年越しは君と
【前書き】
日常回
あと文字数少なめ
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「はぁ今年ももう終わりかぁ」
12/31
時刻は23時を回った。
『だね~今年は色々あったね』
受験から始まり、VTuber活動に挑戦。
これだけでも割と内容は濃いものとなっている。
大晦日にも配信するのはありだなと思ったのだが、夜音は配信しないらしいし、1人で居させてもなと思った。
今は適当にテレビを見つつ二人でのんびりしている。
「結局親は帰ってこなかったな」
『ね~分かってたけどね』
「まぁそうだな」
こっちに来てから顔を出すという話はしてた。
はずだったのに結局来てくれなかった。
まぁ所詮そんなものだな。
『どう?この1年で。』
「やっぱりVTuber活動は個人的にでかかったなぁ」
まさか挑戦すると思っていない分野だったし、
そもそも夜音がVTuberをしていたことも知らなかった。
だいぶ長い時間一緒に居たのに新たな発見はまだまだあるらしい。
『まぁ海斗はここからどこまで伸びるか楽しみだよ』
「うーん…まぁ頑張るけどさぁ。」
果たしてこれでいいのかみたいな感覚もする。
ただでさえストリーマーと掛け持ちしている状況。
いつか大事になりかねない。
一応ではあるが、社長さんやマネージャーさん、あと何人かには伝えてある。
それでもVTuberをやって大丈夫ですか?と聞くと
「だいじょーぶ」
と軽い返事が返ってきただけだった。
なんやかんやHESKALは本当に緩い。
ここに所属できたのはきっと運命。
「来年はどうしようかなぁ」
プロゲーマーとしてまた活動するもよし。
引き続きVTuberとして活動するのもよし。
『私は来年も引き続きのびのびやろうかな~』
夜音は余裕そうにソファに寝転がる。
だんだん俺の座るところが…
『まぁでも実際来年に400万人行けないかな~』
期待するような目で天井を見ていた。
正直夜音がその手に届くのは確実。
今も順調に伸びてるらしく、そこまで壁もないらしい。
「俺は…うーんどうしようかな」
配信者
それとは別でVTuber
そしてこいつ、夜音のこと。
彼女はいったいいつまでここに常駐するのか。
いずれ別れは来る。
それこそこいつが彼氏でも作ったら終わる話。
「あのさ…」
『んー?』
どうしたの?という様子でこちらを覗いてる。
「いや、いいや」
流石にここまでの話はしない方がいいかな。
と踏みとどまってしまった。
『え~気になる』
「いや夜音はこの1年ずっと居たなぁって」
『え~確かに!』
確かに!じゃないよ。
お前にもお前の家があるだろうが。
「でも実際家ほぼ使ってなくね?」
『んーまぁ確かに。』
配信するときと寝るときくらいか?
なんならたまにこっちの家で寝てるし、というかベッド占領されて俺がリビングで寝る羽目になるし。
風呂とかも別にこっちで入ることが増えてきた。
洗濯くらいは分けてるけどそのくらいしかない。
「彼氏出来たら、そいつ家来たらびっくりするんじゃないか?」
『え~そうなのかな』
「うん絶対そうだろ。まぁ俺は慣れてるから見てもなんも思わないけど知らない人からしたら驚くだろ」
生活感が無さすぎる家なんて不信感を抱くのが普通だ。
『まぁでも彼氏なんて出来ないし』
これこそ言ってるだけ。
正直彼女のビジュで出来ないのはこの世界がおかしい。
裏の顔、どちらかと言えば裏事情を知っているからこそ俺はうーむ。となるだけで、他の人なら別におかしくないんじゃないか?
「まぁ別にこれ以上踏み込まないけどさぁ」
プライベートだしな。
あまり踏み込むのも…という感じがした。
『作る予定はないけど、もし出来ても驚かないんじゃないかな』
「なんだよその自信」
自信満々のどや顔に笑ってしまった。
『ふふ、まぁいつか分かるよ。』
「そっか」
ふと時計を見るともう年越しがまもない。
「今年が終わるのか…」
本当に面白い1年だった。
決して良いことばかりではなかった。
けどそれでも後悔はしていない。
『終わりかぁ~来年も頑張ろっか』
「まあそうだな。お互いにな。」
グータッチなんて俺らにはあってない。
そんなの分かってる。
けどそれで良いんだ。
これだから良いんだ。
この距離間で…
『あけおめ~!!』
「あけおめ!」
もう少しそばに居たい。
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【後書き】
この1年間読んでいただいた皆様。
途中から読み始めていただいた皆様。
ありがとうございました!
未熟者ながらここまでやってきたのは読者様たちの支えです。
本当に感謝でいっぱいです!
来年(2025年)も頑張らせていただきます!
よろしくおねがいします!!!
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