番外編 『VTuberを全力で』

クリスマスも配信を

【前書き】

私の中のクリスマスって12/27なんですよね


※3章内で年を越すあたりまで読んでいることを推奨します。


この回のイメージは大体ネスイが1年目の冬くらいだと思っててください。

設定は多少矛盾している可能性もありますがご愛敬で(

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「こんしろ~!HESKAL4.5期生の白海ネスイだ!」


ーきちゃ~!

ーこんしろ!

ークリスマス、配信……妙だな

ー見てる俺らも(

ーおいそれ以上は


「というわけで今日は配信~!クリスマスだって関係ねえ!行くぞ~!!」


今日は12/25。

世間一般で言うクリスマス。

もっと簡単に言えば大切な人と過ごす日。

え?なんでそんな夜に配信を?

黙れ!


「ただね、流石に一人じゃクリスマスだからって何も浮かばかったので呼びました!」


『どうも!皆さん!HESKAL1期生エースの光マナです!今日はよろしく!!!』


ー呼ぶ感覚でエース呼ぶな!

ー四天王参戦

ーおおおおお

ー何で来るの(

ーいや足軽過ぎやろ!


というわけで今回呼んだのは光マナ。

呼び捨てで良いらしいので敬称略で行かせてもらう。

クリスマス配信誰かとしたいな~と思っていたらあちらからDMが来てしまった。

一瞬人間違いかと思って二度見した。


未だに驚きだ…。


『いや~暇だったから凄い助かる』


「あれ、マナさんって彼氏とか居ないんですか?」


流石にライン越えかな……。

ただ最近同じ企業のVTuberが同じような質問してたしセーフだろ。

寛容なHESKALだねうんうん。


『居たら今配信参加してないよ!!!!』


「あ、なんかすみません」


ー草

ーわろた

ーいやそれなんだよな

ー見てる俺らも…

ーやめろ!虚しくなる!


「まあそんなことはさておき!今日はね、マシュマロでも食って行こうかな」


俺が画面に付けたのは質問BOXサイト、マシュマロ。

ちなみに本当にマシュマロを食うわけではないぞ。

間違ってるやつ居るわけ………。


『え、マシュマロ読むんじゃないの!?』


「違うわ!!!!」


ー突っ込み満点

ー吹いたわ

ー流れ綺麗すぎる

ー流石におもろいwwww

ー草

ーわらった

ーマナが居ると聞いて


まあ流石にネタだろうと信じて、


「まあいいや。事前に応募したクリスマス関連のマシュマロ読んでいくぞ~!」


『お~!!!』


というわけでマナもノリノリなのでまずは1つ行こうか。


〔こんしろ~!メリークリスマスですね。

 聖夜ということにちなんで、何か思い出のある夜とかってありますか?〕


『うわ~!いきなりいいやつ来た!』


「思い出のある夜かあ」


脳内に大量に思い出が巡ってくるわけだが。


「どれもいい思い出すぎてどうしよう……」


優劣付けるのが難しいくらいだった。

うーんどうしようと悩んでいると、


『じゃ、私から~!』


とマナから先に発表となった。


『私は中3で卒業間際のときに友達とキャンプ行ったのが凄い印象残ってる』


ーうわ~!!!

ーもう良い思い出

ーキャンプ良いな

ー中学生懐かしい

ー良い


『みんなともうお別れって思うとね、涙がこみあげてきて。

そこで上を見た時の夜空に浮かぶ星たちが今でも印象なんだよ~』


「うっわ~!」


本当に凄い良い思い出だ。

ちょっと感動してしまった。

これが青春……凄く良いな。


『良いでしょ~!今でも大切な思い出!

 そういうネスイはあるの?』


「ん~?あ、あるよ!」


どれにしようか悩んでいたが、ようやく決まった。

今でも忘れず、これからも忘れない思い出。


「俺も中学生の時だったな。今はもう居ない、と言っても遠くに離れていっただけなんだけど、そんな友達が居て。

その人が急に居なくなった感覚がしたときのあの夜の景色、今でも鮮明に覚えているな。」


自分が変わらないといけない。

そう決心したあの日。

今でも忘れることはないし、心に深く刻んでる。


「自分がちゃんと変わろうと思った日。懐かしいな」


思い出すだけでエモくなる。


ーわあ

ー良すぎる

ー何だこの二人、思い出が充実しとる

ーうーん神

ー一発目にやるものではない()


「それはそうだなww一発目にやるものじゃなかった。」


『あはは、まあいいじゃん!いい思い出を語れたし!次行こ~!』


〔メリクリです!1年は本当に早すぎます…。

ということでですが、この1年で一番良かったことって何かありますか?〕


『もう1年か~!早すぎる!何かネスイはある?』


「やっぱりVTuber始めたことだな~!」


『いや~それはやっぱりそうだろうね』


ーこいつまだ今年なのやばい

ーもう2年目だと思ってた

ー半年しか経ってないマジ?

ーやばい

ーえっぐ

ーもう150万ってなに????

ー化け物すぎる


『本当にネスイは伸びがえげつないよ。四天王来れるんじゃない?』


「いやいやそんな」


そもそもVTuber四天王が誰なのかあんまり頭に入っていない。

マナが居ることだけは知っているのだが……。

いつかは絡める日が来ると良いな。


『でも本当に凄いね、何してたらこんなに伸びるんだろ』


プロゲーマーです。

とは流石に口を割れない。


「いやいやたまたまですよ。もっと頑張らないとって思ってます」


『え~、でもなんでネスイってVTuberになったんだろうね?』


この道を踏んでいると大体言われる。

俺はなぜVTuberになったのか。


そもそもの話は、プリームの配信に乱入したのが最初のきっかけ。

でも結局それは公言されず、マネージャーが入ったものとして終わってしまった。

配信を行った場所が会社内なら別に辻褄も合ってしまったから。


となるとあれだけ急ピッチで用意した理由が分からない。


「なんかいつの間にかなってたと言いますか」


『ふへぇ~やっぱ凄い人は凄いね』


ーいつの間にかでなるものじゃない

ー4.5期生とかいう謎界隈

ー実際輝いてるからよし

ー来てくれて良かった

ーネスイに出会えてVTuberにハマれて感謝してる


「俺経由は本当に良かった、言われると嬉しいな」


ここまで視聴者に影響を与えているなんて……。

嬉しい限りだ。


「そういうマナは何がある?」


『え、私?そりゃネスイが来てくれたことだよ』


「いやいやそうじゃなくて」


『え?いや本当だよ』


「え、まじすか?」


『結構大マジ』


「えええ」


流石にちょっと驚いた。

これだけあった1年だよ!?

何があったかなんて上半期は知らないけどさ、流石に俺以外にもっとなんかあっただろ!


ー草

ーこれ結構マジなのやばい

ーずっと配信でネスイを口から出してる

ーたぶん正解

ー合ってるのやば

ーまじかよwww

ーえこれがちなんww

ーもっと他になんかあっただろwww


『いや、他もめちゃくちゃ良いのあるんだけど、やっぱりネスイって異色だからさ。HESKALに来て輝いてるのを見ると凄い嬉しくなっちゃう』


「え、えぇ、ありがとうございます(?)」


ちょっと照れる気もするが、とりあえず感謝は伝えておいた。

HESKALエースに言われると誰だって嬉しくなれる。


「ま、まあ一旦次行くか」


『あはは、動揺してて可愛い』


「うるさい!」


〔もう寒い季節です、12/25は平日です。なんで皆そんなに騒いでるんですかね。

誰かのお誕生日なんでしょうか〕


「草」


『草』


ーわろた

ー爆笑

ーwwwwww

ー草

ーおもろい

ー誰かの誕生日なんですか、がツボる

ーこれ天才だろ


『いやイエスキリストの誕生日ね!?』


キレのいい突っ込みが来たところで次。


〔メリークリスマス!今日はクリスマスですが何か特別に食べたものとかありますか?〕


『私さっきケーキ食べたよ~!!』


「良いな~!絶対高そうなもの食べてる」


ー分かる

ーずるい

ーうらやま

ーいいな~

ーくれ

ーケーキ食べたい


「俺は普通にチキンだけ買ってきたな。あとは適当にピザとか」


俺の家は1人暮らしのはずなのに、今日も今日とて2人暮らしみたいになっている。

どうせならクリスマスくらい色んなもの食べたいとわがままを言う彼女に乗って、

ピザとかデリバリーしてきたのだ。


『うわ~いいね!誰かと食べたの?』


「ん?あ~そうだな」


1人で食べても良かったんだけどな~。

隣の家にでも逃げてくれないかな。

比喩ではなくて本当に。


『え、2人!?恋人居るの!?』


え、あ、まずい。

良からぬ方に進んでいった。


ー!?

ー待ってそれは重要

ーは!?

ーえええ

ーお前裏切り者なのか!?


「いや、ちょっと待って。居ないから今配信してるんだよ!?」


『いやでも居ても配信してるかも……』


おいその返しはなんでもありすぎる………。

何も言い返せない。


ー確かに!!!

ーうわあああああ

ー信じてた

ーバッドボタン押そう

ー恨みます

ー許せぬ

ー信じてたのに


「いやいや本当に彼女とか居ないからね!?」


『本当なのかなぁ~?でも大切にしたい人は居るんでしょ?』


大切にしたい人………うーん。


「まあ…うんそうだね。」


否定は出来ないかな。


『やっぱり居るじゃん!!!』


「え、だからいないって!」


ーうわああああ

ーずるい

ー居るわこれ

ーせこい

ーずっる

ー話聞きたい

ーもうマシュマロ返しじゃなくてお前の話きかせろ


「話~?いや無いよ何にも」


『ないわけないでしょ、何かこう……ね?』


話~?

こんなとこで話せるものなんてなんだが。

しいて言うならずっと住み着いてるとか?

いやいやまずいだろ。

語弊しかない。

うーんうーん、何も思い浮かばない。


「まあうーんそうだな。誕生日プレゼントくれるとか」


『視聴者さん、全員でやりに行きませんか』


ー行こう

ー行くしかない

ーうん

ー賛成

ー行くぞ


『よし!全員で突撃じゃああああ』


「なんでえええええ」


理不尽な攻撃に耐えつつも、まだまだクリスマス配信は続いた。







『本当に彼女居ないの?』


「居ません!」


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【後書き】

えっと…こんな感じで大丈夫?

なんやかんや初めて番外編に手を出した気がする……。


次何か書こうか全然決めてないので、何か案があったら遠慮なく言ってください。

出来ればVTuber関連で、ネスイを出したいです。


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