第175話 アジェリナとアーナ

「エニス新しい奴隷を連れてきたよ」

エターナリアが苦笑いして言う

「エター新しい奴隷?」

エニスが苦笑いしているとアジェリナとアーナを連れて部屋に入る

「エターどうして?」

「2人は王族だから、処刑するか奴隷にするしかなかったから!それに性格も良いから、この国の責任押し付けたいからかな?」

「ん?良いね!押し付けられるなら押し付けちゃお!」

エニスが笑いながら言う

「初めまして、アジェリナと申します。」

アジェリナが膝を付き挨拶をする

「妹のアーナです。よろしくお願いします。」

アーナも膝を付き挨拶をする

「え!可愛い・・・・レイン監視はしておいてね!」

エニスがレインを見て言う

「はい!エニス様!アジェリナは元要塞を指揮していた将軍で有り、清廉潔白な性格で自らの命より民や兵士達の助命を求めるような人です。アーナも処刑を選び姉だけは武人としての処刑を選ぶ程の姉思いの女性です。」

レインが微笑みながら言う

「・・・レイン!エターが好きなタイプだから絶対浮気しないように監視してよ!私より美人だから!!絶対だよ!!」

エニスが真剣に言うとレインは微笑みながら頷いている

「クーラに任せるけど、アジェリナはレインの補佐を頼むね、面倒な奴を睨み付けるだけで効果が有るからね」

エターナリアが笑いながら言う

「あ!元将軍だから元兵士に効果が有る!!」

「御主人様の見る目に間違えないです」

レインが微笑んでいる

「エニス王妃様失礼します」

アジェリナが微笑みながら言う

「おおっ王妃様!!面倒だからいや!!」

エニスが苦笑いしながら言う

「え?面倒だから?」

アジェリナが驚くとアーナが苦笑いしている

「全員権力欲が無いので王妃は余計です」

レインが微笑みながら言う

「はい!レイン様」

アジェリナが苦笑いしながら言う


「アジェリナは、戦いを挑んで勝てると思っていた?」

エターナリアが歩きながら聞く

「五分の戦いになると思っていましたが・・・クレセント様がいくら強くても包囲して何とか出来ると思っていました。まさか黒龍王がクレセント様に味方するとは思いませんでした」

アジェリナが真剣に思い出しながら言うとアーナがエターナリアを見つめている

「戦力分析が出来てなかったね、被害を考えなければ、あの要塞も1日で落とせたよ、信用は出来ないと思うけどね」

エターナリアが微笑みながら言う

「え!まさか・・・数人で前線をボロボロにしたと報告は有りましたが信用出来ませんでした。」

アジェリナが真剣に言うと訓練出来る所まで到着する

「アニタ!ちょっと訓練しようか?2人にどのぐらいの実力差が有るか見た方が早いからね」

エターナリアが微笑みながら言う

「え!!本当ですか!!嬉しい!!」

アニタが尻尾を振りながら笑顔で言うとエターナリアは訓練用の剣を持ちアニタと向かい合うとアニタと打ち合いを始めるとどんどんスピードを上げていく

「え!けけっ剣先が見えない・・・・」

アジェリナが驚きながら言う

「御主人様から一本取ります!!」

アニタが笑顔で言うと闘気を纏い始めるとエターナリアも闘気を纏い高速で打ち合い始めると剣圧で周囲の兵士達が吹き飛ばされ始めると渾身の一撃を互いに打ち込み衝撃波でアニタが後ろに吹き飛ばされる

「イタタ・・・まだ足りなかったです」

アニタが苦笑いしている

「アニタまた速度上げたね、ギリギリだったよ」

エターナリアが笑顔で言う

「次は一本取ります!!」

アニタが笑顔で言う

「今度は周囲に人がいない場所でやらないと怪我人が出るかな?」

エターナリアが苦笑いしながら周囲で剣圧で転んでいる兵士達を見ている

「凄い・・・人技では無いです・・・」

アジェリナが震えながら言う

「理解出来た?もし俺達に喧嘩売るなら、覚悟が必要なのは」

エターナリアが微笑みながら言う

「もし戦場で本気で戦われたら、包囲しても無駄です・・・要塞などで籠っても無駄だったと理解しました」

アジェリナが苦笑いしながら言う

「・・・・・・」

「ん?アーナどうした?」

エターナリアがアーナを見て言うとアジェリナがアーナを揺すっている

「え!あ!今のは何が・・・腕が見えなくなって風がそこらじゅうに・・・御姉様」

「あれが剣聖の剣術です。」

アジェリナが真剣にアーナに言う

「剣聖?剣神だよ」

アニタが笑いながら言う

「剣神?・・・え?剣神とは?」

アジェリナが苦笑いしている

「剣聖から剣皇から剣神だね!剣士の最上級だよ!内緒だけどね」

エターナリアが笑顔で言う

「え!最上級!!!」

「え!剣聖より上!!」

アジェリナとアーナが驚きながら言う

「2人を利用しようと近付いて来ても、俺達が守るから安心して、割り当てられた仕事をこなすようにね。少しは緊張を解いて大丈夫だよ、もう1人で背負う事は無いからね」

エターナリアが笑顔で言う

「あ!その為に・・・・御主人様!ありがとうございます!!」

アジェリナは目から涙がこぼれ落ちながら、頭を下げて言う

「御姉様・・・」

アーナは呟くとエターナリアを見とれているとレインは微笑みながら2人を見ている


翌日からアジェリナがレインと同行すると文句を多く言っていた元兵士達は文句を言えずに従う様になると、統治体制を急速に作り始める。

アーナは、クーラからの教育を終わるとクリスの手伝いをしながらエターナリアの為に何が出来るかいつも考えている

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