第10章 王都と引き継ぎ

第203話 出発と墓参り

翌朝馬車の準備が終わると王都に向かって出発する。数日後ヘリザイト高原近くを通る。

「あ!レインヘリザイト高原に用が有るから、ちょっと寄っても良いかな?」

エターナリアが思い付き言う

「はい、御主人様どの様なご用ですか?」

「エニスのお婆さんの墓参りしたいかな?」

エターナリアが笑顔で言う

「え?はい!畏まりました」

レインが微笑みながら言うと村に向かって行く


村に到着するとエターナリアとエニスとレインとケシルとミシルでエニスの家に向かう

「エター!この先だよね」

エニスが満面の笑顔で嬉しそうに言う

「そうだね」

エターナリアが笑顔で言うと森を抜けて崩れ落ちた小屋が見えてくる

「帰ってきた・・・お婆様」

エニスが呟くと、墓に涙を浮かべながら祈りを捧げている、エターナリアも隣で祈りを捧げている。


「御主人様、エニス奥様戻りますか?」

レインが微笑みながら言う

「うん、みんなが待っているから・・・」

エニスが名残惜しそうに言う

「何だろうこの光輝く虫?」

「光虫ですね・・・え?こんなに!綺麗です」

レインが周囲を見て、笑顔になり言うと、エニスとエターナリアが微笑みながら周囲を見ている

「エター綺麗だね」

「そうだね、お婆さんが歓迎しているのかな?」

エニスとエターナリアが笑顔で話しながら歩き出すと、レインが微笑みながら付いてくる


「御主人様、魔物の気配です」

ケシルが言うと前に出る

「ウサギかな?」

エターナリアが呟くと、茂みから一角ウサギが飛び出て、ケシルに角を突き刺しに来ると、ケシルはかわしながら頭を殴り地面に叩き付けると、一角ウサギは動かなくなる。ケシルが足を縛っていく

「エター、ウサギ鍋食べたいな」

エニスがウサギを見て笑顔で言う

「お婆さんのウサギ鍋美味しかったよね」

「うん!エター、ウサギ鍋決定!!楽しみ」

エニスが笑顔で言うとケシルが笑顔で槍に吊るして歩き出す


「又、魔物です!」

ケシルが言うと、茂みから一角ウサギが飛び出てくる。ケシルが頭を殴り地面に叩き付けると足を縛り始める

「魔物増えたのかな?」

エターナリアが呟く

「え?エターナリアが、毎日一匹狩ってなかった?」

エニスが苦笑いして言う

「薪を拾いに行ったら出るからだよ」

エターナリアが笑顔で言う

「それでも毎日出るんだから、沢山いたんだよね」

「あ!そうか!!誰も狩らなかったら多くなるか・・・」

エターナリアが苦笑いすると、レインが笑い始める。後ろから一角ウサギが現れて突進してくると、ミシルが笑顔で頭を殴り地面に叩き付ける

「棒が必要かな?」

エターナリアが呟くと、ケシルが木の枝を切り落として、枝を払うと棒を作るとウサギを吊るして、ミシルが持つと歩き出す


ウサギを狩りながら歩いていく

「馬車が見えてきたね」

エニスが笑顔で言う

「そうだね、アルセリカに早く捌いて貰おう」

エターナリアが笑顔で言うと棒に吊るしたウサギを見る

「エター結局何匹倒したの?」

「え?沢山で良いかな?」

「22匹です。御主人様に持って貰って申し訳有りません」

ケシルが真剣に言う

「ウサギ鍋楽しみだな」

エターナリアが微笑むと、後ろから一角ウサギが現れると、ミシルが頭を殴って地面に叩き付ける

「もしかして・・・御主人様楽しみと言わないでください」

「え?どうして?」

「御主人様が言うとウサギが現れます!既にこんなに!」

レインが真剣に言う

「そう言えば、エターが言うと現れていたね」

エニスが笑いながら言う

「え?そうな!!そんな事無いよね」

エターナリアが言うと、ケシルとミシルが考え込んでいる。

「楽しみって言うだけで現れるはず無いよね」

エターナリアが言うとケシルとミシルが周囲を警戒する

「え?現れません・・・御主人様申し訳ありません」

レインが苦笑いする

「こう言う事も有るよね」

エターナリアがホッとして言うと、馬車まで歩いて戻る


「あ!御主人様~」

アニタが笑顔で言うと走ってくる

「あ!御主人様!肉ー!」

アニタが笑顔で言うと、笑顔で馬車まで歩いていく

「アルセリカ料理を頼んだよ」

エターナリアが笑顔で言うとアルセリカと護衛達で解体して料理を始める

「エターウサギ鍋楽しみだね」

「そうだね、だね」

エターナリアが笑顔で言う

「御主人様楽しみにしておいてください」

アルセリカが笑顔言うと、味付けをエニスから聞いて準備を始める

「御主人様!魔物です!!」

ケシルとミシルが苦笑いして言う

「もしかして、御主人様ではなく、だったのかも」

レインが苦笑いする

「・・・面倒だから」

エターナリアは【威圧】を使いながら睨み付けると、ウサギが急に停まり、あわててウサギは森に逃げていく

「折角の獲物が逃げちゃった」

アニタがウサギを見ている

「大きな獲物が現れたら倒そうね」

「はい!御主人様!!」

アニタが笑顔でエターナリアを見ている


料理が出来上がるとみんなで食べ始める

「エターこの味懐かしい」

エニスが笑顔で食べている

「そうだね、生まれてくるユーリスにもこの味食べさせたいね」

エターナリアが笑顔で言う

「え?ユーリス?この子の名前?」

エニスが驚きながら言う

「そうだよ」

エターナリアが笑顔で言う

「ユーリス・・・お婆様の名前・・・お婆様喜んでくれるかな?」

エニスが笑顔で言う

「そうだね、エニス」

エターナリアが微笑むとレインが微笑んでいる

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