第216話 ブロスカと領地の事情

ブロスカが兵士とやってくる

「エターナリア殿、犯罪者の引き渡しありがとうございます」

ブロスカが真剣に言う

「ブロスカ、重臣共は何か言っているか?」

エターナリアが真剣に聞く

「最初は文句を言っていましたが、この1年で状況が変わりました、全てを家臣達を集めて、説明をしてから、数日間話し合いをしました。犯罪に手を染めた者達は、全員処分をして、借金返済しましたが、全く足りない事実も全員知っています。」

ブロスカが真剣に言う

「商会関係の借金はどのぐらい有るか、解っているのか?」

「クエールバスコ分は、先に返済の為に準備をしております。支部の分、金貨3025枚は、これから返済の為に返済方法を話し合いたいと思います。」

ブロスカが真剣に言う

「新領主代行は、どうかな?」

「借金の事は、話しましたが、来る前に聞いていた様で、解った一言で、涙目になっていました」

ブロスカが真剣に言う

「押し付けたからね」

エターナリアが笑い出すと、レインも笑い始める

「知り合いでしたか・・・」

「国王が押し付けようとしたから、ブロスカと借金の有る貴族に押し付けたからね、頑張るようにね」

エターナリアが笑顔で言う

「そう言うことですか・・・通りで、ブロスカに任せるの一言が多いと思いました」

ブロスカが苦笑いする

「ブロスカ、この屋敷にいる人は、調べてあったのかな?」

「調べましたが、犯罪者は護衛の男達だけです。女奴隷も沢山いますが、問題が有る人はいません」

ブロスカが真剣に言う

「やっぱり、養うしか無いのか」

エターナリアが呟く

「後日借金の件の話し合いをしたいので、時間が出来たら、教えてください」

ブロスカが笑顔で言うと帰っていく


「頑張っていますね」

レインが微笑みながら言う

「ブロスカには苦労して貰わないとね」

エターナリアが笑顔で言う

「苦労して貰いましょう」

レインが笑いながら言う


5日間商会の状況整理と奴隷達の配置を決めていく

「御主人様、確認作業終わりました。借金の有る商会ですが、強制徴収は、不可能です。」

クリス真剣に言う

「商業ギルドも不可能です。」

セリカが真剣に言う

「どのようにするのが良いのかな?」

エターナリアが聞く

「何をするにしても、面倒ですね」

レインが真剣に言う

「選択肢が多すぎる・・・ライバルになる商会はどのぐらい有るのかな?」

「それなんですが・・・どこもライバルになり得ません・・・商業ギルドも有っても、アーガナルド商会の規模の方が大きすぎて、太刀打ち不可能です。」

レインが真剣に言う

「交易に対して、ライバルになる商会も無いのかな?」

「有りません」

レインが真剣に言う

「クリス交易の強化をお願いね」

エターナリアが微笑みながら言う

「御主人様、畏まりました」

クリスが笑顔で言う


「支部長達に後は任せて良いのかな?」

エターナリアが考えながら、レインを見る

「御主人様、大丈夫です。しかし、選択肢が多すぎます。」

レインが微笑みながら言う

「後は奴隷達か・・・」

「残す者と、連れていく者に別けてあります。」

レインが微笑みながら言う

「後は、領主側だね」

エターナリアが考え始める

「ブロスカの口調からしたら、恐らくかなりの資産を引き渡すつもりですね」

レインが考え始める

「いらないものは、一度王都のオークションに出した方が良いのかな?」

「それが良いとは思います。かなり有りますよね?」

レインが苦笑いする

「かなりね、調度品は凄い事になっているね」

エターナリアがアイテムボックスを見ながら言う


翌日、領主の館に向かう

「エターナリア殿お待ちしていました。中々来られないので、忘れられたと思っていました。」

王国兵士が笑顔で出迎えてくれる

「忘れた?」

「強制徴収の確認に来られたのですよね?」

王国兵士が真剣に聞く

「え? あ!! 忘れていました。ブロスカと話し合いで終わりだと思っていました。」

エターナリアが苦笑いして言う

「そう言えば、国側の強制徴収の資料は見ましたが、適当にしていました。」

レインが苦笑いする

「ブロスカ殿や新領主殿との話し合いも大事ですね・・・商会関係も凄い事になっていましたね」

王国兵士が苦笑いすると案内してくれる


応接室に入るとブロスカとレインの兄が入ってくる

「エターナリア様、何から確認しますか?」

ブロスカが真剣に言うと、資料を山積みにする

「この資料は?」

「王国側の強制徴収の確認資料です。こちらが、徴収目録です。」

ブロスカが真剣に言うと、レインとクリスとアーナが真剣に読み始める

「時間が必要だね」

エターナリアが苦笑いしながら言う

「全部調べるのに2ヶ月はかかります」

ブロスカが苦笑いして言う

「ここまで凄い事だったとは・・・初めて解りました。レイン幸せそうだな・・・」

レインの兄が真剣に言う

「御主人様と一緒が、一番幸せです」

レインが微笑みながら言う

「この2年借金返済しか考えてなかったが、強制徴収されないから、お金に困ってないと思っていたが、まさかアーガナルド商会代表の奴隷だったとは・・・」

「レインは、第2夫人です。」

エターナリアが笑顔で言う

「は? 第2夫人・・・それは良かった・・・おめでとう!」

レインの兄が苦笑いする

「だからと言って、借金は免除しませんよ」

レインが真剣に言う

「そうか・・・不正はしない様にする・・・権力は有っても、無いと同じだからな」

レインの兄が苦笑いする

「レイン様が、第2夫人になられていたとは、知りませんでした。おめでとうございます。」

ブロスカが真剣に言う

(第2夫人・・・エターナリア殿の代理人だろうが、絶対に怒らせたら終わりだ・・・新領主様がまさか、レイン様の知り合いとは・・・)

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