい、御主人様」

ステラは真剣に頷くとレインが微笑んでいる

「それ以外には何が足りないかな?」

「商隊がもっと必要だと思いました」

「行商人では足りないのかな?」

「必要な物が急に高くなって、困っています」

「必要な物?」

エターナリアが微笑みながら言う

「はい、東側の港町と周辺から塩が高くなりかなり品薄です。商業ギルドの商隊で買い取りに向かいましたが、断られてしまい、アーガナルド商会にどうにか出来ないか、商隊に聞いたけど、東側に支部が無いので不可能でした。」

ステラが真剣に言う

「エリスナに伝えたのかな?」

「え?エリスナ様に・・・面識が無いので聞けないです。」

ステラが苦笑いする

「他に困っている事はないのかな?」

「その2つだけです」

ステラが真剣に考えてから答える

「今回来た理由は解るかな?」

「え?今回の来訪理由?・・・もしかして、この人達を連れてきたのですか?」

ステラが驚きながら言う

「ステラ、御主人様は全てを見抜いています。今回幹部を連れてくるのに時間が掛かったのは、暫く旅に出ていたからです。」

レインが笑顔で言うと支部長候補4人が挨拶すると資料を読んだ内容と問題点を次々に言う

「え!!ありがとうございます!!それも4人も!!それもこれだけの資料で言い当てられるなんて・・・」

「ステラ今回の塩の件、公爵達の嫌がらせなら、叩き潰す為に来たから、遠慮はいらない!徹底的に東側の商人共を潰すつもりで交易をするよ」

エターナリアが笑顔で言うとクリスが微笑んでいると幹部達が微笑んでいる

「え!潰しに来た?もしかして塩沢山有るのですか?」

「予定の範囲内だからね、価格はクリスが決めて放出するよ、10倍に値上げして儲けようとするお馬鹿な愚か者は市場から弾き出して構わない」

エターナリアが宣言するとクリスがリストを見せる

「この量・・・王都の1年分の取引量有ります」

ステラが真剣に計算して言う

「明日から頼んだよ」

「はい!御主人様!!」

ステラが笑顔で言う


アーガナルド商会の支部に向かうと取引の状況と資産高を確認してから屋敷に戻る


「エターお帰りなさい」

エニスが笑顔で出迎える

「エニスただいま、暇していたかな?」

「セイラとジーナと縫い物をしていた、それにリリスが呼んでいますよ」

エニスが笑顔で言うとリリスの元に向かう

「あ!!御主人様!こちらです!」

リリスとキャスカが笑顔で言うとお湯が沸いた風呂場に行く

「風呂が有ったので、魔道具を設置しました」

リリスが笑顔で言うと詳しく説明を始める

「入る前に温度を確認して水で温度を変えれば良いね、沸かす場所と入る場所が別だから、良いね」

エターナリアが微笑みながら言う

「エター入ろう」

エニスが笑顔で言う

「え?一緒に?」

「そうだけど、嫌なの?」

エニスが笑顔で言う

「裸だよ?エニス」

「え!・・・あ!!・・・えーと、エターとなら問題ないよね、薄暗いから」

エニスが真っ赤になって言う

「そうだね、入ろう」

エターナリアが赤くなりながら言うとレインが後ろで微笑んでいる


エターナリアが服を脱いでから、風呂に入るとエニスとレインが入ってくるとエターナリアの両脇に寄り添う用に入ってくる

「エター・・・」

エニスが呟くと肩に寄りかかるとレインも肩に寄り掛かる

「エターナリア・・・幸せです」

レインが呟く

「レインも入ってくる、なんて思わなかったよ」

エターナリアが赤くなりながら言う

「レインは第2婦人ですよ、2人で入るより3人の方が良いからね」

エニスが耳元で言う

「はい、御一緒出来て嬉しいです・・・エターナリアの体を洗うのも楽しみです」

レインが微笑みながら言うと真っ赤になっているとエニスとレインがエターナリアの体を布で洗い流す、エターナリアが2人の体を布で洗い流すと又3人で湯船に浸かる

「ユーリスが生まれるまでにレインも赤ちゃん作ってね」

エニスが耳元で言う

「え?それは出来ると良いね」

エターナリアが呟くとエニスが微笑んでいる

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る