第262話 ただの前哨戦 

任された1vs3

lucusからしたら、ここで負けようが勝とうがどっちでもいいのかもしれない。

けれど、俺がここで負けるというのは考えたくなかった。


「こんなとこで負けねえよ」


俺は白い流星3人とすれ違う。

狙う敵は違う、けどどちらも勝つという目標に前進しているだけだ。


ここからは俺の独壇場。

誰の意見も聞き入れない。


---------------------------------------------------------------------------------------

前方に居る敵は3人。

1人がスナイパーライフルで後ろから狙い、その手前側で2人が攻撃してくる。

おそらく俺が1人と気が付くのも時間の問題だろうか。


ただ厄介なのは後ろのスナイパー。

割と狙いが良く、油断すれば当たってしまうかもしれない。

しっかり意識を向けないとな。



持っている武器はアサルトライフルとショットガン。

スナイパーに対する太刀打ちはまだ厳しいので手前から倒すという流れが自然になるだろうか。


「んーどうすっかなぁ」


正直自分から攻めるのはあまりに不利すぎる。

1vs3という状況で攻めの態勢を持つのは流石にまずい。


となると、どうにかしてこっち側に引き寄せたいところ。

ただ下手に動くとスナイパーに抜かれる可能性も。

ここは1つ手を加えないとな。


今あるのは、グラップラー………あれ良いのあるじゃん。

敵を引き付けるには割と良いかもしれない。

ただ少し賭けが必要かも。


「いやこれは行ける」


俺は経験則を信じた。





敵が居る方向とは真逆の建物へグラップラーを指す。

ここで敵のスナイパーと目が合った。

何かもらったような様子でいるが、それはあくまで幻想だ。

撃たれた弾は俺の横をかすりもせず通り抜けた。


宙に舞ってる時、ここに全てがある。

アサルトライフルに持ち替えて敵に照準を合わせる。

宙に舞ってる時、腰打ち、もっと簡単に言えばスコープを覗いて撃つことは出来ない。

ただ弾は出る、狙いにくくなっただけだ。


「まあ貰ったな」


1人、アサルトライフルを全弾当てた。

頭に全弾当てれなかったのは仕方ないが、命中率も悪くない。


「さてっと」


ここで身を引くなんてことは考えるわけもない。

俺はまたグラップラーを手にする。



元居た場所に戻るのだ。


敵は、この後身を引く。

ただその前に俺はまた宙を舞うのでここを突いてくるんじゃないかな。

そう読めるのはたやすい。


その一瞬、ここで身を引かなかったのがお前の敗因だろうな。


「チェックオン」


アサルトライフルの残弾はまだ残っている。

全弾頭に当てれば足りるか?


じゃあ足りない?いや違う。

全部当てればいいだけ。


敵はアサルトライフルを構えてくる。

が、俺の方が一歩早い。


頭に狙いを定めた。

ほぼ直感、いやここは経験の末に生み出されたものとでも言うべきか。


弾は敵の頭に全て当たる。

一方向かってきた弾。


流石に詰めが甘い。

endmのエイムと比べれば、どうってことなかった。

全ての弾は、俺の横に通りすぎ、戦場で2人のプレイヤーがひざまずいた。


「残りは1人…………か」


やはり残ったのはスナイパー。

遠距離戦になるとやや不利なので、これをどうすればいいか。

うーん。

流石にぱっと改善策は出るわけでもない。

数秒のにらめっこ。


ふとあれっとなった。


これもう一つの武器サブマシンガンっぽいか?


一瞬だけ武器を変えたのが目に映った。

おぼろげだが、たぶんそう。




じゃあ行ける。

俺の自信は確信へと変わった。


さっきまで居た場所を後にすると、敵の方へ一直線。

一方敵は、甘いなとでも言うかのように鋭い一発。


だが、それは当たらない。

正面に来た弾など当てられるはずもない。


敵は慌ててサブマシンガンを構える。

じゃあそれが当たるかって?


答えはもちろんNO




俺は特に何もなかったかのようにショットガンに切り替える。

敵の弾は左右に避け、気が付けばもう距離は目と鼻の先。


「貰ったな。」


勝負にもならない。

案外1vs3など、ノーダメージで勝てるものだな。


-----------------------------------------------------------------------

【後書き】

疲れすぎてあんまり書けなかったです!

blancの無双はここで止めないです………



レビューありがとうございます~!頑張ります~!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る