第200話 第1部のあとは…

【前書き】

ついに200話かぁ、早かったような遅かったような


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「まずはお疲れ様だねー」


そう声を掛けてくれたのは夜音。

仕事モードでもなくいつも通りの彼女だった。

第1部の配信は無事終了。


次は第2部が待っているのだが、それは明日の話。

今日はゆっくり家に帰って休もうかなと思っていた。


「おつかれ、夜音は緊張した?」


「そりゃそうだよ!なんで私たちが大トリをやらなくちゃだめだったの!」


まあそうだよな。

俺もそれは思う。


「去年は誰が大トリを飾ったんだ?」


「えっと…誰だっけ。氷とか4期生のメンバーだった気がする」


「だから今年は新しくやってきた4,5期生が大トリをってことか。」


うんじゃあそうなるっていうのもおかしいけどね。

1人で任せられなくてよかった。

それに俺は4期生とかとよりも1期生や2期生の方が絡み多い。

その点から考えたら割と妥当?


「そうかも…ってあ、来た。おーい!!」


「ん?」


夜音はそう言って俺の背後側に向かって手を振った。

振り返るとそこに居たのは春陽とひな。


「お~プリームおつかれえ、ネスイもお疲れだね。春陽はクタクタな様子だよ~」


「流石に、出る数が…多いって」


春陽は2期生だけでなく3期生の仲が良いメンツとも出ていた。

まあ基本は録画で併用することが多かったが、スケジュールとか構成的に仕方なかったんだろう。


「さて、じゃあ今からどうしますか~??」


夜音はのんきにそんなこと言ってる。

春陽も疲れているし、俺も初めての経験でくたくただ。


「流石に……」


と言い切る前に応えたのはひな。


「ネスイの家れっつごーーー!!!」


嗚呼

凄く疲れたのに…まあいいか。


「春陽は帰るか?」


「いや、行くよ」


おい行くんかーい。



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「お邪魔しまーす」


夜音は言うまでもなく、ひなもずかずかと中に入っていく。


「そういや前聞くタイミング無かったんだけどプリームの隣の家ってそういうことなの?」


「と言いますと?」


いや急すぎて俺は固まっているのだが夜音は何ごともないかのように聞き返した。

春陽はソファにもたれてぐったりと。


「いや幼馴染とかそういうのかなぁーって、やっぱり一線超えてたり?」


「流石にない」


ここはちゃんと否定。

というか春陽はもうこの件について知ってるし、まあもうなんでもいいがな。


「え~でも隣なんだ。面白いね」


ワクワクにひなはそう答えた。

案外深くまで追求しないのは中の人の良さか、それともたまたまか。


「プリーム何する~?」


「んー無難にゲームとかで良くない?」


俺は椅子に座ってスマホを見ている。

ふと見るとソファの方には、はしゃいでるひなと夜音、そしてその横には疲れつつも笑ってる春陽。

冷静に考えて今この家に女子高校生3人か。


前の俺じゃこんなの想像もつかなかったな。

いやなにもしないけどな?



適当にSNSでエゴサして今日の配信の評判を見ていた。

あながち良さそうでニッコリ。

たまにアンチなども湧いてるがそんなのが湧くくらいに有名になったとポジティブに捉えとけばいいだろう。


と前に何か人影を感じて前を向いた。


「ん?春陽どうした?」


「いや、なんでもないよ~?」


依然と笑顔のままではあるが、やはり今日の配信が効いているのか流石に疲れた感じも見える。


「あの二人元気だよね」


まだやってるんかい。

ひなとプリームは何ごとも無かったかのような元気。

逆に怖いな。


「まああの人らは例外かな」


流石に春陽みたいな人の方が多い。

あの人らはおかしい。


「はは、疲れたなー流石に」


「俺も疲れた。でも明日もあるからな」


なんなら俺にとって2日目も結構大事。

なんてたって……いやまだこの話は早いか。


「家帰るのめんどいなー、プリームの家泊めてくれんかな」


「良いんちゃう?知らんけど」


まあ最悪俺の家にでも……って思ったけど発言だけでもだいぶ気持ち悪いな。

それにプリームの家なんてすっからかんだから何人でも泊めれそうな気がする。


「えへへ、ネスイと話すと楽しいな」


「そうか?」


俺なんてそこらへんに居る高校生となんら変わらない気がするが。


「男の人と関わること全然ないから新鮮かも」


「氷が居るじゃん」


「あの人4期生とよく絡むからコラボ全然してくれない」


まあ確かに。

普通は同期のメンツとコラボすることが多いのか?

まあ俺には同期とか居ないからなははは。


「まあいいんじゃない」


「そうだね……今はネスイが居るし」


「てかあいつら本当に元気だな」


ずっと2時間ぶっ通しでゲームとか頭おかしくないのか?

いやあいつらはもともと頭おかしかったか。


「どしたのー?」


プリームが俺らの視線に気が付いたみたい。


「春陽もやる?」


ひなはコントローラー片手にうっきうき。

こいつらまだまだやるつもりだな…明日大丈夫か?


「いやいいよ。ちょっと私は疲労が」


「お前ら夜ご飯食べたか?」


外は真っ暗どころじゃないがまだ時間的には全然外出できる。


「いや~そろそろお腹空いてきたんだよね」


「もしかしてネスイの手作り料理が!?」


「そんなわけない。流石に外食だが行くか?」


まあ今から手作りとかしんどすぎて倒れる。

夜音が作ってくれてもだいぶ嬉しいのだがな。


「あー私そんなにお金持ってきてないや」


春陽が申し訳なさそうに言う。

ひなはあちゃーという目でこっちを見ている。


仕方ない。


「いいよ、全部出すわ。肉でも食べに行こ」


「え、まじ!?」


ひなは輝いた眼でこっちを見る。

夜音はえ!?と言ったがお前には毎日ご飯作ってやってるんだから金出してくれても良いんだぞ?


春陽はすっごい申し訳なさそう。


「ほ、本当に良いの?」


「良いよ、気にしないで。今までのお礼ってことでな」


親の仕送りだけで十分生活できるおかげで、配信の収入はほぼ手を付けていない。

収入をいくらか親に送っているのだが、自分に使えと言われてしまった。

でも使うこともないし、ここくらいで使い時か?


「よっしゃー荷物置いててもいい?てかプリームの家泊まって良い?」


「あ、良いよ~!春陽も泊まる?」


「うん!」


「よしじゃあ行くかー!」


みんな元気。それでいい。

やっぱり4期生ともっと絡まないととか思ったが、それはもっと後回し。

今は今の事を楽しむ。それが一番だと思った。


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【後書き】

記念すべき200話はこういうのを書きたかった!!!

約1年ほど書いてきて凄く楽しい作品になってます!

読者さんに合わせられてるかは不安ですがそれでもまだまだ頑張ります。


この作品をU-24杯に提出します。

何も結果は得られないかもしれませんがそれでも頑張ろうと思います。

カクヨムコンも頑張るよ!!

この作品ともう一つ、とあるキャラクターサイドのストーリー考えてます。

モチベは割と普通で〇頑張って走って行きたい!!


Twitterフォロワー数100人超えて凄く嬉しいです。

フォロバとかせず、ただ自分の小説から来てくれた方100人で集まったって言うのが嬉しすぎてヤバイです!




長くなりました、とりあえずこの4.5章を最後までよろしくおねがいします!

星フォローぜひお願いします!

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