第173話 王国の後始末

「御主人様!一部の兵士と王族が逃げ出した様です」

レインが報告に来る

「どこに逃げた?」

「西の古城に向かった様です」

レインが苦笑いして言う

「古城か・・・無事に着くのかな?」

エターナリアが笑いながら言う


逃げ出した王族は古城への道を走っていると前方に軍勢を見付ける

「お前たち!護衛して古城まで行け!」

偉そうな男が怒鳴る

「あれ?捕らえろ!!」

男が気がついて言うと兵士達は捕らえ始める

「貴様!!我は王子だぞ!!」

偉そうな男が怒鳴る

「我らが王クレセント様の敵は我らの敵!!大人しくするのだな!!」

男が笑いながら言う

「え!兎耳族!!!」

王子は驚き崩れ落ちると女がイキナリ蹴飛ばしてから両腕を折り始める

「エーレンお姉さまずるいです!!私もやります」

エミールが笑顔で言うと全員の両腕を折り始める

「エーレンお姉さま、エミールお姉さま!凄いです!でも少し優しくしてください」

エランが笑顔で言うと王子達を馬車に投げ込まれるのを見ている

「まだまだ来るかな?早く王城に向かいましょう」

エーレンが笑顔で言うと王都に向かう


「御主人様!!酷いです!!私達が来る前に占領するなんて!!」

「そうです!!私達が来る前に全部終わらせたら何もする事が無いです!!」

エーレンとエミールが抗議する

「エーレン、エミール捕らえてきてくれたんだね」

エターナリアが微笑みながら言う

「クレセント様王子らしいので連行してきました。又、古城もお姉さまが落としてくれました。」

エランが笑顔で言う

「エラン初めての旅はどうだった?」

「楽しかったです。お姉さまがいてくれるので安心して旅が出来ました」

エランが笑顔で言うとエーレンとエミールが微笑んでいる


「地下の囚われていた獣人はやはり拐われた人達で間違え有りませんでした」

レインが笑顔で言う

「解放するが、あそこまで痛め付けられていると、体力が回復するまで面倒は見てからだな」

エターナリアが微笑みながら言う

「要塞も全員降伏しました、指揮官、貴族は全員捕らえて連行してきています」

「そうか・・・所で捕虜の数は多くないか?」

「間違えなく多いですね!3万の兵士に貴族や重臣やその家族に王族千人・・・どう活用するかですが不可能です。」

「貴族は余罪が無いか調べてから、余罪無き者は私財没収の上解放で良いかな?罪が有る者は死罪から奴隷落ちだね」

「御主人様それで良いと思いますが王族はどうなさいますか?」

「愚か者は奴隷か死罪かな?いや!地下の囚われていた者達に決めて貰うかな?」

エターナリアが微笑みながら言う

「それが良いと思います。すぐに手配します」

レインが笑顔で言う

「クレセント様今後どの様に国を運営しますか?」

ベルゼスが真剣に言う

「国境は作るけど、各種族毎に国を作るかな?種族が違うと喧嘩するからね」

「そうなりますね・・・誰が国王になりますか?」

「候補が少ない!!狼耳族と狐耳族とこの国は候補がいないから・・・セレストリアとキサラを最高権力を与えて運営するしかないね」

「それが1番ですがクレセント様が人国を?」

「安定したら、家に帰るから、誰か国王候補を見付けないと」

エターナリアが笑顔で言う

「え?えーーーーーーーーーーー!!!!」

全員が大声をあげる

「国王なんて面倒だからね」

「御主人様らしいです!!」

レインが笑っている

「傀儡の王様作って遊べた方が良いよね!権力なんてどうでも良い!!」

エターナリアが笑い出すとベルゼスとガビゼルとゼクトが苦笑いしている

「兎耳国は自分が責任を持って運営します。クレセント王の様な凄い王様になれないですけど、一生懸命民の事を考えて運営します」

エランが笑顔で言うとベルゼスとガビゼルとゼクトが微笑みながら見ている


「商業ギルドと町中の不正をしていた者を調査して捕らえるように!大掃除してね。クリス、ヘラ」

「はい!御主人様!」

クリスとヘラは微笑みながら言う

「セリカは商会を設立して国内の通商を活性化させるように」

「はい!御主人様!!」

セリカは笑顔で言う


「待たせたな、オルトロス!予定通り帰国してから国王に報告をするように!後ついでに商品をクエールバスコのアーガナルド商会に届けてくれ頼みましたよ」

エターナリアが微笑みながら言う

「畏まりました!国王陛下の手紙に有る商会に寄るのが楽しみですが、本当に2日で王国を滅ぼすとは思いませんでした」

「愚かな国王がワザワザ援軍を呼んでくれるなんて思わなかったからね」

エターナリアが笑い出すとオルトロスが苦笑いしている


1ヶ月後

「御主人様終わりました!商業ギルドは悪事の数々暴き荷担した商会は全て取り潰しにしました!残った商会は5つです」

「クリス、ヘラご苦労様」

「調査していたら本当にこんな事までして商売していたのかと思いました」

「どこでも同じだね」

エターナリアが苦笑いしながら資料を読んでいる

「新しい商会ですが、順調に取引が始まりました。代表の件ですが、予定通り、クーレンとメーレンに任せます」

「頼んだぞ」

「はい!御主人様!王都で買って貰えた事を本当に感謝します。命有る限り御主人様の為に頑張ります」

クーレンが言うとメーレンが頷きながらエターナリアを見ている

「帰ったら又支部長候補を見付けないとな・・・あ!そうだ!貴族の処分する人から良さげの奴隷にすれば良いか!」

エターナリアが言う

「御主人様ならそう言うと思いましたので、実は候補を集めてありますが美人も多いので・・・エニス様が怒らないことを祈ります」

レインが苦笑いしながら言う

「それは・・・・どうしよう?」

エターナリアが苦笑いしている

「エニス様の体調が良くないと聞きましたが大丈夫ですか?」

「それなんだけど、ルシアとルティナもどうしたら良いか解らないと言っている。アリセリカも食事には気を付けてくれているが、中々原因が掴めないと嘆いている」

「そうですか・・・この頃王国の運営で中々一緒に話せる時間が無いので心配です。」

レインが真剣に言う

「そうだね・・・みんな一緒にいつも居たから、お互いの体調は大体解っていたからね」

エターナリアが苦笑いしながら言う

「大きな病気で無いと良いのですが・・・」

レインが心配そうに言う

「レインが聞いてくれたら、何か解るかな?」

エターナリアが微笑みながら言うとレインとクリスとセリカがエニスに会いに行く

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