第284話 王座の風格

【前書き】

投稿1週間空きました!ごめんなさい!!

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デュオ大会も入場から始まる。

最初はヨーロッパ勢。

次にアメリカ勢、と順番に入っていく。

アジア勢がラスト。

しかも俺らはその中の大鳥居。


まだOP映像が終わっていないので会場はざわついている。

多言語が常に交わさっていて何を言っているかはさっぱりだ。


「緊張するか…?」


横に居た相方であるendmにそっと声を掛けた。


『流石に…ここからが私たちの本番ですから』


周りがざわつく中、彼女はそう答えた。

ただ手が今も震えていた。


「大丈夫だ。落ち着け」


彼女の両手を包むかのように自分の手を重ねた。

もちろん俺も緊張が止まらない。

今にでも足の震えが逃げに走ろうとしているくらいに。


「俺らは勝てる…それを証明しに来ただけだ」


確かに練習した。

もう誰にも負けないと、誰からもそう思われるくらいに。

絶対に勝つ、ただその意思の元で俺たちは今ここに居る。


『私たちは世界王者ですから…負けないですきっと』


スクワッド部門では世界を勝ち取った。

俺らに加えてlucusとwart。

4人で勝ち取ったこの優勝には見えない価値が大量に含まれた。

夜は勝利を分かち合いつつも、今日のためにはしゃぎすぎなかった。


lucusとwartは観客から俺たちを見ているらしい。

応援を全力で!と別れる前にwartの意気込みがやってきた。


「何?恋人ごっこですか?」


頑張ろうとしている中釘を刺してきた1人の少女。

もはや誰なのかは言うまでもなく、


『Zeep…』


「ごめんごめん!!!ちょっとZeep何やってるの~」


後ろから止めに来たのはAQUA

Zeepの相方であり、ヨーロッパ最強を死守している者。


「え?あ、blancとendmじゃん!」


俺らに気が付いたみたいで、笑顔でこちらを向いた。


「やあ、AQUA」


作り笑顔。

仮にももうここは戦場だ。


「何?私は本当の事を言いに来ただけ、AQUAまで来る必要なかったじゃん」


「そう?まあそろそろ出番だし位置に付かないとだよ~」


毒舌口調なZeepと真逆に居るのがAQUA

それでも二人の関係は破裂することもなく長い間続いているよう。


「まあそれもそうか。まあ私たちが勝つんでそこで恋人ごっこでもやってなよ」


振り向きざまに彼女は吐き去っていった。

それをAQUAは苦笑する。


「ごめんね、そういうやつで。でも負けないからね。」


そう言って戻っていった。

なんというか、そうだな……


『私、勝ちます』


横を見るとendmは心を燃やしていた。

どこからそうなっていたのかは知らない。

でも今までに見ないかのように闘心を露わにしていた。


「元からそのつもりだよ」


勝つためにやってきたんだからな。




と入場が始まった。

順に選手が進んでいく。

アジア勢最後尾。


『この1日で全てが決まる……』


ボソッと彼女は呟いた。

でもそれは決して暗いものじゃなかった。

むしろ彼女は微笑んでいた。


『私たちの強さを魅せられる…』


「そうだな~」


なんやかんやスクワッドでまあまあに暴れた気もするが。

それでもまだまだ俺らは本気じゃない。

それは相互で分かりあっていた。


「やるか~全力で」


『後悔のないくらいに暴れてやりますか』


「だな」


彼女とグータッチをする。

こんな状況あったっけな。

まああった気もするがまあいい。


彼女に新鮮な気持ちを抱きつつ、足を進める。


『全力で!やってやりますか!!』


「おう!」


アジア勢最後の鳥居。


それがblanc&endm。

最後にして優勝候補として最有力のペアだった。


初代王者にして、二冠を達成したblanc。

突然界隈から姿を消した彼が、再び立ち上がってきた。

更に強くなって。


そしてその相方を担うのがendm。

白い流星の一員として活動し、直近のスクワッド大会で世界を圧巻させた。

最近突然現れてきた龍そのもの。


この二人が合わさった姿、それが世界を圧倒させる者らへと変わった。




世界大会決勝 デュオ部門が開幕した。


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【後書き】

1週間も空いたことは本当にすみません。

色々ありました…主に精神面です。

まあこういう話好き嫌いが分かれると思うので長くは話しません。

ただ誹謗中傷、主に作品ではなく作者へのヘイトは止めてほしいです。



受験生の端くれなので毎日投稿はたぶんできません!

それでも頑張ります!!

改めて新年よろしくお願いします~!!

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世界でも注目されている元プロゲーマーは、隣の幼馴染のせいでVTuberになる 白崎 奏 @kkmk0930

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