第35話 ボア討伐とタイガー
翌日馬車に乗って東の村に向かって出発する
ケニーとフレイとキャスカが留守番をしてくれている、村に到着して
「村長はいますか?」
「どちら様ですか?」
「ボア討伐で来ました」
依頼書を見せると
「わかりました」
「ボア討伐したら、輸送や解体はお願いしても良いですか?」
「もちろんお手伝いします」
村長よりボアの出現場所を確認してどこで迎え撃つか考える
「夜になったら畑の付近で迎え撃とうか?」
「そうですね」
「アニタ、セレストリア、ケシル、ミシルは気配を感じたら教えてね」
アニタは頷き
「はい!頑張ります!!」
セレストリアはそう言うとみんな笑う
夜になり畑の方に向かい周りを見て回ると
「魔物がこちらに向かって来ています」
アニタが言うとセレストリアは森に注視するとボアの気配が近付いて来る
「アニタ、ケシル、ミシルは遠い方から倒して、エニスとクーラは向こうから」
ボアを発見してアニタはすぐに首を斬り裂き、ケシルとミシルはミシルが剣で頭を受け止めてケシルが頭を貫き倒す、エニスは剣で首を落として倒すクーラは斧で一撃で頭をかち割り倒す、レインは槍で頭を貫き倒している
「あれ?自分の分が無い!」
「もういないです・・・」
セレストリアも言うと
「迷宮で倒しすぎているから討伐は楽だね」
アニタは呟く
「確かに1日1000匹は倒しているからね」
「ほとんど戦闘狂が倒しているだけでしよ!!」
「リザードは数がいるから楽しいだけだよ」
「本当に馬鹿!戦闘狂!!」
「アニタ後の警戒は頼んだよ」
「セレストリア付いてきて」
エターナリアは村長を呼びに行くことにする
「村長ボアの輸送お願いします」
「え?もう倒したのですか?」
「取り敢えずはね」
「数人の村人を向かわせましょう」
村長は数人の村人を呼びながら畑に向かう
「え?えーー!ボア5匹も!!」
「全部頭だけ潰して倒しているぞ!」
「村長!人が足りません!」
「取り敢えず逆さ釣りにして血抜きでもしましょうね」
「わっわかりました・・・・・」
村長はボアを見てまだ呆然としている、村人達はすぐに作業を始めるがアニタが
「何か大物が来る!!」
アニタの言葉に戦闘体勢を整える
[がぉーーーー!]
「タイガー!」
「にっ逃げろー!」
アニタはすでにタイガーの間合いにはいりタイガーは爪で殴りにくるがアニタは間合いを詰めて、一撃で首を切り落とす
「弱い!!図体だけ!つまらない!!」
アニタがぶつぶつ言っている
「村長運ぶの増えちゃいましたが良いですか?」
「へ?バカなタイガーを一撃なんて・・・・何者ですか?」
「ただの冒険者ですよ」
「そんなはずは・・・・タイガーですよ!タイガー」
「たかがタイガーでしょ!」
「戦闘狂!タイガーは強力な魔物ですよ、あなたには雑魚かも知れないけど!!そんな言い方はダメでしょ!!!馬鹿!」
「リザードよりは強いかも知れないけど、雑魚でしょ」
「やっぱり強すぎるのは常識外になるのね・・・」
エニスは苦笑いする
「申し訳ありませんがギルドカード見せてもらっても良いですか?」
エターナリアはギルドカードを見せると
「え!ドラゴンバスター!階層主討伐!ドラゴンスレイヤー!・・・・強いはずだ!」
村長は腰を抜かして地べたに座り込む
「有名になりたくないので秘密にしてね」
「わっわかりました」
「みんなこの事は秘密に!」
「とっとと運びましょう」
村人はボアから運び逆さ釣りにしていく
翌朝ボアとタイガーを輸送してもらって帰ることにする
ボアは2匹を干し肉にしてもらいあとで送ってもらう約束にする、1匹は村人で分けてもらう事にする
町に戻り冒険者ギルドに向かう
「討伐終わったので帰ってきたのですが、大物も倒したので一緒に持って帰ってきました」
「そうですか、確認しますね」
職人はタイガーを見て
「え!えーーーーー!タイガー!」
エターナリアを見てから
「支部長を呼んできます」
ケーレストが来て
「タイガーも災難ですね、よりによってあなた達を襲うなんて・・・・タイガー討伐の証を増やします」
「肉屋で買取りで良いかな?」
「タイガーの毛皮は良い飾りになりますから丁重に扱った方が良いですね」
「そうしますね、ボア討伐の依頼完了の報告もしておきます」
「ボアはどうしましたか?」
「村で干し肉にしてもらっています町で売る分と自分達で食べる分を持って帰ってきました」
「一晩で5匹とタイガーを倒してもらいました」
村人が言うと
「ボア肉を目当てに討伐に行くような冒険者らしいですね」
ケーレストが笑いだす
「ボア討伐とタイガー討伐は確認しましたあとで寄ってください」
「肉屋に行ってくるね」
そう言って肉屋に向かう
「獲物の買取りよろしく」
「わかった!獲物は・・・・は?タイガーに見えるがおかしくなったか?」
「タイガーは毛皮にしてから家に配達をお願いしますボアは解体したら家で食べる分の肉をもらいにきます」
「そうですか・・・・タイガー・・・」
肉屋は倉庫で解体を始める
村人と別れてから家に馬車を置いてから冒険者ギルドに向かう
「戻ってきました」
「お待ちしていました、こちらにどうぞ」
部屋に入り待っていると支部長が入ってくる
「エターナリア殿が討伐に行くのは反則ですね、タイガーと継いでに倒すなんてあり得ないですからね、それも一撃で倒していましたよね」
「アニタが倒しました」
「アニタさんが倒したのですか?」
「アニタは倒したあと図体だけでかい雑魚と言っていましたよね」
エニスは笑いながら言うと
「事実です!雑魚ですから!」
「タイガーを雑魚呼ばわりとは・・・剣王だからか・・・」
「昨日王都の支部長から手紙が来ましたが王都でも暴れた見たいですね、依頼でグリズリーを余裕で倒したとかね」
「肉美味しかったよね」
「また見つけたら倒そうね」
エニスとアニタの会話にケーレストはひきつる
「グリズリーも雑魚ですね、あなた達を襲うなんてバカがいるから返り討ちになる」
ケーレストが言ったあと
「詰め所に寄って欲しいと言っていました」
「わかりました」
エターナリア達は帰ろうとするが
「報酬はこちらです、タイガーも討伐報酬が出ます」
金貨の袋を受け取り詰め所に寄ることにする
「エターナリア殿こちらです」
「隊長こんにちは」
「エターナリア殿先日の馬鹿どもは駆け出しの盗賊だったから奴隷として売却になる」
「そうですか、わかりました」
「持ち物を確認して持ち帰ってくれ」
男達の所持金と装備品を見てから
「必要無いので処分して孤児院に寄付してください」
「わかった!孤児院は喜ぶな!所で何処かに出掛けていたのか?」
隊長は兵士に孤児院に行くよう伝える
「ちょっとボア狩りに行ってきただけ!おまけでタイガーも狩ってきたけど」
「ボアとタイガーか兵士が町中で見たのはやはりエターナリア殿か」
隊長は笑いだす
「襲ってきたタイガーが悪い」
エニスの言葉に隊長は
「襲うなら死を覚悟するようにしてもらわないといけないな!盗賊どもと同じように」
「アニタと剣の稽古を盗賊に見せたらどうなるかな?」
エターナリアがニコニコしながら言うと
「面白い!!良い刑罰かもな!」
意外にも隊長が喜んでいる、そして訓練場に行くと兵士達が盗賊達を連れてくる
「アニタちょっと稽古しようか?」
アニタは喜んで尻尾を振りながら訓練用の剣を持つと笑顔で
「御主人様よろしくお願いします」
そして2人で剣の稽古を始めるが2人の剣速が速くなり剣の風圧が盗賊達に当たると盗賊達は血の気が無くなっていく、アニタと間合いをとったあとで
「次はお前達の番だよ全員で良いから掛かってきてね全身の骨は砕かれるのは間違えないけどね」
「へ?・・・・俺がむむ無理だ!!助けてくれ!!!」
「さっさとこいよ!!」
「いやだー助けてくれ!!!頼む!!頼むから!死罪じゃないはずだ!!頼むから!!」
「隠している罪も吐けば牢屋に戻してやるよ」
「商隊を襲って皆殺しにした!」
「え?商隊を・・・まさかー!東の街道の盗賊!!」
「そうだ!下っ端だけど」
「アジトはどこですか?」
「山の中の洞窟だ!」
「とんでもない情報だな!牢屋にぶちこんでおけ!!」
隊長は苦笑いし始める
「新たな罪状が追加ですか?」
「死罪決定だ!」
「拷問で言わないのになんで言ったのかな?」
「精神的な拷問だ!」
隊長は笑いだす
「拷問にした覚えは無いけど」
「見た方が恐怖があるからな、それにあの言い方恐怖のどん底に落とされるしな・・・」
周りの兵士達も苦笑いする
「隊長お連れしました」
「また寄付をしてくれるとか」
「盗賊の持ち物なので売って孤児院の運営に回してください」
「ありがとうございます」
女性は頭を下げながら言う、そして盗賊の持ち物を確認してもらい、自分達は帰ることにする
肉屋に寄ると
「ボアは1匹解体出来ましたよ、タイガーも解体終わりましたが毛皮は今干していますので10日後完成します」
「ありがとうございます」
「タイガーの肉も持っていきますか?」
「美味しいかな?」
「結構美味しいですがボア肉の方が美味しいです」
「試しに少し食べたいですね」
「わかりましたこちらになります」
ボア肉とタイガー肉を持って帰る
「ついでに一つ頼んで良いですか?」
「何でしょうか?」
「この肉の塊を孤児院に届けておいてもらっても良いですか?」
「わかりました、切れ端も一緒に届けておきます」
「じゃあよろしくね」
帰ろうとすると
「こちらを!」
金貨を渡してくるが
「肉だけで良いからもし今後残り物で捨てるような物があれば孤児院に寄付してくれるとかじゃダメかな?」
「わかりました、そんな事言われるとは思いませんでした残り物は孤児院に寄付するようにしますね」
「また狩ってきたら解体よろしくね」
エターナリア達は帰ることにする、肉屋は家まで馬車で送ってくれて帰ると
「お帰りなさいませ」
「この肉で料理をお願いしますね」
「畏まりました」
肉の量を見て微笑みながら倉庫に入れてから料理を始める
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