元凄腕冒険者のマスターと、そんなマスターを心配しつつも健気に働く看板娘の物語。
日常の描写に挟まれた飯テロと少しのトラブル、一癖二癖ありそうながらも気のいい仲間たちのやり取りが丁寧に綴られています。
その何気ない「いつも通り」と適度なスパイスに引き込まれました。
【ここから個人の妄想】
ヒロインのソラちゃん、ちょっと「ウザッ…」って思った方居ませんか?
マスター、女の子に心配かけてヘラヘラするなって思った方いませんか?
実は自分も少しそう思いながら読んでいました。
ただ、それぞれの視点になるだけで
ソラちゃんは本気でマスターと居心地の良い場所の存続を心配してる優しい女の子。
マスターは不器用にもそんなソラちゃんに心配をかけまいと明るく振舞いつつ、決めるところはちゃんと決めるナイス漢(ガイ)でした。
登場人文の心情は推察するしかありませんが、個人的にはお互いへの気持ちがつまった優しい物語に感じます。
リアルな距離感って良いですよね…
これからも日常を通して2人の物語がどう綴られるか楽しみです。
少し長めですが、ご了承下さい。
初めて異世界物を拝読させて頂きましたが、非常に感銘を受けました。
私の今まで読んできた小説でも、人生のベスト3に入るくらいの面白さです。
日常的な描写と、非日常的な描写が、上手く融合されており、読んでいる内に、物語にどんどん吸い込まれていきます。
構成がしっかりしており、物語の工程も丁寧!
一番は、作品に、作者の心がこもっていて…
そこが吸い込まれる要因なのかなあと‥‥。
他にも、読者を惹きつける「売れそう」な作品をいくつか拝見しましたが、必ずしも、売れる=面白い、ではないと思っています。
この作者は、売れる、を重視するのではなく、作品への愛が満ち溢れており、面白さ、では断トツです。
素敵な作品に出会えて良かった…。