第84話 商会商談会

商会の中から様子を見ていると入札を終わらせた商人達は外に出て他の商人と話や職員と商談を始めている

「手狭だね、商品を持って来る為の馬車が来れないよ」

エニスが呟くと

「確かにそうだな・・・買取り専門の店を作った方が良いのかな?」

「御主人様そうした方が良いと思います」

レインが微笑みながら言う

「土地の問題だな・・・」

「今日開いていなかった店が有りましたので買収可能か聞いてみます」

レインは笑顔で言う、そして全ての入札が終わり集計と商談相手を決定して発表する、そして、商人達は札と預り金を交換して帰っていく、エリスナは笑顔でリザードの革の商談をまとめていく


「御主人様今日の商談は終わりました」

エリスナが笑顔で言うと

「これでは買取りはあまり出来ないね」

「その通りですが、商談会が終われば商人達から買取りが出来ます」

エリスナは微笑みながら言う

「信頼関係だね」

エターナリアが微笑むとレインも微笑んでいる

「え?・・・・何で2人とも納得しているの?ねぇエターどう言うこと?」

「仲の良い商人と商談会で取引されると噂があれば仲良くしておきたいと思うでしょ」

「え?あ!そうか!」

エニスも笑顔になる


翌日は警備隊が朝から裏口で待機している

「隊長朝から来ていたのですか?」

「これ以上賊を捕まえさせる訳にはいかない!」

隊長が言うと隊員が苦笑いしている

「それは・・・言ったらいけないですよね!賊を好きにさせる訳にはいかないの間違えですよね!」

エターナリアが言うと

「あ!・・・そうだ!賊がアーガナルド商会を襲わせると面倒だからさせないだ!」

隊員達が大笑いしている

「暇でしょうから、賊狩りでもしてきましょうか?ケシルとミシルも遊びに来ているので」

エターナリアが微笑みながら言うと

「え?それはやめてくれ」

隊長が青ざめる

「賊を捕まえるのが仕事ですよね」

「え・・・・町の安全を守るのが仕事だ・・・今はエターナリア殿が賊を捕らえないようにしないと仕事が増えすぎる!」

隊長が言うと隊員が笑っている


入札が終わり商談相手を選定始めると

「御主人様大変です」

エリスナが慌て出す

「どうしたのか?」

「魔法珠の価格が金貨150枚が3件入っています」

エリスナが入札証を渡してくると内容を確認すると貴族と商人だった

「やっぱり高額だね」

「御主人様オークションだったらもっといくかも知れないですね」

レインが微笑みながら言うと

「王都でオークションに出してみようかな?」

「それが良いと思います・・・クエールバスコではこれ以上の金額はあり得ません」

エリスナが微笑みながら言うと商談相手を発表すると次々と売却が決定していく

「本当に金貨150枚出してくるね」

エターナリアが言う

「リザードの革の鞄もかなりの価格ですね」

レインが入札証を見て言う

「金貨30枚前後で売れているね・・・ケニー驚くね」

「そうですね、出掛けている間に量産してくれます」

レインが微笑みながら言うと

「王都で少し売ろうかな?」

「良いと思います」


「次回の商談会はドラゴンの鱗を1枚出してみようか?後は魔法珠また三個かな?」

「それが良いと思います告知してしまいましょう」

レインが微笑みながら言うとエリスナに伝えると大喜びして

「御主人様!ありがとうございます、目玉になります」

「今から告知をして商人達に各地に戻って噂を広げてくれるよね、30日後ぐらいが良いのかな?」

「それが良いと思います」

エリスナが微笑みながら言うとエターナリアは魔法珠とドラゴンの鱗を出して渡すと早速次回の告知を始めると商人達は確認して笑顔で見ていく

「これで明日から多くの商人が売買に来ます」

エリスナが微笑みながら言うと

「魔法珠何て10000個有るから珍しくもないだけど、あ!大蛇の革も100枚出しておく?」

「え?よろしいのですか?」

エリスナは笑顔で言うと

「人が増えるから宿屋が儲かるからね」

エターナリアが言うと

「あ!完成が10日後ですから満員に出来ますね」

「リザードの革を100枚を15日後にして大蛇の革もその日にやろうか?30日後はリザードの革200枚と魔法珠とドラゴンの鱗で人集め」

エターナリアが言うと

「え?宿屋が儲かります」

「料理長達も頑張って貰おうね」

エターナリアがエニスに言うと

「あ!喜びますね、食材も商会で手配すれば手に入りますから」

エニスが微笑んでいる

「御主人様は本当に儲け上手です、人を集めるだけでも儲けが出るようにするなんて、更に交易が増えれば増えるほど儲けが上がるなんて」

エリスナが言うと

「次は服を売り出す店をどこに出店するかだね」

「あ!とうとう始めるつもりだね」

「実は準備を進めてあります、この通りで買い取った店舗を改装しています」

エリスナが微笑みながら言うと

「わかった、頼んだよ」

エターナリアが微笑む


商会を出るとベルダートが笑顔でいる

「ベルダートどうかしたのですか?」

「今日の人は凄かった・・・こんな数が集まると回りの商会が文句を言ってきそうで怖いですが・・・」

「ん?商人が沢山来れば売買も増えるから商売時だよね、馬車に沢山の商品を持ってきてくれるからね」

「あ!そうですね・・・しかし告知もすぐにすると次回の魔法珠の日にどのぐらいの人が来るのでしょうか?」

ベルダートが笑いながら言う

「解らないけど、これで疫病の噂も王都に広まるよね」

「あ!確かに・・・国が動きますかね?」

「どう対処してくるかですね」

エターナリアが微笑むと

「良い方向に進むことを祈ります」

ベルダートはそう言って帰っていく

「エター、ベルダートは何しに来たのかな?」

「文句を言いに来たと思うよ、だけど商売時と聞いて早く帰っていっただけだね」

エターナリアが微笑むとエニスが笑っている


「御主人様、少しよろしいですか?」

「エリスナどうかしたの?」

「実はエレストニ・バスコの領主の使いと王都の商会の代表が面会を求めています」

「面倒だね、レインどうする?」

「一度お会いして向こうの出方を見るのも必要です」

レインが微笑むと

「あの2人も呼んで来て欲しいね」

「2人ともいますので御一緒させます」

エリスナが言うと

「セレストリアはエニスと待っていてくれるかな?」

「はい!御主人様」

セレストリアが答えると

「え?私は一緒にいない方が良いの?」

「出方次第だけど隙は見せないレインが横にいた方が良いと思うから・・・貴族は面倒だからね」

エターナリアが苦笑いすると

「面倒だからだね、わかった」

エニスも苦笑いしている


「お待たせしました、アーガナルド商会のエターナリアです」

「エレストニ子爵家の使いで来ましたブロスカと申します」

初老の男が言うとエターナリアはステータスを確認してから

「どのような御用件でしょうか?」

「ベトルセル商会の件ですが、知っているとは思いますが、当家はベトルセル商会から多額の融資を受けていました、今後の支払いの相談で来ました」

「そうですか、今まではどのようになされていましたか?」

エターナリアが聞くと

「収入直後に一年分支払いをしていましたが、かなり厳しい状態で・・・返済額を減らして貰えないでしょうか?」

ブロスカが言うとエターナリアはレインを見る

「ブロスカ様はどのぐらいの借金が有って利息がどのぐらい有るか知っていますか?その上でどのぐらいの返済が出来ると思っていますか?」

レインが言うと

「借金総額は私は知りませんが多額と聞いています、利息は年に1割と聞いていますので、大体金貨100枚返済でどうかと思います・・・」

ブロスカは苦笑いしながら言うと

「話になりません、ベトルセル商会は領地と爵位を狙っていたのでその程度の返済で済ませていたようですね」

レインが無表情で言うと

「え?・・・現在の総額どのぐらいになっていますか?」

ブロスカは考えながら言うと

「そろそろ借用書が届く頃です、話しても解らないと思いますので見ながら確認してください」

「まさか・・・・金貨1000枚を越えているのですか?」

ブロスカは不安になりながら言うと

「私の計算では既に返済不可能に陥っています、心当たり有りますよね」

レインが言うと

「そんな・・・ここ5年返済額が変でしたが・・・」

ブロスカが頭を抱えるとタニタが入ってくる

「遅くなりました、こちらが書類です」

書類をめくりレインに見せる

「最後はこれですね、総額が金貨3054枚となっています」

レインは確認しながら言うと

「は?・・・・そんな馬鹿な・・・あり得ない」

ブロスカは驚き青ざめている

「5年前から急激に増えています、返済よりも借り入れが多い様です」

レインが確認しながら言うと

「やはり・・・あやつが仕切ってからか・・・しかし・・・返済不可能だ・・・領主様は解っているのか?」

ブロスカは青ざめながら呟いている

「大丈夫ですか?」

エターナリアが言うと

「申し訳ない・・・領主様と相談をしなくてはなりません・・・」

「返済計画を建て直してもう一度話しましょう、だけどしばらく留守にする場合が有ります」

エターナリアが言うとブロスカは頭を下げてから部屋を出ていく


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