第202話 HESKALアニバーサリー配信④
「さてやりますか~正直ここからが本番と言っても過言ではない」
ーそうだよね!
ーそれはそう
ーこっからよ問題は
ー勝ってくれー
ー行ける
さてHESKALアニバ第2部。
今まではお遊びゲーム、ここからが趣旨でもある。
開いたのは【world war】
前回やった時と同様に垢は流石に変えてある。
「というわけで3人ごとに組まれたチーム対抗戦なわけだが」
では俺のチームメンバー誰でしょう。
『まずは私~!ひないっきまーす!』
うるさい担当の青城ひな…と言いたいところだが、彼女は結構にFPSが出来るゲーマーなのであまり何も言えない。
そしてもう一人はこちら、
『えっと、水川さやかです。い、いっきまーす』
「あ、さやかさんあほの真似しなくていいですからね!?」
『おい、まて誰があほじゃ』
ということで組むのはこの3人。
ちなみにチーム分けはさっきほど出たばっかりで、まさかこんなにきれいにチームがまとまるとは…。
チームバランスが良くなるようにさやかさんも入れられてるし、まあ彼女がどのくらいの実力かは知らないが。
『よっしゃ、全員ぶっ飛ばすぜえええ』
「そういうゲームじゃないからな!?」
ちなみに【world war】でゲームタイトル全部が終わりってわけじゃない。
だからエネルギーは温存しつつ全力で頑張りたい。
『まあとりあえず降りますか。』
「さやかさんはどのくらい出来るんですか?」
『まったくもって出来ません!』
ーはっきり言ったなぁ
ー断言してて草
ー間違ってない
ーさやちゃん合ってない
ーFPSはまあ出来ないかな
ーネスイとひな入れば全然勝てると思われる。
「まあ俺が何とかするから大丈夫だよ」
『きゅん』
「きゅんじゃねえが、お前はカバーしないから1人で頑張れよ」
『ネスイひどい!』
としょうもないことを言いつつ降下。
まあ1パーティが付いてきたって感じか。
今回は流石にキーボードもマウスも変えてきた。
なんせ勝ちに来てるからな。
最近プロゲーマーに栄転したやつがガチるなとかそんなコメントはごめんだ。
勝負なんて全部全力だから面白いんだ。
『あ、あそこに1人います!』
割と彼女から近い。
俺は急いで向かう。
ひなはちょっと物資が整い切れてなくて駆け足だ。
「行くわ~!あ、あそこね」
さあここでスナイパーを、って思いたいがまず拾えてない。
とりあえず今あるのはアサルトライフルのみだが。
まあ行けるか。
「よしよしまずは1人」
てかこれ全員HESKALメンバーか。
先輩しか居ないんだけど倒しちゃっていいのかな…
『うい~もう1人倒したぜー』
ひなの方で1人倒したようで残り1人。
だが見つけられない。
「うーんどこだろう。まだ近くに居るはずなんだがな」
『あ、あそこに居ます!』
とピンを指された場所に向かうと本当に居る。
アサルトライフルで突撃して難なく勝利。
「ないす~さやかさんよく見つけられましたね」
『いや~たまたまですよ』
『流石さやっちナイス~!』
とりあえず今敵は来ないので平和に行こう。
ーネスイ居ると安心感やばい
ーわかる
ーそれな
ーこいついれば勝てる
ーさやちゃんつええ
ーひなも十分強いんだけどなぁ
さて物資も整って、どこか移動しようかなとか思ってた矢先
『あ、敵が来てるかもしれません』
『りょうかーい、ネスイ先に任せた。私も後から行くね』
今の状況、ひなだけ少し離れた場所に居るので合流まで時間がかかる。
どこまで耐えれる?
いや、耐えるとかない。
倒すか。
『あの山の上に1人、あとはこちら側に降りてきています』
「おっけ~!」
スナイパーを握って山を見る。
敵はちゃんと引き具合を分かってる。
まだ俺らに気が付いていないのが利点か。
「まあ抜くんですけど」
まずは1人。
そしてこっちに降りてきた敵はもうすぐそばに。
「さやかさん、右側の敵にずっと銃撃ってくれませんか。当てなくても大丈夫です」
『え、あ、はい。分かりました』
俺はそう言って表に出た。
分かりやすい位置に居たので見つけられるのも簡単。
あちら側からすれば俺を探す苦労もしなくていい。
「よし、行ける!」
右側はさやかさんの攻撃で引き気味に。
逆に左側は俺を見つけたことで攻め気味に。
いい具合だ。
左側が引こうと動き出した時、もうそれは遅い。
「よし、あと残りはそいつだけだ!」
『何回か弾当てました!』
「おっけ~!いいね」
それは楽だな。
割とありがたい。
相手はサブマシンガン。
普段ならもうスナイパーで1発だがちょっとくらい目立っても良いか?
弾を3発避ける。
右に、左に、さらに左に、
そして次の弾が俺の真横をかすめた瞬間、スナイパーで抜く。
ただの魅せプレイだ。
『ええ私来る前に終わったんですけどおお』
『ネスイさん強すぎます!!』
「ないす~!いったん休憩しとくか」
ー強すぎやろ
ーばけもんおるって
ーあいつらやられてて草
ーめっちゃ裏側盛り上がってる
ーおもろすぎる
さて休憩するとは言ったが手を抜くとは言ってない。
どんどん行こうじゃないか
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〈一方そのころ実況席では〉
『ネスイさんバケモン過ぎんか!?』
ー分かる
ーそれな
ーおかしい
ーチーターおる
ー狂ってる
『流石に上手すぎますね。マナならぼこぼこにされてそう』
『こんなん勝てないよ。勝てるとしたら…だれ?』
ープリームかな
ー氷の方がわんちゃんある
ーその二人しかないやろ
ー葵は?
ーHESKAL杯上位者じゃないと勝てん
ーベルあるくね!?
『ベルならわんちゃんありそう!』
『確かにHESKAL杯には出場してないからネスイもあまり対策も出来ようないですよね』
ーネスイもやばいがひなもやばい
ーひなだけでも結構きついやろこれ
ーなんかさやっちが活躍
ー??????
ー今の何
『はあああ??????』
『これ弾わざと避けてそうですよね』
ー人間じゃねえ
ーおかしい
ーチートだろ
ーチートじゃないんだなぁこれが
ー一番怖いのはこれが実力だということ
ーこんな選手ストリーマーに居たな
『誰だっけ、blancさんだっけ?』
『そうですね。でも流石に同一人物とかじゃないと思いますけど』
『どうなんだろ~一旦癒されに行かない?』
『と言いますと?』
ー癒される
ーもえ達平和すぎる
ー平和チームだぁ
ーてえてえ
ーにこにこやんけ
ーもえ喋ってて偉すぎる
ーかわえええ
ー数分後ネスイが潰してそう
『ネスイを誰か止めてくれえええ』
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【後書き】
久々にFPSちゃんと書くので上手く書けてるか微妙だな
まあいいでしょ、次話も頑張る!!
次の投稿はたぶん土曜日!
もしかしたら木曜金曜で書いてるかも!
水川さやかの設定資料はまたいつか書いときます((
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