第123話 王国兵士隊長と強制徴収

応接室の前で侍女が待っていた

「エターナリア様ですね、大臣が私室に来て欲しいそうです」

侍女が言うと案内してくれ中に入ると

「エターナリア殿ですね」

大臣と挨拶を交わしたあと

「勘違いで暗殺を仕掛けた事申し訳ない」

大臣が頭を下げると青年も頭を下げる

「余裕だったから今後このような事が無いように気を付けてください」

エターナリアが微笑むと

「その様ですね・・・決闘を拝見しましたが、決闘を申し込む時点で過ちと確信しました」

大臣が苦笑いしている

「お詫びに何か必要な事は有りませんか?」

「特に有りませんが・・・ビレトニア・ハンストの町は財政難ですから、結婚をなされるなら何かしらの支援をして頂いたらよろしいと思います」

エターナリアが微笑みながら言うと

「その件は理解しているが、それではエターナリア殿の為にはならないのでは?」

大臣が考えると

「返済可能な借金の金額になれば、後々私達の利益になります」

「・・・・・そう言うことか!!現在よりも未来を見るか!!普通の商人では勝てる訳無いな」

大臣が言うと笑い出す

「何故ですか?」

青年が苦笑いしている

「返済可能な借金になれば、残して利息を払い続けられます、そして商売に関しても他の商会よりも優位にたちますので今後とも良い取引相手になると言うことです」

エターナリアが微笑みながら説明すると

「あ!!なるほど!!勉強不足でした」

青年が言うと大臣が微笑んでいる

「この借りはいつか返すと約束しよう」

大臣が笑顔で言うとエターナリアは帰る事にする


宿屋の前でカルセトが待っている

「エターナリア様今回は大変申し訳ありませんでした」

カルセトは頭を下げて言う

「警告を無視する等、有ってはならない事です、本当に迷惑でしか無いですね、代理人として失格です!」

レインが睨め付けて言う

「うっ!・・・・」

カルセトは涙目になって立ち尽くす

「軽率な行動が全てを失うと解りましたか?例え貴族であっても同じです!!」

レインが睨め付けて言う

「解りました・・・エターナリア様の恐ろしさも・・・・強さも・・・・」

「次はあの者達と同じ事になる事を覚悟してくださいね」

レインはそう言うと宿屋に一緒に入っていく、カルセトはただ呆然と見送り帰っていく


翌朝王国兵士がやってくると

「昨日の件でご相談が有りますので、詰所に来て欲しいのです」

兵士が言うとエターナリアとレインとクリスとケシルとミシル一緒に向かう

「エターナリア殿お待ちしておりました、強制徴収ですが、どう見ても親戚筋も徴収対象になりますがどうしましょうか?」

隊長が苦笑いしながら言うと

「親類も全て潰してしまいましょう、文句は全て当人の責任ですからね、王都で決闘を容易く出来ないようにしてしまった方が、後々仕事が減りますからね」

エターナリアが微笑みながら言うと

「なるほど!!一理有りますね、両家の親類は24家になりますが、いくつかは取り潰されると言う事ですね」

「トレイソルト伯爵は特に念入りに調べてくださいね、裏が多いので王太子様にも相談して潰したい家からやってください、ここだけの話ですがね」

エターナリアが微笑むと

「王家にとって有益に使えと言う事ですね」

隊長は笑い出す

「代理人もかなり好き放題していたようだから、親類も同じ様な事をしているでしょうから、ここは徹底的にやって欲しいですね」

「ワハハハ!!確かにあやつらを取り締まれるのであれば有益ですね!」

「ケルトイス商会も代表が自白していますから他にも余罪が出てきます、クエールバスコの警備隊隊長に聞いてくださいね」

エターナリアが微笑むと

「既に手紙に詳細が記されて、クエールバスコ領主の印まで押されているから、聞く必要は無いが・・・もしかして、喧嘩売られるのを解っていて王都に来たのか?」

隊長が苦笑いして言うと

「トレイソルト伯爵は予定外でした」

エターナリアが苦笑いしていると

「エレストニ子爵は想定内と言う事ですね」

「いえ、そこが元凶でしたから、クエールバスコ乗っ取り計画等しなければこんな事にならなかったですね」

エターナリアは苦笑いしているとレインが書類を手渡す

「これは?」

「中を見れば解りますが、クエールバスコ領主様と商業ギルドギルドマスターと警備隊隊長の調査記録です」

レインが言うと隊長は読み出して、厳しい顔になる

「これでは・・・王国に対しての反逆ととっても仕方ない内容です・・・こうなるとまだ後ろ楯がいたと言う事ですね・・・徹底的に調べて処罰をする必要が・・・・」

隊長が考えながら青ざめている

「親類なら今回の件で簡単に手を打てますね、大掃除頼みましたね」

エターナリアが笑顔で言うと

「アハハハ・・・・確かに利用いたします」

隊長が苦笑いしている

(まさか・・・これだからあの大金を掛けたのか・・・恐ろしすぎる・・・大掃除とは・・・エターナリア殿を怒らせたら全てが終わりか・・・)

「内々に始末するなら、強制徴収が一番早いですね」

エターナリア笑い出すとみんな笑い始める

「王国を守る者として必ず処罰することを約束します」

王国兵士隊長が言うとブロスカが入ってくる

「エターナリア殿大変な迷惑をかけてしまい申し訳ありませんでした、しかしここまで強いとは思いませんでした」

ブロスカが頭を下げながら言うと

「ブロスカ殿、領民には罪は有りませんが、エレストニ子爵に手を貸していた者には鉄槌を下してください」

「畏まりました・・・」

「多分クエールバスコの商業ギルドが強制徴収を始める頃ですけど頑張ってくださいね」

エターナリアが笑うと

「え?まさか!既に動いていたのですか!!」

ブロスカは驚きその場に座り込んでしまう

「敵対してくるのは解っていましたからね」

「・・・・・・・」

ブロスカは放心状態になっていると隊長が心配そうに見ている

「隊長後はよろしくお願いします」

エターナリアはそう言って帰っていく

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