第211話 また強化合宿

【前書き】

セリフを見やすくするために、リアルで喋っている描写も『』←これ使ってます

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とある日。

俺は朝から新幹線の中に居た。


向かう先はlucusの家。


そう行われるのだ、強化合宿が。

まあ、簡単に言うならお泊り会だが((


話の経緯はそこまで固くない。


『ねね、週末皆予定空いてるならなんかしようよー』


『そうですね。でもやっぱりランクマ皆でやるしかないんじゃないですか?』


「だな~ほかにすることもないし」


『じゃあ俺の家にでも来るか?』


『え、まじで!?いいの!?』


という風に案外あっさり決まったものだった。

大会も予選は1位通過で、準決勝が始まるまで4人全員が暇。


なら集まってわいわいしてもいいんじゃないか?





駅に着くと、迎えに来てくれたのはlucusだった。


『お疲れ~ようこそ~』


「前からそんなに経ってないけどな」


『はは、車の中にはendmもwartも居るから行くか』


「そうだな」


前乗ったお馴染みの車に乗せてもらう。

中ではwartとendmが楽しく喋っていた。

それを俺とlucusは黙って楽しそうに聞いていた。



「そういえば、午前中は何するんだ?」


『そうだな、俺も今それを考えてた。』


「配信は午後に回せばいいとして、午前は練習に回す?」


『そうだよな~でもそれだと4人集まってやる意味もないしな』


『そもそもゲームはリアルで4人集まっても変わらないでしょ』


後ろから鋭い突っ込みが入った。


『まあまあ、会うのも1つの楽しみだったりしますからね。』


相変わらずendmは容姿が整い過ぎた。

前世どれだけ徳を積んだらそこまで完璧人間になれるのか?


『私が考えたのは2vs2で勝負とかですけど、どうでしょう』


『あ~ありだな。それで行くか』


「そうだな、チームはデュオのコンビでいいか?」


『いいよーん、ぼっこぼこにしてやる』


『私も負けませんよ。』


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ということで、舞台はlucusの家で。

相変わらず広い部屋を1つ借りて、PCを4台置いてもらった。

設定は前のが残っていたらしくすぐに終わる。


『じゃ、やりますか~!』


チームはもちろん、俺とendm

相手はlucusとwart


もはやお決まりのペアだがこれが一番練習には有効だったりする。


『この専用マップ使うけど良いな』


「良いよ」


『blanc、一緒に頑張ろうね』


優しいendmモードだ、癒される~じゃなかった。

今から練習試合だ。


3本先取で行われる。

武器はアサルトライフルとショットガンで固定。

回復は無しだ。




まずは1マッチ目。


「どうする?」


『うーん、とりあえず正面突破してみませんか?』


endmさん!?

最近思考が脳筋じゃ!?


「まあでもそれもありか」


割と効果的だったりする。

彼女のエイムなら案外刺さったりするだろう。


『私が突っ走るので後ろから援護お願い!』


「りょーかい」


と言っても援護要るかなというくらいに彼女は無敵タイムだった。

相手が何も手を出せないまま、まずは1本取った。


『おっけ~!』


「つっよ」


これ次も刺さるんじゃないか?っと思ったがそう簡単にはいかない。


2マッチ目。


『あれ、どこに居るんですかね』


さっきと同じように彼女が突っ走るという作戦にしたんだが、敵が居ない。

というか見当たらなかった。


「どこだ?」


俺が警戒しているが、一瞬の隙を突かれて少しダメージを貰う。


「痛い、どこに居る?」


撃たれた方向を動いても見当たらない。


あ、まずいendmとの距離が。




と焦れば焦るほど、どんどん隙が生まれてくる。


『あ、ごめんなさい!二人どこ~?』


endmも依然と場所が分かっていない様子。



彼らの作戦は至って単純。

見つからなければ攻撃も受けない。

endmの強さを最小限に抑えているのだ。


流石はlucus。良い作戦を思いつくものだ。




俺らはその攪乱に惑わされ、そのまま1本取られた。


『本当にどこに居たんでしょうか』


「分からなかったな。もう少し警戒しながら動いて見るか」


『ですね』



3マッチ目。


打開策が見えないなかでのこの試合。

あまりいい感じには進めなかった。


『これ、どこに居るんでしょうか』


「足音も聞こえないな、本当にどこに居るのか分からない」


ただダメージは少しずつ食らっていく。

だからどこかには居るはずなのだ。


『あ、後ろ!』


俺がダメージを食らったと同時にendmは声を上げた。


「え!?」


後ろを振り向いたときにはもう居ない。

けれど彼女が言うならば確かに居たのだろう。


『たぶん、これ後ろに1人と前に1人ですね』


「なるほど?」


『さっきから後ろと前からしか攻撃を受けてないので。』


「だな。分かれて対応するか?」


『ですね、行きましょう』


俺らは前後に分かれた。

ただ、思っていた状況とは違った。


「あれ、居ない」


『私の方も居ません…ってなんで!?』


endmがこのタイミングで倒される。


『私の後ろに居たんですけど、さっき歩いてきた道なのに』


「ほう」


じゃあ後ろか?

俺も来た方向の道を向いて進みだす。


「え?」


すると攻撃が飛んできたのは後ろ側。

あと一発食らったら倒されるというタイミングで、間一髪弾を避けた。


「あっぶね、」


とりあえず攻撃を最高純度の回避で躱すと、敵が引くタイミングで攻める。

ここでやるしかない。


「ってえ?まじかよ」


まさかの相手のところにはいつの間にかその相方が。


こいつら瞬間移動でもしてるのかというくらい無駄のない動き。

俺らは翻弄されてしまったのだ。


『やばいですね、相手が上手すぎます。私たちが完全にはめられてますよこれ』


「そうだよなぁどうしようか」


うーんと考えていると、


『あ、1つ面白いのが浮かびました。もしかしたら行けるかもしれません』



次負けたら試合終了の次のマッチ。

俺らにとっては負けられない戦いだった。


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【後書き】

まじで書いてて楽しい~!

そろそろカクヨムコン用にもう1つ作らないと…。




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