第2章 旅立ちと成長

第21話 兵士と訓練

宿屋に戻ると馬車屋からの伝言で馬車が完成したと連絡があった

「馬車が完成したよ」

「旅立ちの準備をしましょう」

エニスは笑顔で言う

「受け取りに行こうか?」

みんな頷く、宿屋に馬車を取りに行くのと馬車を保管するお願いをして馬車屋に向かう

「お待ちしていましたこちらが完成した馬車です」

案内され見ると良い出来だった

「素晴らしい出来ですね」

「ありがとうございます」

馬車を受け取り宿屋に帰る事にする


翌朝迷宮に入り20層に向かいアニタとエニスに戦わせて進み、20層のリザードを殲滅していくそして大部屋に到着して、(上級槍士)にした槍を片手にエターナリアが入っていくとリザードを次々と槍で貫き、払い弾き飛ばし続けると突如大きなリザードが現れ、エターナリアに噛みつきにくるが、かわしたエターナリアは槍で次々と突き黒い煙をあげ始める、リザードは跳びはね距離をとると口から水の塊を吐き出すがエターナリアはかわしていくそして槍で頭を貫き、大きなリザードは動きを止め黒い霧になって消える

「やっぱり階層主は楽しいね」

「え?・・・階層主を1人でそれも怪我一つもしないで倒すなんて・・・」

ケシルは呟く

「戦闘狂の馬鹿がやることはもう何をしても驚かない方が良いですよ、疲れるから!」

「ご主人様と言うことで!」

エニスとアニタは笑いながら言うと、魔石と革を拾い集める、終わったらドラゴンを倒しに行く、エターナリアは上級槍士をマスターしていたので(槍聖)に変更する、ドラゴンがいることを確認後みんなで攻撃を初め、ドラゴンが口に炎を集めだしたらエターナリアは首に渾身の突きで貫通させてから一気になぎ払いドラゴンが動かなくなるまで次々と突きを出すそして黒い霧になって消えていく炎も赤い結晶になっていく

「やっぱり火の魔法珠はドラゴンからとれるね」

「は?まさか狙っていたの?」

「炎を集めたところで倒せば出来るかなって思ってタイミングをはかって倒しただけだよ」

「え?それでブレスを吐く体勢に入るまでゆっくり戦っていたの、戦闘狂!!」

エニスはあきれ返る、エターナリアは片手に魔法珠を持ちエニスに預ける

休憩後再びリザードを殲滅してから19層の大蛇を殲滅して、18層のウルフも殲滅して帰る事にする、迷宮を出て、冒険者ギルドに向かう

「今日は魔石だけ買取りをお願いします」

「奥にどうぞ」

魔石をテーブルに置いて職員は数を数え始める

「また階層主ですか?」

「リザードのデカイのが出たから倒しておいた」

「わかりました」

「もう驚かないのですか?」

「エターナリア殿達は何を持って帰ってきても有りと言うことになりましたので驚くだけ無駄です」

職員はそう言って魔石を数える

「16層以上の魔石が1568個ですので金貨156枚と銀貨8枚です」

「王都に向かう資金も欲しいので今回は金貨用意してください」

「わかりました持ってきますが明日出発ですか?」

「明日か明後日準備出来たら出発します」

職員は金貨を取りに向かい、硬貨をテーブルに置く、硬貨を確認して袋にいれて帰る事にする

「革はどうするの?」

「もしかしたら良いもの出来るかも知れないから王都に持っていこうと思っただけだよ」

「なるほどね」

エニスは納得する、宿屋に歩いていると路地裏から悲鳴が聞こえ覗いてみると若い冒険者が男達にボコボコにされている、男達のステータスを見ると全員盗賊だった

「おいこら!見ているんじゃねーぞ!」

男はニヤリとして何か合図をすると数人の男が取り囲む

「運が良いな、こんな上玉を沢山連れた馬鹿をみつけるなんてなワハハハ!!」

「喧嘩売るなら他でやって盗賊さん面倒だから消えてくれるとありがたいだけど」

「小僧!死ねや!!」

男達がナイフを抜いて刺しにくるがアニタとレインとクーラが男達を殴りそして股間を蹴りあげて悶絶させる

「殺さない程度に痛め付けてね、四肢は折っても良いからね」

エターナリアが言うとみんなニヤリとして叩きのめす、エターナリアは一気に盗賊どもの後ろに回り込み

「喧嘩買ったから逃げないでね」

「この小僧!!殺してしまえ!!」

男達がかかってくるが槍で全員の腕を砕いていくそして親玉は両腕を砕いてからアニタに胯間蹴りあげさせて白目を剥くのを確認する、残りの男達は

「見逃してくれ!頼む!!」

「ねえ冒険者さんこいつら助けてと言っても見逃してくれたかな?」

「いえ!」

「だよねここで死ぬまで叩きのめそうかな?」

エターナリアは笑みを浮かべ男達を見下す

「くそー!」

男達が逃げ出そうとするがエターナリアは槍で全員を壁に叩きつける(威圧)を使ってと

「ヒェーーー!」

男達はガタガタ震え出す

「アニタは男達を一ヶ所に集めて、エニスは詰め所から兵士を連れてきて、ケシルとミシルはエニスの護衛!」

しばらくして兵士達がやってくる

「こいつらは?そこの冒険者をボコボコにしていたのを見たら、自分達にナイフで襲ってきたから返り討ちにしました」

「盗賊かわかった連行するが念のため一緒に来てくれ」

「わかりました」

詰め所に向かい状態を確認している最中

「槍聖!!剣聖!上級冒険者!!相手をちゃんと見てから喧嘩売るものだな」

兵士は苦笑いしながら、ギルドカードを見て固まる

「どうかしましたか?」

「ドラゴンと階層主倒したのか?」

「迷宮の21層と20層で倒しまくっていたからですね」

「盗賊どももとんでもない相手に喧嘩を売ったものだな・・・・・・」

兵士はため息を吐き、上官がやってくる

「あの賊を捕まえたのはこの小僧どもか?」

「そうですエターナリア殿です」

「しかしこの若さであの盗賊どもを倒すとはなかなかやるな!あの盗賊は誘拐して、奴隷に売り飛ばす厄介な盗賊だから捕まえてくれて助かったがな!」

「ギルドカードを見てください」

兵士は上官にギルドカードを見せる

「は?ドラゴンと階層主討伐の証!!まさか噂の冒険者か!なるほど強いのは間違えないな!」

上官は笑いながら

「賞金稼ぎにならないか?お前達ならどんな盗賊でも倒せるだろう」

「殺さないように倒すのが面倒だから」

エターナリアが言うと

「手加減して骨を折る程度にしていたのか!」

兵士とケーレストが入ってくる

「隊長殿久しぶりですな」

「ケーレストか・・・この者がドラゴンバスターなのか?」

「そうです」

「21層のドラゴンを倒すとは凄いな」

「毎日21層のドラゴンと20層のリザードを殲滅して帰ってくる程の強さです」

「は?毎日?だと・・・冗談はよせ」

「1日に魔石を千個とリザードの革を数百枚買い取りしていますので間違えないですよ」

「本当なのか?」

「喧嘩を売った馬鹿は命があっただけでもうけものでしょう」

ケーレストは笑い始める

「ちょっと頼みが有るのだが、兵士に稽古をつけてくれないか?」

「明日準備して王都に出発するつもりなので時間があまり無いですが」

「一勝負で良いから!」

「わかりましたが怪我しちゃいますよ」

「わかった!」

訓練所に移動して隊長は兵士に檄を飛ばすと、兵士達は訓練用の剣や槍を持ち構える、エターナリアは棒を持ち

「時間がもったいないので全員で掛かってきてください」

「なんだと!」

兵士達は怒りだすが隊長は

「全員でかかれ!」

兵士達は全員で攻撃をしてくるがエターナリアは次々と棒で突きと払いで兵士達を壁まで吹き飛ばす

「強すぎる・・・まるで相手にならないとは・・・」

隊長は唖然としながら呟く

「強いのは解っていましたがここまでとは・・」

ケーレストも呟く

「レインちょっと強くやりすぎたから兵士達の怪我を回復させて」

「はい、畏まりました」

レインは1人ずつ回復魔法を使い回復させる

「エターナリア殿、強いのはわかったが底が見えないとは」

「戦闘狂は、今日大きなリザードを1人で楽しそうに倒していたからね」

エニスが笑いながら言う

「は?階層主を1人で・・・」

隊長は唖然としながら聞き返す

「ご主人様はこの頃階層主じゃないと本気出してくれないですよ」

アニタも笑う

「今日の階層主は1人で倒したのか・・・」

ケーレストも頭を押さえて笑いだす

「本気で戦える相手はアニタぐらいじゃないかな?」

「え?私ですか?足元にも及ばないですよ」

「兵士じゃ相手にならないから出来れば見てみたいな」

隊長は真剣な目で見る

「ちょっとだけやってみる?対人戦闘したこと無いしね」

エターナリアが言うとアニタは

「ご主人様よろしくお願いします」

アニタとエターナリアは訓練用の剣を持ち訓練を始める、アニタが剣を振るとエターナリアはかわして、すぐに剣を振る、2人の高速の剣戟が空気を斬る音だけを残し続けている

「アニタ速い!そろそろスピードあげるぞ!」

「はい!ご主人様」

スピードが上がり既に剣先が見えなくなっている

「こら戦闘狂!!そのぐらいで終りにしなさい!」

エニスの声にエターナリアとアニタは間合いをとり訓練をやめることにする

「楽しくなったから、ついつい本気を出してしまった」

エターナリアが笑うとアニタも笑う

「まさかこんな剣戟があるなんて・・・・とてつもない剣士だな」

「アハハハ・・・」

隊長の言葉にケーレストは笑う他何も出来ずにいる

「エターだから本気は出したらダメですよ!」

エニスが笑いながら言うと兵士達は苦笑いしか出来ずにいる

「隊長さんこのぐらいで良いかな?」

「とんでもない実力であることは解ったが剣聖なのか?」

「アニタは剣聖で自分も剣聖と槍聖を持っていますよ」

「エターナリア殿、今度兵士達を鍛えてもらえないか?」

「キツすぎてみんな逃げちゃいますよけど、時間があったらね」

「解った!」

エターナリア達は帰る事にする

「強いのは解っていましたがまさかここまでの実力者とは・・・思って無かったです」

ケーレストはそう言って見送ってくれた


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