第166話 本当に高校生?
【前書き】
日間1位と週間2位ありがとうございます!
----------------------------------------------------------------------------
「こっちの部屋だよ」
とlucusに連れられて俺たちは広い廊下を歩いていた。
無数の部屋に驚きを隠せなかったのはwartも同じようで、無言で歩いている。
「lucusってこんな家に住んでんのか…」
思わずポツリと言ったことが彼にも聞こえていたようで、ちょっと笑っていた。
「まあ、たまたま恵まれてただけだよ。」
それにしても凄い。
部屋の数といい、これはいくつあるのか?
一つくらい俺の厄介女子のために空けてくれないかな?
とか思っていると目的場所に着いたようだ。
「どうぞ、入っていいよ」
とlucusはドアを開けてそう言った。
申し訳なく、ゆっくりと入った先にはまず大きなシャンデリアが目に入った。
綺麗な広間、それも宴会用なのか?というくらいだ。
しかも、絨毯も綺麗で凄い。
これは語彙力を失いそうだった。
「うわぁ、こんなのアニメでも見たことないよ」
「はは、ありがとう。そこに配信機材とか色々置いてるから自由に使ってもらって」
「あ、ありがとう」
広間の中心には大きなゲームテーブルが4つ。
それと、ゲーミングチェアも付いている。
「こんな椅子あるのか……」
めちゃくちゃゲームしやすそうだなとか思っていると、
「ああ、それは今日のために特注したやつだから。」
「えぇ」
wartはもはや引く声すら出ていた。
俺もちょっと引くくらいだ。
これが大富豪ってやつなのか?
「まあ、自由に使ってよ。俺が勝手にやっただけだし」
「お、おう…」
まあ、遠慮なく使わせてもらうか。
「先、やってていいよ。俺はendm迎えに行かないといけない」
「あ、そう?じゃあ先やっときますか」
まあすることもないし、配信用意も済ませておきたいからそうしておくか。
「じゃやっとくか」
lucus曰くどのモニターでもいいらしいので、適当に座る。
その横にwartが座る。
「いや、なんで横?」
「やっぱり~blancと話したいからかな~」
「ははは、じゃあ俺は行ってくる~。なんかあったら誰かお手伝いさんでも呼んでくれ」
「ありがと~行ってらっしゃ~い」
lucusは部屋を出て行った。
endmが来るまで結構時間があるらしい。
なので、まず今から使うモニターの設定をいじったり、配信サイトなどにログインする。
一応何しても良いとは言われて居るけどドキドキするなこれ。
「私は用意できたよ~?」
「じゃあやるかぁ」
一通り設定などは終わった。
【world war】もログインを済ませたし、これでいつも通りのプレイが出来るはずだ。
「いつendm来るかな~1vs1にしとく~?」
「あ~そうだな」
マッチ中に来てもどうしようもないし、いつでも終われるようにしておくか。
さっと1vs1に設定して始める。
「いざ、オフで会うと緊張するね、」
「まあそうだな。ていうかwart小さいな」
「おいっ」
何度みても中学生にしか見えない。
声質といい、テンションといい。
もはや中学生の方がしっくりくる。
「あれ、今高2?」
「うん!」
まじかぁとは思ったが声には出さないでおこう。
横から殴られても困るからな。
というか高2なのか。
てっきり高1かと思った。
いや、高校生の時点でおかしいのだが。
「そっかあ、blancと一緒だあ」
横をちらっと見るとニヤニヤしてる。
あれなんか、嫌な予感が。
「wartってさ今日、lucusの家泊まる?」
「うん。てか全員泊まるよ」
「え、そうなの。知らなかった」
いつの間にそうなってたんだ。
てっきり俺だけが泊まるのかと……これは夜うるさすぎて寝れないな?
「楽しみ~、っていうかblanc強すぎ!?」
「ん?」
あれ、そんなに勝ったっけと思ってスコアボードを見てみる。
〈9-2〉
「思ったより勝ってるなこれ」
「怖いよ~話しながらこれやばい~」
まあ確かに無意識にプレイしてたけど、結構よかったのかな?
一応配信のお試しがてらで映像は動画に撮ってるし後で見返して見るか。
「今度こそ!」
wartはスナイパーとショットガン。
俺は自分でハンデを付けてサブマシンガンのみ。
彼女がスナイパーでまず俺を狙ってくる。
そして、すぐに間合いを詰めてショットガン。
無理ならすぐ引いて体制を整える。
これの繰り返しだった。
「ほい~」
サブマシンガンを全弾当てて、また俺の勝ち。
「なんでっ!そんなに弾当たらないよ」
「そうか……?」
まあ割と今日は調子が良い気がするが、endmに比べて命中率はごぶごぶというところか。
出来れば彼女より当てれるようになりたいのだが、まだ遠い未来だ。
「う~ん。もう勝てないよ~。なんでそんなに弾当たるのか、後で手元見せてよ」
「後でな。確かにちょっと飽きてきたなこれ」
流石に同じことばかりだと飽きてくる。
別にwartが弱いというわけではなくて、もちろん油断するとすぐ負けてしまうほどの強さだ。
結構1時間弱くらいやってる気がするのでそろそろ疲れてきた。
まだendmが来ないならマッチでも行こうかな?
「う~ん、そろそろ……ってあっ!」
「ん?」
wartがちょうど横を向いた。
俺もヘッドホンを取って横を見る。
そこには、1人の金髪女子が立っていた。
白いワンピースで、ロングヘアの金髪、ただ染めている感じでもないが、
地毛っぽい気もする。
何よりちょっと動いたその振る舞いが聖女か天使にしか見えない。
横には、lucus。ということはもしかして……?
「えっと…どうも、endmと申します。」
これで白い流星が集まったようだ。
-------------------------------------------------------
【後書き】
なんかPV数急に伸びてます。
ありがとうございます!
このシリーズ書くのが楽しすぎて構想が溢れてます。
頑張ります!(15話くらい描けそうっていう)
【world war】の設定資料書いてるんで夜出します。
(ただ、武器の名前はたぶん作中で使われません。)
フォロー&星ぜひぜひよろしくお願いします!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます