第197話 3D配信with3人組②
『よしというわけで再開しますど~』
ーうええい
ー雑談来た
ーこのメンツゲームしかせんからな
ーぱちぱち
ー来た
ということでさっきのゲーム枠はおしまい。
ちょうど昼真っ只中ということもあって、ご飯を食べてからもう一回配信を始めた。
「えっと、じゃあ何話そうかと思ったんだけどその前にさっきのご飯について話したいんだが」
『え、あ、えっと……』
ひなが居づらそうにしているが全然続ける。
「ひなさん、お料理してください?」
さて、何があったかというと少し遡って、
配信が終わって、HESKAL社内部にあるキッチンに足を運んだ。
なんでもあるこの会社だからこそ、こういうものも設備されてて便利だ。
昼ごはんだしお弁当でも良いだろと思ったのだが、プリームが皆でご飯作りたいとか言い出したため、今回は自炊らしい。
「さてご飯作るわけだが、何作る?」
『ん~無難に炊き込みご飯とかでいいんじゃないの?次の配信もあるし』
プリームがさっと答えた。
俺も同じ意見だ。
春陽もひなも特に問題は無さそう。
「じゃ、そこの女子3人でちょっと具材切ってもらえん?お米炊くわ」
『はーい』
春陽は冷蔵庫を覗いて適当に野菜とかを持ってくる。
ここまでは良かった。
だが問題はここから。
「どんな感じ~ってひな!?」
プリームは家でだいぶ教えたためテキパキに。
春陽も割とできている。
ただ問題はもう一人の少女だった。
『あ、えっと…料理出来ない!』
『あははは』
春陽は横で爆笑。
いや女子高校生さん?料理くらい出来るようになって?
「はあ、やるわ」
このまま進んでもキリが無いので俺がひなに変わって調理する。
というかもともとプリームもやばかったしHESKALの女性陣は大丈夫か?
「っということがあったんだが」
『さーせん!』
ー草
ーわろた
ーひな料理出来ない系なのか
ーおもろすぎ
ープリーム出来るの意外だな。
『いやぁまだ料理出来る年ごろじゃなくてぇ』
『そっか彼氏いないのね可哀そう』
『おい黙れ!』
春陽がそうボソッと言ったことにひなは怒る。
『でも料理出来そうなHESKALの人なんて誰だろう』
「そうだなー、アクリスとかできそうだけどな」
ー無理
ーだめ
ーあれはあかん
ー作らせたらダメな人間
ー絶対ない
ーネスイが出来ること自体意外だったりする
ーアーラルは絶対出来るわ
「あ~アーラルは絶対出来る。確信あるわ」
『あの人器用すぎるんよ』
『私ご飯食べたことあるもん!!!!!』
『は、うらやましすぎるこのやろおおおお』
裏ではひなとプリームで乱闘が起きているがまあスルーで良いな。
「料理くらい皆出来ると思ったんだけどなぁ」
ー急な煽り
ー草
ー?
ー料理もゲームも出来るネスイ何
ーあなた誰ですかほんと
ーまじで完璧人間すぎる
『あ~でも、料理出来てもする時間が無い人多いんじゃない?』
『あ~まあ確かにね』
まあ確かに料理なんてする余裕がない人も存在するか。
仕事と両立してるって聞くこともあるし。
「流石だなー、ってことで何話す?」
料理の前置きが長くなり過ぎたな。
何話すんだっけ。
『別に決まってないよ~グダグダ話せばいいんじゃない?』
『あ、ついでにもう告知したら!?』
「いやいいのか?」
ちょっとちらっとスタッフを見た。
マネージャーは今日は忙しくて居ないらしい。
残念。
スタッフさんは少し悩んだ末オッケーを出した。
え、いいのかよ。
「許可下りたんだけどスライドってありますか?」
やっぱり言葉だけだとなんだかなー
と思ったがちゃんとスタッフさんからは大丈夫という指示。
え?HESKALのスタッフ最高すぎん?
『じゃ、私からいっきまーす!』
声はプリーム。
やはり2期生の王様だからな。
『じゃん!』
配信画面には大きくスライドが表示される。
これこそが自分たちが待っていたものであり、今まで準備したものを披露する機会だ。
『HESKALの3周年アニバーサリーが決定したよ!!』
『うおおおおおおおよっしゃあああ』
ーうおおおおお
ーきたあああ
ーもうこの時期まじ?
ー時間経つの早すぎ
ー待ってた!!!!
ーこのタイミング!?神!
ーきちゃああああ
ーいやまじで待ってた
ー来ると信じてたよ
ーネスイも出るの!?
「俺ももちろん出る、しかも今回は2部あります!」
『というわけでじゃん、1部目はやはりHESKALを代表とする各曲を歌ったり踊ったりのコンサート!』
やはり王道。
王道だけどそれが良かったりするんだよな。
『そして2部は新しい企画!こちら!』
『2部、HESKALゲーム運動会!!』
ーうおおおおおお
ーえ、まじ?
ーあっつ
ーやばいやばい
ーうおおおおおお
ーえ、神過ぎ!!!
ーはああやばい!
「これは俺もどんなことするか分からんから楽しみだわまじで」
ーいやまじで楽しみ
ーこれのために今日から頑張るわ
ーいや本当に神過ぎる
ーなんだこれ
ー神
「というわけで配信について1部は公式チャンネルから、2部は各チャンネルで行います。皆視点違うからぜひ見てね!」
『マジアツいよねこれ、でもこれだけじゃないんですよね?』
『そうそう、ネスイの重大発表はまだあるんだよね?』
プリームと春陽に煽られつつもこの流れで発表するしかない。
「はい、じゃあ。って良いですか?」
やっぱりスタッフさんに確認は大事。
ただスタッフさん達も今か今かと待ちわびている様子。
じゃあ行きますか。
「俺、白海ネスイのオリジナルソング出ます!!!」
ーは?www
ーえ、やっばい
ーまじかよ
ーktkr
ー嬉しすぎ
ーうおおおおおおお
ーやった
ーいややばすぎ
ーあつすぎて
ー死ぬ
ーいやもう最高
「公開はHESKAL3周年アニバにて初披露します!」
これのためだけに頑張ってきたまである。
コツコツと歌やダンスの練習をしてきた。
そろそろというところでようやく成果を見られる。
「本当に見て!」
『これ私聞きました!すっごく良い曲すぎる』
春陽がそこまで言うくらい。
まあ俺も聞いていて自分で思った。
これはネスイとしての曲だなって。
『いいね。こういう発表の瞬間って本当に熱い』
『だねうおおおおおお』
1人またバックで暴れているやつが居たが、もう知らない。
「というわけでHESKAL3周年アニバ待ってろよ!」
俺も期待に応えられるように頑張らないと、そう思った。
-----------------------------------------------------------------------
【後書き】
次話はアニバです。
そのための章と言っても過言ではない。
面白く書くの難しいけど頑張る!!!
星フォローぜひお願いします!モチベにつながります!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます