何をしてるんですか?まあやり返しますけど…。
【前書き】
ネスイ×ひな
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「ということでね…なんでコラボするの?」
ー俺らが聞きたい
ーおまえが言うな???
ー草
ー草
ー開幕からこれかよww
『そんな事言わないでよ~!ほら挨拶!』
「ん?あ、HESKAL4.5期生の白海ネスイです!で…」
『どうも~!HESKAL3期生の青城ひなです~!!』
「です~じゃないんよ。なんでお前と配信するんだよ!」
『ええ!いいじゃん~!!!』
本当に謎ばかりだった。
いや、別にひなを嫌っているわけでもないしコラボ配信が嫌いということでもない。
「なんでオフコラボなんだよ!!!」
しかも別にオフコラボが必要な企画でもないし。
本当になんで呼び出したんだよ!
『え、まあなんとなく~!』
「なんとなく~じゃないが!?なんでこんな寒い季節の中を歩かないといけない!」
ー草
ーちょっと怒ってて笑う
ーネスイ機嫌悪いww
ー一種のひな虐
ー笑った
「ということでね…やりますか」
さて今回は案件を頂いた。
ちなみにオンラインゲームの案件だ。
もう一度言うが、オフコラボである必要は全くない。
『じゃーん!今回やるのは【shooting ace】』
「わーい!じゃないんだよ!?」
『あはは、じゃルール説明していくね~!』
【shooting ace】
最近ストリーマー界隈の中で少しずつ話題になっているゲームだった。
見て分かる通りFPSゲーム。
ただ他のゲームとは違う要素がよりいっそ注目を浴びている。
武器はなんとスナイパーのみ。
しかも、モードは1vs1だけ。
ただ大量のマップがあるため、各マップごとに動きが変わっていく。
どちらかと言えばFPSの練習用ゲームではあるが、それでも人気を博している。
色々とコラボキャラあったり、最近他モードの実装もほのめかされているというこの状況で、
俺らHESKALに案件が回ってきたと言うわけだ。
ちなみにマネージャーさんから、案件が来るよ~とは伝えられていた。
ゲームとあとコラボ相手、今回の場合はひなとやることは聞いていた。
ただ、1週間前あたりに急にオフでやりたくね?と言い出したのだ。
もちろん会社側も色々ごちゃごちゃしただろうに、わざわざ部屋まで用意してくれた。
感謝ですわほんと。
『こんな感じね~!じゃ、さっそくやってくんだけど。』
「スナイパーって言ってもたくさんあるからなぁ」
スナイパー特化のこのゲームが、1種類のスナイパーライフルに収まるわけがなかった。
スコープ倍率から、色んな特徴が枝分かれしたものが集められている。
「まあこれかな~、」
俺が手に取ったのはシンプルなもの。
マガジン数は1、ダメージ量もそこら辺のゲーム倍率と変わらない。
頭に当てればワンパンギリギリ、それくらいのやつだ。
『はや~!あ、じゃあ私はこれで!』
彼女も1つ決めたらしい。
二人が揃えば早速ゲームスタート。
マップはランダム、直前まで何が来るかはお楽しみだった。
今回はモチーフが氷河のマップ。
隠れる場所が少なく、また高低差も激しい。
『うっわ~!ひろ!!!』
そう、思ったより広かったのだ。
流石に俺もびっくりした。
ーひっろ!!
ースナイパーゲーしてるなぁ
ーうおおお
ー解釈一致来た
ーすご
「広いな~、あれ、これ撃っても良いんだっけ?」
一応スタートは出てたけど大丈夫だっけ?
『いいよ~!』
あ、大丈夫らしい。
じゃさっきの恨みも込めて…
『あっ!!!』
ー草
ー早いよwwwww
ー笑った
ーはっやwwww
ー散るまでが早いwww
「よしよし、あれ、これ3本セットなんだっけ?」
『うんそうだよ、まあ次は負けないけどね』
マップは入れ替わり、次は街の風景。
ビルが大量にあるため狙撃には向くものの、射線が通りにくい。
「うっわ~!面倒なとこ来た」
と言いつつもうすでに動いていた。
ちょっと恨みを晴らさないとやっていけない。
『あれ、ビル登れるんだ~!いいね』
「ビルの上か~!良いよね~」
『私今居るんだけど凄い眺め良いよ』
さらっと同情を頂いた。
ビルの屋上ね、ふーん。
あ、居た。
『わっ!?!?』
スナイパーライフル、しっかりと一発でヘッショを当てていく。
まあ元プロゲーマーとしては当然なのかもしれないが。
『ねえまだ説明してたじゃん!!!』
「あ、ごめんごめん」
ー草
ーwwww
ー一切謝る気ないの笑う
ーやってんなぁ
ー復讐しとる
「まあ次は流石にね?」
『空気読んでよ~!』
ということで3マッチ目。
舞台はまた切り替わる。
次は……農地が舞台か。
農作物がたくさん生えていて、茂みも多い。
身体を隠すのにはぴったりだ。
「なるほどな~どこのマップもちゃんと特徴あるもんだな」
身を隠せる場所、高低差で戦う場所などなど。
各々のマップで違った戦略が求められるのか。
『うわ~!ここ絶対バレないよ!』
なんかすごい隠れた気になっているやつがいる。
俺の視野からはもろバレバレなんだがな。
『ほら~!当ててみな~!』
「ん?本当に良いの?」
今俺が居るのはひなの背後側。
頭から足まで全てがしっかり見えている。
『いいよ~!ほらほら~』
「はい」
『うぎゃ!?』
ー草
ー知ってた
ー笑った
ー後ろねwww
ー(笑)
『後ろに居たの!?言ってよ!!!』
やばいリアル側でばしばし叩かれる。
本当にこれオフでするべきだったのか????
「痛いよ…もう一戦するか?」
『するする~!!!!』
何回やっても結果は同じだが……まあやってあげるか。
『うげ!?』
『ひゃあ!?』
『えええええ』
はい。
「ひな、実力が物を言うんだ。」
『最低!!』
ーお前が始めた物語だろ!?
ー強すぎ
ー流石ネスイだわ
ーエイムえっぐ
ースナイパー強すぎやろ
『ふっだが、3戦目はそうはいかないんだよ君』
「お~なんか腹立つな。」
お前負けてるんだぞ?
大丈夫か?
『スタッフさんにね、じゃーん!』
「なんだこれ」
まさか何か仕組んでいたとは。
ん?なんだこれ。
『流石にねこのままじゃ勝てないことくらい分かってるんだよ!だからこっからぼこぼこにしてやるよ!!』
と自信満々にそう答えた。
「いやいや、何が何でもそれは俺がきつくないか?????」
さて俺は一体何をされたでしょう。
おそらく配信の目の前の視聴者には気づきずらいだろう。
「えっとですね……画面の真ん中が隠されました。」
ーは?wwwwwww
ーwwwwwwwwwwwww
ー草
ー横暴すぎるwwwww
ー勝ち方せこすぎる
ーこれひな勝てないとまずいだろwwwww
ー草
ーせっこ
ー最悪
『ぬふふ、私が今日ネスイに勝って全世界に自慢するのだ~!!!』
「いやいや、これは流石に無理でしょ。」
さあ試合スタート。
はっきり言うが、完全に無理ゲーすぎる。
まず彼女を探すことからも難しい。
しかも画面の左右しか見れないということに慣れていないのでなおさら動きも鈍い。
「ちっ」
やすやすとスナイパーで抜かれてしまう。
いやいや無理でしょこれ。
どんどん抜かれて一本取られる。
『ふふ~ん!』
すっごい隣でどや顔しているが冷静に考えてこれはおかしくないか???
「いやいや、無理だろ!!」
ー動き的にまじっぽいの笑う
ーネスイ弱体化
ーこれ配信見てる側だと分かんないの立ち悪い
ー草
ーネスイ弱くなったか
ーひな強いー(棒)
「え~これきつくないか??」
『いやいや、私が精いっぱい考えた案なんだよ!?』
ひなが考えた…………うーん。
3点かな。
まあいいや。
「じゃあ次のセットで1回でも勝ったら俺の勝ちで良いな?」
『もちろんいいよ~!負けたらしばらくずっと雑談配信ね』
うわちょっときつい。
ゲーム配信が楽しいのに、地獄の罰ゲームだ。
「んーじゃあお前が負けたらプリームと一緒にホラゲーな」
『げっ』
ー草
ーなんか1人巻き込まれてんぞ
ープリーム……あれ
ーwwwwww
ーホラゲー草
ープリーム/は?
ー本人居るwwwwww
ー切れてて草
ーいやそうなるわwww
『ま、まあいいや。やってやるよ』
「よし!」
さてじゃあ本気で向かいますか~!
スナイパーはそのまま。
問題は試合中どれだけ敵を早く把握できるか。
左右しかない視覚から敵を探すのは非常に困難だった。
しかも、先に見つけないと、あっちから見つけられたら結構終わりに近い。
「ん?あ、あれか」
ようやく見つけてもここからが本番。
見えるわけもないスコープを覗いて、頭の中で敵の位置と照準をしっかり合わせ切らないといけない。
「ん~当たらないか」
流石に一発で綺麗にヒットしなかった。
だいぶ隙を見せていたのでここはひなにやられる。
次だ。
『ふんふふーん』
調子が絶好調(のように見える彼女)をどうやって倒そうか。
さっきからの攻撃位置を予測して撃つのが一番いいのかな。
やっぱり真ん中の画面が遮られているだけでかなりのきつさがある。
「あそこか…」
左側の視界に彼女を捉えると、位置を瞬時に覚える。
あとはスピードとの勝負。
ただ位置は完全に脳内で感覚を持つしかない。
「ん~ここ?」
撃った弾は確かに彼女に当たった音。
ただやられなかった。
頭に着弾したわけではなく、胴体をその弾は貫いたのだ。
『え!?!?』
彼女は驚きつつも俺をさっと抜いてきた。
まあ仕方ない。
ここで頭を抜ければ完璧だったわけだ。
ーは!?!?!
ー!!!!!
ーえ、こっわ
ーあたんのかよwwww
ーはい?
ー?????
ーえ?
ーマジで言ってんのお前
ーそれ当たるえぐくね
ー本当に画面隠されてるの????
『え、怖い。当たるの???それ』
「いや~当たったね」
結構読みは良い線言っていたな。
後は頭に着弾することを意識で考えないと。
『えぇ』
横で彼女は引いているが知らない。
ここで勝てばあいつらにホラゲーをやらせられるんだぞ!?
勝つしかねえよな。
マップは氷山違い。
高低差が特徴。たださっきのマップとはまた違う氷山マップらしい。
「ん~」
出来るだけ早く敵を見つけたいところ…
「ん?あ、あれか」
ちょっと離れたところだったので一瞬見逃すところだった。
彼女は俺を探しながらうろちょろ動いていた。
うわ~若干狙いにくそう。
『ふふーん、これ勝てばネスイに罰ゲーム!』
すっごい嬉しそうだが、残念ながら阻止させてもらおう。
彼女の動きを大体頭に入れた。
位置もばっちり。
まるでゴーグルを付けて現実世界を遮断するかのように、
俺は彼女の方へ黒い視界を向けた。
何も見えない暗黒の風景。
ただ脳内でマッピングされた情報を照らし合わせる。
ここからは経験と直感がものを言う。
幸いにもまだ彼女は俺を見つけていない。
『あれ、ネスイどこ~?』
さあここがチャンス。
時間もある。
俺はたっぷりと時間を使って出来るだけ正確に狙ってみる。
どれだけ頑張っても結局は運に左右されるが、どれだけ運を持って行けるかというのに実力が加味される。
「ここかな…………」
あとは願いと、日頃の行いによるバフのみだ。
『あっ居た~!!』
さあ彼女がスコープを覗いたとき、既に俺は引き金を引く用意が出来ていた。
「行け~!!!」
俺の願いを乗せた玉が発射された。
それは彼女の一直線上からそちらに向かってぐんと距離を伸ばした。
そしてそれは彼女の頭を貫き…………
『ふぇ!?!?』
「え!?!?!?!?」
勝ったのは俺だった。
ーは?!?!?
ー??????
ーそれ勝つの!?!?
ーえ、やばくね???
ーまじで視界見えてないならえぐいよ
ーは!?
ーえ、これがち???
『えええええええええ』
「まじでやばい…」
まさか本当に当たるとは……。
流石にまた胴体かなくらいに思っていた。
頭なんてワンチャンスくらいしか……のそのワンチャンスを引き当ててしまった。
これは……でもクリップでも伝わらない感動だな。
『ちなみに本当に真ん中遮ってるからこいつ化け物だよ』
「まじか……」
流石にこれは人生でもトップクラスに凄いことをした自信すらある。
ーやばい
ーこれガチならやばくね
ーえええ
ーでもがちっぽい
ーやらせないからなぁネスイ
「はぁまじか…やっば」
オフコラボにした甲斐があった~。
おかげで良いプレイを出来た。
何か新たな可能性を導いた気がする。
うーんちょっとくらい練習してみようかな。
そう思いつつ真ん中の邪魔をはぎ取って、ちゃんと正々堂々とひなと再戦した。
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【後書き】
これ書いてるの朝の4時です。
たぶんテンションおかしいかもしれないです((
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