第178話 何をしてるの?

「そこに敵が居ます!」


4人で合流して先へ進んでいた。

すると、目の前には敵が待ち構えている。


「これ、私たちに気が付いてなさそうですけど」


「私スナイパー持ってるよ~!」


wartがそう言いつつendmの元に走り寄っていく。


「じゃあ一緒に撃ちましょうか。lucusとblancはその後の援護射撃を頼みます。」


「了解」


「おっけ」


endmとwartが前方に出た。


「行きますよ!せーの!」


endmの掛け声とピッタリに二人の銃声が飛ぶ。

弾の先は敵の頭に吸い付けられ、


「倒しました!後をお願いします!」


wartもendmも各1キルを取った。

俺とlucusは中継ぎで射撃する。

そして、その間にwartとendmが詰めていく。


「そこの木の裏に隠れた」


「分かりました。」


先に着いたendmがそのまま決めてくれる。

残り1人はwartが接敵する。


「ここの中に入って行きました。皆で行きましょう」


wartの先に広がるのは、洞窟マップ。

どちらかといえば地下に広がる街と行った方が正しいか。

割と広いので身を隠したり、かく乱させたりできる。


「私が前を行きますね」


近くにいたendmはそのまま合流し、先へ進む。

その後をwart、その後ろに遅れて俺とlucusが続く。


「ん?」


wartがふと不信感を抱いていた。

だが、その声に気が付いたのは俺だけだったようで、他二人はそのまま進んでいく。


「ちょっとまって!足音が重なって…」


wartが気が付いたときにはもう遅かった。


「えっ」


endmは敵と接敵し、交戦が始まった。

その後ろを援護するかのようにlucusも参戦している。


不信感を持った俺とwartはその二人に後れを取った。


「あ、まずい!」


俺も慌てて二人を助けに行こうとしたが、


「横!敵居るよ!」


wartに叫ばれてようやく気が付いた。



いつの間にか囲まれていたのだ。

さっき逃げていった敵もこいつらにやられたのだろうか、

いや、もうどうでもいい。


「まずいな…」


敵二人が上から俺とwartを狙っている。

そして、少し奥側に移動しているlucusとendmは完全に交戦状態、ただ少し押し切られている。


「少し不味いかもしれません、lucusだけでも引けませんか?」


「え?いや、きついなそれは」


彼らは彼らで挟み撃ちになっている。

つまり、いつのまにか彼らの罠に俺らは嵌められていたんだ。


「ごめんなさい!」


最前線を歩んでいたendmが倒れた。

そして、後に続くようにlucusもやられる。


「どうする、wart」


彼女はうーんっと少し声を上げた後に、


「私が注意を引くので下がって、この2vs4はきつい」


「そうだな、分かった」


一瞬にしてテリトリーにされた今、俺らは断然不利な状態。

しかも人数不利も重なり、ここで勝つのは無謀に近い。


「では行きますね」


wartはおもむろに走り出した。

彼らの標的はもはや彼女にしか目が行っていない。

ただ俺も狙われている危険性があるので、隠れながら移動する。



「だいぶ耐えたよ!?どう!?」


wartが倒れた。

ただ、結構耐えてくれた。


「逃げれたよ、一応」


ヘイトも向かなかったことで割と簡単に抜け出した。

ただ、ここで1人になったのはだいぶきつい。

終盤でもないからこそ、敵と戦っても負ける可能性が高い。



「これ、どうする……?」



順位ポイントを稼ぎつつ…というのが妥当だろうが面白いのか?


「まあ適当に安全地帯移動しとけばいいよ」


「ですね」



ーうめえなあ

ーなんであれで抜け出せるの

ー連携すご

ー役割しっかりしてて凄い

ー皆オーダー出来るからこそ強いんだろうな

ーこれどうすんの?





いや、まあそうだよ。

敵が1人のそのそと歩いていたら、俺なら攻撃を真っ先に仕掛ける。


今回は仕掛けられた側だが、


「ん~」


弾を何発か避けつつ木の陰に隠れる。

敵は2人。

4人じゃないだけ断然ましだ、もちろんこれから増える可能性もあるが。


「いや、これはやるしかないな」


移動上彼らを通るしかルートがない。

だからこそここで倒しておきたいのだ。

ただ、武器はリボルバーとアサルトライフル。

初期から一切変えてないのは面倒だっただけだが。


「出るか…」


リボルバーのマガジン数がマックスなのを確認して、敵の前に立つ。


「さあこい」


俺はリボルバーの銃口を彼らに向ける。

彼らはアサルトライフルをこちらに向けて撃ってくる。

まず一発、しっかり照準を定めて撃った。

弾を避けるタイミングと重なってしまい胴体ヒットだったが、まあ許容の範囲。


リボルバーをもう一度撃つタイミングを伺いつつ、弾を避ける。

右に来ると思ったら、次は左。

二人とも分かりやすい弾道なのがまだましだ。

ノーダメで、敵のマガジン数を0にした。

彼らはリロードをしないと再び撃てないので下がるだろう。


これがチャンス。


俺は若干時間を取って1人の敵の頭を狙う。


「おっけ~」


まずは1人キル。

ここで人数差が消えたので、俺も攻める。

敵側のアサルトライフルが枯れているのもチャンスだった。


っと


敵がショットガンを構えているとは思わず、少しびっくりした。

弾を避けた拍子にジャンプしてしまったが都合が良い。


頭に当てやすいんだよな…上からって。


しっかりリボルバーを頭に合わせて撃った。



「よし!!!ってあれ」


他のメンバーから一切反応が無い。


ー???

ー手元えぐくね

ーマウスってこんな機敏に動くの

ーこれblancの手がやばい

ーキーボード操作うめえ

ーキャラコンって本当にマウスでするんだな


「あれ?」


少し小さな小屋に入る。

ところで、3人はどこ行った?と思って周りを見ると

3人全員が俺の周りに突っ立っていた。


「blancって本当にやばいですよね」


とendm。


「これって本当にチートじゃなかったんだ」


っとendmっぽいことを言ったwart。


「俺らってとんでもないやつを味方につけたんだな」


と恐ろしいかのように言うlucus。


3人3色ではあるが、全員驚きすぎだ。


「まあ、今更じゃないの」


そう思って口に出したのだが、


「そんなにうまくマウスを動かせねえよ!上手すぎだよ!」


とlucusが笑いながらそう答えた。

横にいるwartもうんうんと頷いている。


「いやいや、練習すればなれるよ」


ーなれたら苦労しないんだよなぁ

ーそれな

ー出来るわけない

ーまず繊細にやらないとだめ

ー無理~

ーあと100年かかる


「blancだけやはり違う道を行ってますね」


とendmは苦笑しながらそう言った。

いや、お前のエイムも相当やばいけどなって突っ込むのはなんか止めといた。


っと、1人で終盤戦は幾度となくやってきた気がするが、3人に囲まれているとなると凄い緊張する。



一回深呼吸。



「よしやるか」


マウスとキーボードに再び触れて、プレイを再開した。


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【後書き】

土曜日までにキャラ紹介資料(HESKAL)を終わらせたい!

出来たら公開します!

ちなみに今書いてるのは

配信者名、アバター(外見)、誕生日、特徴、好きな事嫌いな事、以上です。


身長体重はやめました。

他に何か書いてほしいものとかあったら教えてください!


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