第178話 報告と使者

1ヶ月後クエールバスコからの商隊が到着する

「アーガナルド商会の商隊隊長です。黒龍連合皇帝クレセント陛下にお目通り嬉しく思います。」

女性が頭を下げながら言う

「屋敷に待機させていた者かエリスナも良い人選だな」

エターナリアが微笑みながら言う

「え!えーーーーーーー!ごご御主人様!!」

女性は唖然としている

「我が国のクロエプラトン商会と協力して、交易を盛んにして欲しい、アーガナルド商会は我が国と国外交易許可証と商館取引許可証と国内交易許可証を与える。」

エターナリアが笑顔で言うと許可証をレインが微笑みながら渡す

「え!ありがとうございます!御主人様」

女性が笑顔で言う

「公式の場所では御主人様は使わない事!」

エターナリアが微笑みながら言う

「あ!あーーーー!申し訳ありません!!クレセント陛下」

女性は慌てて頭を下げる

「今後ともよろしく頼んだぞ」

エターナリアが笑顔で言うと出ていく


「御主人様早く帰りたくなりましたか?」

レインが微笑みながら言う

「そうだね、早く帰る為には早く全員を鍛えないとね」

「はい!御主人様、エニス様も迷宮探索楽しみにしていますので、毎日迷宮探索なさいますか?」

「そうだね、クーラは鍛冶をしているのと、リリスが魔道具作成を始めたから助手も必要かな?」

「それより回復担当が心配になります。」

「背中の傷が有るセイラがかなり回復魔法を使えるようになったのと、アーナが凄く真剣に学んでいるから、後はレベル次第だね」

エターナリアが微笑みながら言う

「やっぱり御主人様は人を育てる天才です」

レインが微笑んでいる

「迷宮が有ればいくらでも育てるよ、レイン」

エターナリアが微笑みながら言う


毎日奴隷達を鍛えながら潜り続ける日々を始めると4ヶ月が過ぎる、レインと2人で寛ぎながら国内の報告を受けている

「御主人様、ルゼスとルベトですが、ルベトを狼耳族の国王候補にルゼスを同行の護衛にするのが良いと思います。」

レインが微笑みながら言う

「そうだな・・・それで良いな!例の町はどうなった?」

「予想通り廃墟になっています。族長は今は廃墟の中で畑を耕して過ごしています。飢えと全てを失った無力感に苦しんでいます。一族からも逃亡するものが後を絶ちません」

「本当にバカだよね、町の外が全部失えば、税も交易も出来ないのだから、崩壊するのは解っていたのにね」

「はい!精鋭400人も包囲に加わった時点で周囲の村へ移住が始まり、無理な徴収すれば一気に見切りをつけて逃げられるのに、解らないなんて信じられませんでした。」

レインが微笑んでいる

「裏切り者は放置で良いね、もう誰も助けないと思うしね」

エターナリアが微笑んでいる

「反逆者は死か死より苦しむかと言う、良い見せしめです。」

「他の者はどうなっている?」

「娼館に送った女は最初は抵抗しながらでしたが、今はなれて従順にしています。この間、4人に視察させた時、4人は見下して満足していました。」

「そうか・・・楽しんでいるなら良いね、逃げれないから仕方ないけど、4人は本当に配下になって良かったね」

「はい!国を支える財務大臣、法務大臣、内務大臣、外交担当、正にアジェリナさんの手足の様に働いてくれています。御主人様の教育の素晴らしさです。」

レインが微笑んでいる

「狐耳族はベルゼスがまとめているから大丈夫だね」

「完全に支配体制を確立してくれましたが、王になる気は無いようですが、まさか娘のゼニスを忠誠の証とロベスガの教育の質に出すと言うとは思いませんでした。」

「本当に決めたら、テコでも言う事を聞かない信念、凄いとしか言えないね・・・本当に全ての罪を自分が背負うつもりとはね」

「そのお陰で、狐耳族の町と村の復興も順調に進んでいます。」

レインが微笑む

「これでクエールバスコに帰れるね」

「御主人様らしいですが、本当に皇帝として、君臨する気にならないのですか?世界征服でも御主人様なら出来ます。」

「面倒だからね、アジェリナさんがいてくれたから本当に助かった!」

エターナリアが微笑んでいる

「エターナリアは本当に面倒な事が嫌いなのですから・・・その分私が支えます」

レインが微笑みながら言うと赤くなっている

「皇帝はレインが生んでくれる子供かもね」

「え!エターナリア・・・頑張ります!沢山作ります。エターナリア」

レインが微笑みながら抱き付くと幸せそうにしている

「御主人様!北の国から使者が来ました」

クリスが慌てて入ってくるとレインの姿を見て苦笑いする

「ノックするようにね、レインが驚くからね」

エターナリアが微笑みながら言うとレインは赤くなりながら恥ずかしそうにしている

「あ!ごめんなさい」

クリスが苦笑いする

「アジェリナを呼んで確認をする様に」

エターナリアが微笑みながら言うとクリスが急いで去っていく

「北の国と言うと海が有ります」

レインが赤くなりながら言う

「どんな交渉かな?」

エターナリアが微笑むと2人で広間に向かうことにする

「御主人様!どうなさいますか?」

アジェリナが真剣な眼差しで見ている

「まずは何の様か聞くことだね、アジェリナなら出来るよ」

エターナリアが微笑みながら言うと広間に向かう

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