第217話 endmが家に②

昼からはまあ、皆自由なことをやっていた。

endmは勉強していたし、なんなら夜音の勉強も見てくれていた。

本当に神様かな?


あ、そうそうendmが作った料理はめちゃくちゃ美味しかった。

普通に俺が作るより全然いいしお金払ってでも食べたいレベル。

出来る女性ってこんな感じなのかな。


俺の横にずっといるのは出来ない女性なんだが…。


と、なんやかんやでもう夜。


『あーあー真白聞こえる~?』


「え、あ、はい!聞こえますよ!」


この二人が戦うのは【world war】らしい。

まあ理由は簡単に、endmが得意だから。ただそれだけ。

わざわざ夜音は彼女に合わせたらしいが、どうなることやら。


『じゃ、さっそくやっちゃうかぁ~!3本先取ね』


「了解です。」


俺は外側から見学する。

さてこの勝負どうなるのか。








まあ、そうだよね。


『え、真白ちゃん強すぎない!?なにこれ』


endmの圧勝だった。

まあおおかた予想通りではあったが。

それよりも、endmって思った以上にやばいな。


あまりちゃんとendmの手元を見たことが無かったが本当にきれいだ。

いきなり敵が登場かと思ったらエイムをしっかり合わせて、すぐ試合が終わっている。


味方だからよかったけど、敵なら本当に戦いたくない相手だなぁ。


『夜音さんも強かったですよ。』


「わーん、助っ人呼ぶ!」


と言ってすぐに登場してきたのは俺も見たことある人だった。


『えっと、どうも~!春陽です。』


『え、あ、春陽さん!?』


endmで流石に知っている。

ただまさかこのタイミングで出てくるとは思っていない。

だって、まだ夜音がプリームだなんて思っていなかったから。


「そうだよ、この人が春陽!で、こちらがネスイの友達の子。強すぎるから助けて~!」


『え、まあ分かったけど。1vs1でいいの?』


「いや、1vs2にしよ!」


「ん?せこくないか?」


それはいくらなんでもendmが可哀そう…。


『良いですよ。私は』


やばい俺の方へ振り返りながらそう言った。

彼女の顔は希望に満ち溢れている。

やばい本気でかかるつもりだこいつ。


1vs2、5本先取。

どちらも本気でかかるらしい。


まあ普通は大人数側が勝つしな~。




と思いつつ、勝負を見てみようじゃないか。









『ネスイを呼べえええ』


春陽はそう叫んだ。


「ネスイはあっち側だよくそおおおお」


というわけで、勝ったのはendm。

まあ彼女が化け物なだけで二人もうまい。

現に2本取っているのだ。


『対戦ありがとうございました~!』


「ネスイ、この子強すぎるよおお。というかどっちが強いの?」


どっちが強いっか…。なるほど難しい質問が来たものだな。


「同じくらい?」


『ですね、私が勝つときもあるし、負ける時もあります。』


まあこれに限っては相性の問題とかもあるしな。


しかも今は争うんじゃなくて協力して、敵と勝敗を競ってる。

味方同士での対決などする暇もない。


『ありがと~!また遊ぼうね』


春陽はVCから出て行き、夜音も抜けた。

と言っても彼女はどうせ家に来るだろうが。


「お疲れ、流石はendmだな。」


『ありがとうございます。まあ私も頑張ってますので』


ドヤ顔された。

くっそ何にも否定できねえ。


『あ、そういや。あの方って本当にHESKAL2期生の方ですか?』


「うんそうだよ」


まあまごうことなきだな。

ちゃんとゲームもうまいし、元気だし。

当てはまる部分が多い。


『え、じゃあ夜音さんってもしかしてVtuber…』


と言いかけたところで夜音が帰ってくる。

俺は一言だけ彼女に残す。


「本人に聞いてみな。きっと教えてくれるさ」


俺らはまたリビングに出てきた。


「強すぎるよおお真白ちゃん!!」


『え、あ、まあ私も結構やり込んでますからね』


「う~あ、今日一緒に寝るでしょ。色々はなそ~」


『良いですよ。ってもう行くんですか!?』


「そりゃ色々したいことあるし。じゃねまた明日!」


「ん?ああまた明日な。真白もおやすみ」


『はい、おやすみなさい』


夜音に引っ張られてendmは出て行った。


この1週間愉快だな。

たまにはこういうのもありだな、うん。



「さて、と俺も作業しないと」



俺はまた部屋に戻って作業を始めた。








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【後書き】

締めを考えるのって凄い難しい…最近の課題ですね。

2話先くらいが大会かな?分かんないけどたぶんそう!

まだまだ頑張ります!

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