第196話 3D配信with3人組

『うぃっす~!HESKAL2期生の春陽です!そして!』


『こんぷり~HESKAL2期生のプリームだよ~』


『HESKAL3期生の青城ひなだぁよろしくな!』


「こんしろ!HESKAL4,.5期生の白海ネスイです!」


ーきちゃああ

ーこの絡み好き

ー待ってた!!

ー今日の楽しみこれ

ーこれのためだけに1日頑張ったまである

ーようやく始まった


「というわけで、今回は4人とも3Dとして配信しています」


『さりげなく4人全員で初めて顔合わせかな』


春陽の言う通り言われてみればというところ。

一応全員とは会ったことあるが、この3人と一緒にオフ配信をするのは珍しい。


『しゃあああというわけでネスイ!今日は何をするんだ!』


「はいというわけでこちらをご覧ください」


俺の手に持っているのはVRゴーグル、そして片手ずつ持つようのコントローラー。

やることは一つ。


「VRゲーム楽しむぞおおお」


『いええええい』


何をしようかという話にはなったが、3D配信でも出来る面白さといえばやはりそういうゲームなんじゃないだろうか。

ちなみに提案者はひな。

こう見えても頭が切れてたりする。


『さて、じゃ早速この格闘ゲームからやってみますかぁ』


そう言いつつもうゴーグルを手にしている春陽。


『私もやるうううう』


と叫びながらもう一つのセットを取ったのはひな。

プリームは外野からニコニコと二人を見ている。


「二人が用意している間に説明でもしますか。」



このゲーム、原理としては格闘ゲームと同じ。

ただVRというものが組み合わさることによって、もっと面白くなるのだ。

足にもセンサーを付ける。

こうすることで、ジャンプや蹴り技とも連動する。

もちろん殴り技もあるわけで、自分の思うままに攻撃することが出来る。


「あ、もちろん距離は十分取ってやるよ~」


ー定番ゲームきた

ー面白いよねこれ

ーでた

ーひなvs春陽か

ー春陽がこういうゲームするの珍しい


『二人とも準備は良い~?よーいすたーと!』


配信画面にはゲーム画面を直接映している、がそれだけだと普通の配信になるので右下のワイプには二人の様子を映している。


様子をうかがう春陽に対して、ガツガツ足技を入れに行くひな。

やはり性格がこうも技に出るのかと見ていて面白い。


「お!?」


春陽が咄嗟の反射神経で蹴り技を飛んでかわした。

そしてそのまま殴って上から打ち付ける。

ただそれでもひなはまだ体力があり、そのまま猛攻に押されて春陽はやられてしまう。


ーおもろ

ーひな狂暴すぎんか!?

ー草

ーこっわ

ーこんなん迫ってくんのおもろ。


『やった~!春陽よわーい』


『なんだと~!!!!!』


「あはは、というわけで一旦VRの仕組みも挟んだ前哨戦ということで。」



ここから何戦か加えてVRに慣れてみる。

俺はもちろん慣れていたが、プリームや春陽はもう少し慣れが必要で練習がてら戦いまくった。

ちなみにひなが圧勝。

やはり暴力女かな?


「さて、このゲームは一旦終わりますか。ただ次のゲームもちろんございます」


『何!?』


『わくわく!!!』


「というわけで、次はこちらの本格的サバゲ―ゲームin1vs1やります!!」


ーでたああ

ーFPSきた

ー本領発揮よ

ーネスイの画面まじで見たかった

ーきちゃああ

ー待ってた

ーこれのために見てたまである。


「じゃ、一旦まずは春陽vsプリーム」


実はこの二人はこのゲームをやったことがあるらしい。

じゃあお手本をと言ったら軽く了承してくれた。


『このゲームむずいんだよねぇ』


春陽はそう呟きながら武器を構えた。


このゲームはピストル1つで戦う。

サバゲーと同様1発当たればそこで終わり。

もちろん障害物は存在し、それを駆使して戦う再現ゲームでもある。


『スタート~!』


ひなの声と共に両者一斉に動き出した。

プリームもHESKAL杯上位の実力者。

春陽に劣ることなく接戦を持ち込んでいる。


ただ、やはり春陽の方が上回っているようで一瞬の隙を狩り取られる。


『うわああああ』


『よっしゃ!』


プリームは頭抱えて悔しそうだ。

まあ負けは負けだ。

次に期待でもしとこう。



「さて、じゃ俺もやるとしますかな」


プリームから器具を受け取り順番に装着する。

春陽はいつでも来いよと準備万端だった。


「プリーム掛け声よろしく」


『はーい、よーいすたーと!』


とりあえずまずは障害物がどれだけ使えるか分からない。

だから注意深くするも動き回る。

割とあっさり動いていて楽しい。


「っとあぶね」


『おっし~』


あとちょっとの間一髪の弾に気が付いた。

ただ案外弾速も速いわけじゃない。

全然避けれそうでもある。


「これ面白いな」


俺は考えるのを止めて前に出てみた。

案の定撃ってくる春陽に対して、俺は若干頭を傾けた。

すると弾はすれすれを通って抜けていく。


『は!?』


『うおおおなんじゃこれ!!』


ー???

ー!?

ーはwwww

ーなにしてんのwww

ーすごすぎる

ーアニメの世界?

ーなんじゃそれ


「一旦下がるか」


2発かわしたあたりで一旦下がる。

このまま攻めようかと思ったのだが流石に当たるリスクも上がる。


一旦身体を出して弾を誘発。

出た瞬間に攻めだす。

やはり次の弾までのクールタイム中に倒すことは出来ない。

つまり至近距離で弾が撃たれる前に倒すか、それか避けるしかない。


俺なら後者だがな。


「はいっと」


避けてそのまま銃を撃ち込む。

流石に春陽には避ける技術は無かった。


最近大会目指して頑張ってるのが効いてきたな。


『なんじゃそれええええ』


『すっげえええ』


ーは?!?!??

ーなにしてんの

ーばけもんきた

ーうっま

ー視点すげえ

ーブレなさ過ぎ

ーエイムってそんなにずっと合うんだ

ー単純に上手すぎる。


「さて、じゃあ次は誰と戦おうかな」



まだまだ俺は楽しむつもりだ。


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【後書き】

唐突に2日くらい投稿しなかったのごめん!

頑張って書いた!


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