第156話 キサラの故郷

「あ!」

クーが気が付き振り返ると狼耳族の男がクーを殴り倒す

「思い知らせてやる!!覚悟しろ!!」

狼耳族の男がクーを見下す

「クー!!」

エニスが叫ぶとエニスは最短距離で接近して殴り飛ばす

「奥様・・・油断しました」

クーが痛みに耐えながら言う

「貴様!!」

エニスが叫ぶと狼耳族をボコボコに殴り始める


「あ!御主人様!!エニス様が!!」

レインが気が付き言う

「あ!キレたね、殺さないように回復させてあげてね」

エターナリアが苦笑いしてレインに言うとレインとエニスの元に向かう

「エニス回復させるからちょっと待ってね」

エターナリアが言うとエニスの腕を掴むとレインが回復させる

「エター100回はやるからね!!」

「好きにして良いよ」

エターナリアが微笑むとエニスは男を地面に叩き付けてから金属の棒で両手両腕両足を砕くとレインが笑顔で回復させるともう一度やり始める


「クー大丈夫?」

「はい!御主人様、油断しました申し訳ありません」

クーが頭を下げる

「対人戦闘訓練を余りしてないから今日は沢山しようね」

エターナリアが微笑むと後退りしている狼耳族に近付くと掴まえてクーの前に投げると

「クーそいつで訓練をするよ」

エターナリアが言うとクーは男をボコボコにし始める

「・・・クー無力化するなら両腕両足を砕くか、股間を蹴りあげると効果的だよ」

エターナリアが言うとクーは思いっきり股間を蹴り飛ばすと狼耳族の男は地面を転がりながら白目を剥いて動かなくなる

「これで良いですか?」

「賊や敵は完全に無力化するように!そうでないとエニスがキレてああなるからね」

エターナリアが言うとエニスを見る

「エニス様!!」

クーが苦笑いしながら見ていると狼耳族の男達は遠目で震えている

「御主人様、報告します、ここにいる者以外無力化終わりました」

カシムが笑顔で言う

「あ!そうなんだね」

エターナリアが言うと狼耳族を睨み【威圧】を使う

「ひぃーーーーー!!!!」

狼耳族は震えながら尻餅を付いて叫ぶ

「永遠に終わらない地獄を体験したいならかかってこい!!」

エターナリアが怒鳴ると狼耳族達は平伏して震え始める

「終わりですか?」

カシムが呟く

「エニスのあの男以外はね」

エターナリアが微笑みながら言うとカシムが見て苦笑いしている

「御主人様、どうしてこうなったのですか?」

「クーを殴ったからキレただけだね、クーとメリーはエニスのお気に入りだからね、怪我でもさせたらから気を付けてね」

エターナリアが笑顔で言う

「畏まりました・・・向こうはアニタ様とケシル様とミシル様がキレたからもっと酷いですね」

カシムが言うとアニタ達を見ている

「向こうは両腕両足を砕いているね・・・誰が降伏宣言するのかな?あ!!全員倒していたら終わらない!」

エターナリアが苦笑いして言う

「指揮官どいつか解りません・・・」

「仕方無いね・・・おい!お前!すぐに町に戻って降伏するか、こうなりたいか聞きに行ってこい!」

エターナリアが狼耳族を見て言うと狼耳族の男は震えながら立ち上がり転びながら町に走っていく


「あれ?降伏しないか・・・仕方無いかな」

エターナリアが呟く

「御主人様、仕方無いですが、町の壁を越えるのが面倒ですね」

レインが微笑みながら言うとエターナリア達は門の前まで進む

「あ!矢を放って来たね、徹底交戦するつもりか・・・仕方無い」

エターナリアが笑顔で言うと門の上にいる男達を睨み【威圧】を使うと弓を構えていた男達はその場に尻餅を付いて震え始めるとヘラが壁を登り始める

「あ!ヘラ速い!」

「壁や木登り得意だからね、ロープ下ろしてくれたら登って門を開けてきてね」

セレストリアに言う

「飛び越えた方が早いかもしれませんがやっても良いですか?」

ケシルとミシルが笑顔で言う

「良いけど大丈夫?」

「はい!行ってきます」

ケシルが笑顔で言うと全速力で走って跳ぶと壁を蹴って飛び上がり壁を登り近くにいた狼耳族投げ飛ばしてから壁を飛び降りる

「あ!簡単に入れただね・・・ヘラごめん」

エターナリアが苦笑いしている

「御主人様、猫は跳躍力が凄いですが、2人は凄いです、こうなると壁など無いに等しいです」

レインが笑顔で言うと門が開きケシルとミシルとヘラが出てくると門から馬車で入っていく

「御主人様、ケシル様とミシル様に先を越されてしまいました」

ヘラが残念そうに言う

「ごめんヘラ、まさか簡単に飛び越えれるなんて思わなかったから」

エターナリアが言うとヘラの頭を撫でるとヘラは嬉しそうに笑っている

「ケシル、ミシルありがとう」

「はい!御主人様!」

2人を抱き締めると2人は嬉しそうにしている


「ここが キサラの実家?」

「はい!そうです!」

キサラが真剣な目付きで言うと捕虜の狼耳族に降伏勧告をさせると屋敷から矢を放ってくる

「あ!仲間もお構い無しか・・・門を吹き飛ばして」

エターナリアが言うとリリスが魔法を放つと門が吹き飛ぶ

「御主人様、吹き飛ばしました」

リリスが笑顔で言うとエターナリアの前に来て微笑んでいる

「あ!」

エターナリアが苦笑いしてリリスを抱き締めると嬉しそうに顔を埋めている

「御主人様どうなさいますか?」

「レイン、キサラにお仕置きしてきて貰おう、セレストリアとアリスに援護させるように」

エターナリアが言うとレインは微笑みながら言うキサラ達に伝えるとキサラ達先頭に門から入っていくと次々と両腕両足を砕きながら進む

「こんな事をして簡単に死ねると思うなよ!!」

狼耳族の男が怒鳴る

「あなたがここを・・・」

キサラが言うと微笑んでいる

「ん?お前も同族なら我らのためにそいつらを殺せ!!これは命令だ!!」

「は?解りませんか・・・御主人様に出会えて良かった」

キサラが呟くと男を金属の棒で滅多打ちにし始めると周囲の男達はセレストリアとアリスが滅多打ちにしていく

「ゴホッ!貴様ゆるざないぞ」

男が言うとキサラは顔を踏みつける

「まだ解りませんか?クズ」

キサラが言うと蹴飛ばしてレインの前に転がすとレインが回復させるとキサラは笑顔で滅多打ちにするとレインがまた回復させる


「キサラこいつは?」

「え!・・・元許嫁ですが、こんなクズになっているなんて・・・」

キサラが申し訳なさそうに言う

「かなり恨みも買っているな・・・民に裁かせるか」

エターナリアが笑顔で言うとレインを見る

「それでよろしいと思います、抵抗する者もいなくなりましたので、兵士達は広場に集めてあります」

レインが微笑みながら言う

「こいつらも広場まで連行する!そこで決める」

エターナリアが笑顔で言うと広場に向かうと狼耳族達がエターナリア達を見ると頭を下げて地べたに平伏する

「この町を治めていたこいつらは捕まえたが、抵抗する者と我らに従いたく無い者は門から出ていけ!追わない!!」

エターナリアが言うと狼耳族達は誰1人頭を上げず平伏している

「御主人様、民達は御主人様を主君に決めた様です」

キサラが微笑みながら言う

「代表者はいないか?」

エターナリアが言うと4人の男が前に出てくる

「前族長の時代より町を守っておりますがこの度は全面降伏しますのでどうか町中の者達に御慈悲を賜ります様にお願いします、私や一族の者達はどの様な仕打ちをして貰っても構いません!お願い申し上げます」

男が言うと頭を地面に付けていると他の男達も地面に頭を付ける

「こいつはどの様な事をしたのかな?」

「え!食料と兵士を集めて拒否した者には断罪して処刑していました・・・若い娘を差し出させて弄び、飽きたら死ぬまで殴り殺していました」

「は?・・・本当なのか?」

「はい・・・・」

「そうか・・・町の人は恨んでいるのだな」

「はい!!この手で殺してやりたいと思います」

「それではつまらないだろ?どうせなら殺さずに毎日ボコボコにして泥水でも飲ませておけば良いのでは?」

「え!それは・・・そうして貰えたら喜ぶ者もいます」

男が苦笑いする

「キサラ顔見知りは?」

「御主人様、後の者は幼い頃遊んで貰いました」

キサラが笑顔でエターナリアに言う

「お前は見覚えは無いのか?」

「え!・・・・まさか!!キサラお嬢様!!」

男が見詰めて笑顔になりながら言う

「爺も生きていたのですね」

「キサラ様!!まさか生きて会えるなんて思いませんでした!!しかし何故ここに?」

「奴隷にされて人間に売られましたが最強の御主人様に出会えて逆に幸せでした、今回は御主人様を怒らせた馬鹿な狼耳族がいましたので御主人様が逆襲にここまで来ました」

キサラが笑顔で言う

「え!最強の御主人様?」

「あそこの戦士に聞けば解りますよ、一撃でのされたのですからね」

キサラが笑顔で言うと震えている男を指差すと男が聞きにいくと戻ってくる

「お願いが有ります、キサラお嬢様を解放して貰えませんか?」

「嫌です!!私は御主人様の元を離れません!!離そうとするなら皆殺しにしてでも御主人様の元にいます」

キサラが真剣に言う

「解りました・・・人族よ我らが王になってください」

「ん?面倒だから断る!」

エターナリアが笑いながら言う

「は?では何故攻めてきたのですか?」

「あ!兎耳族の町を襲ってきたからお仕置きに来ただけだね、ついでにこの町を落としただけ」

エターナリアが笑いながら言う

「ついで・・・もしかして本気だったら皆殺しなんて余裕と言うことですか?」

「反り血で汚くなるからやるのも面倒!」

エターナリアが言うとみんな大笑いしている

「まさか・・・クレセント様!!」

「名前を名乗るのが面倒だからそう言う事にしておいて」

エターナリアが微笑みながら言う

「クレセント様!どうか私達を手足のように使い下さい、お願い申し上げます」

「お仕置き終るまではこき使うか・・・」

エターナリアが言うとキサラが笑っている

「この命有る限り忠誠を誓います!!」

男が言うと後の戦士達も

「命有る限り忠誠を誓います!!」

戦士達が叫ぶ


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