彼女の本音
【前書き】
体調が優れないので短めですけど許してください
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「おはよ」
朝安定のようにやってくる夜音を出迎えながら俺はご飯を作っていた。
『おはよ…ふわぁ』
「なんかスッゴい眠そうだね」
今にでも二度寝しそうな勢いだった。
「昨日そんなに配信遅くなったのか?」
お互い配信業があることを知ってからなんとなく配慮するようになった。
必要以上には立ち入らないとはいえ多少そういう会話も入ってくる。
『まあね…ちょっと登録者が350万人行くまで配信してたら、雑談盛り上がりすぎちゃって。』
「あ~てか350万人凄いな。おめでとう!」
『ありがと~…ねっむ』
そうだった。
夜音の日常を見ているからこそ錯覚されるが、
それでもプリーム・アラモートという姿があった。
これでも350万人…やはり考えてみるとこの人は本当に強い。ということを再び知らせられる。
「どう?順調なのか?」
『良いよ~でもこれじゃまだまだだな』
あれそうなんだ。
300万人以上にも登るとそこまでもう高みを見る人も減ってくる気がしたが。
「今の目標であるのか?」
『んーいつか四天王に入ってみたいな~って気持ちがあるね』
VTuber四天王。
HESKALのエース光マナを含めた、
4人のトップVTuberの名称だった。
「四天王か…あんまり詳しくないんだよな」
調べ方め分からず今日のここまで放置状態だった。
まず基準も分からないし、誰がいるのかすらさっぱりだったりする。
『四天王ね~登録者数600万人は必要かな』
600万…
見慣れなさすぎる数字だった。
「600万人…マナがそこら辺だっけか」
『そそ、まずは最低基準はマナあたりに手が届かないといけない』
うわぁ、無理だ。
と思ったのが最初の感想。
今俺の登録者数は200万人に行きそうなくらいだった。
そろそろカウントダウン配信しないとな。
『VTuber四天王はね、個人勢も居るから本当にすごい方がいるんだよ』
個人勢???
いや、意味は分かる。
意味も分からないかも。
HESKALやArkenといった大企業からVTuber活動を支援され、活動するのが基本だった。
個人勢は割ときつく、これがベターだった。
ただ才能がある人は個人勢でも輝く。
あり得ない次元だ。
「いつか一緒に出来る機会とかないかな」
『いやいやあるよ。むしろネスイなら』
夜音は目も覚めたようでずっとこっちを見ている。
『そんなにコラボしたいなら声掛けてみたら?』
「あーありかもなぁ」
ただコラボを依頼するのはいまだに怖い。
といっても主導はマネージャーだが。
他人に迷惑を掛けるのは俺の趣味でもないのでむやみに提案しにくいのが現状だった。
「マナ以外分かんないんだよな…Arkenにも四天王の人は居る?」
『いるいる、名前なんだっけな…うーんと。忘れちゃった。でも居るよ。私一回してもらったことあるけど本当に楽しかったー』
夜音は、楽しかったなぁと目を瞑り回想していた。
四天王…そろそろあまり知らない人ともコラボしたりして、どんどん面白い配信にしないといけないのか。
「ちょっと考えてみようかな…」
『そだね、楽しみに待つ』
とちょうどご飯も出来たので一緒に食べる。
「目は覚めたか?」
『んー?覚めたよ。今日も学校頑張らないと』
なんやかんや俺らは毎日学校行っている。
流石に偉いんじゃないか?と自画自賛できる。
授業中若干眠いときもあるが、それでも成績はトップ維持してるし良いだろう。
『ふわぁもう少ししたら、テストかぁ。嫌なことが続くなぁ』
「まぁまぁ、嫌なことなんていっぱいあるから。」
『そうだよね…頑張らないと』
ファイトと手を組んでいる彼女を見て、思い出した。
「あ、そうだ。1つ話しておかないといけないことが。」
『んー』
「ホラゲーまたやるぞ。」
『ふぇ?』
唖然とした目、それを待っていた。
「頑張ってな」
『え、いやいやいやいやいや』
彼女は逃げるように家を去っていった。
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【後書き】
次話はもう年越しかぁ
正月SSやる予定
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