第190話 女子会かな?

配信も始まって1時間が過ぎた。

たこ焼きは食べ終わり、俺が洗い物をすべて済ませた。


いつの間にか配信部屋は俺の家へと移り、2枠目へ突入だ。

なんで俺の家?


特にすることもないのだが、配信を切る気は二人とも無さそうで雑談やらなんやらしてる。


『そういや、そろそろ来るんじゃない!?』


プリームがボソッとそんなこと言った。

来るのかな~とか言い返しかけて、冷静に考えて誰が!?となりはじめた。

そうなってしまってはもう遅い。



ピンポーン



『きたああああ』


聞きなれたチャイムと同時に春陽が飛び出して玄関に飛んだ。


ー誰!?

ーゲストきちゃ

ーネスイがかわいそうだわ

ー誰だ?

ーまだ来るんだ

ーあれこれ誰の家だっけ現象

ーHESKAL自由すぎるしネスイは優しすぎる


『んにゃ~来てしまった!!男の家へ!!!』


ん?待て。

すっごい聞きなれた危険人物の声が、、、


『ふぅ、あ、こいつがネスイ?お邪魔しますぜぇ』


「いや一応聞くがお前は誰だ?」


もう検討は付いてる。


『青城ひななんだぜぇ、さてまずは持っているDVDを調べてっと、あ、痛い!』


来て早々棚を漁り始める頭おかしい人間。

これは完全にひなだな。


歌ってみたの時に一度あったとはいえ、こんなオフの姿で会うことはもちろんなかった。


ー特急呪物きたやん

ーひなかよwwww

ーネスイとひな初オフなのやばい

ーどこで初オフしてんだよ

ー誰が呼んだの?


『あ、呼んだのはプリームだよ。女子2人だと寂しいねって呼んでた』


『いや~ひなを呼んだ私偉すぎるなぁ~』


「おいここ俺の家?分かってる?」


『すみませんでした』


「はぁ」


まあ別に追い出そうとするわけではないが。

ひなは荷物を下ろして配信台の前にあるソファに座った。


『ふぅ、というわけでこんちゃ!HESKAL3期生の青城ひなだぜ!いぇい』


ーきたあああ

ー何すんだよ

ーなんできた代表例

ー草

ーこれはもうネスイの家明日にはなくなってる

ー何するんだろ


『というわけで、何するの?って言われたらするのは一つ!』


『女子会!!』


「おいふざけんな~」


俺の家で勝手に配信して女子会は本当に意味が分からん。

せめて俺も混ぜてくれ、暇だ。


『冗談はさておき、』


と春陽はじゃじゃーんとでも言わんとばかりに家庭用ゲーム機を取り出した。

そしてささっと手慣れた手つきで目の前にテレビに接続する。

俺も察してテレビ画面を配信画面に映す。


『はい、というわけで今回やるゲームはこちら!』


まさかの俺も知らないゲームだった。

レース系でもないし、戦う系でもない。

なんだこれ?


『ネスイ~コントローラーいくつある?』


「えっとね…」


もちろんそのゲームは持ってるし、コントローラーもいくつか持ってる。


「あ、3つあるわ」


『ないす~やるかぁ』


残り1つは春陽の持参で行ける。


さて、このゲームは……ってカジノ?


『うおおおおおカジノ来たあああ』


ー出たww

ー神ゲー

ーこれ本当に楽しい

ーカジノゲー神


『私これ好きだよ』


プリームはプレイ済みらしい。

え、知らないのは俺だけ?

って思ったがカジノ内にあるゲームはどれも知ってるもの。

なんとかなりそうだ。


あ、もちろん架空通貨で競うだけで方には触れてない。


「よっしゃやるかあ」


『うおおおおおおおお』


圧倒的にテンションが高いひなの隣に居ると確実に耳が潰れる。

かと言ってプリームの横は限りなく何か嫌だ。


『しゃあまずはブラックジャックからだああ』


いつの間にか春陽のテンションも最高頂。

もはや止める人は俺しか……


悔しいが防音完備のせいで叫べない口実もないの悲しいな。


ーこいつら深夜テンションすぎる

ーまだ20時

ーこいつら大人になったらやばそう

ー春陽とひな勝ち過ぎ

ープリーム不調?

ーネスイ上手くねwwww

ー1人安定に伸ばしてるやついる


『よっしゃ次はルーレット!!!』


もはやこいつらは誰にも止められないかもな。


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おおよそ3時間楽しんだところでようやく終わった。

ひなも春陽もやけに調子が良かったせいかテンションも上がったりで疲れた。

プリームは疲れすぎて今にでも眠りそうだが。


『はああ疲れた!』


もう時刻は23時。

そろそろ帰るのかな~とか思ってたのだが、


『じゃ私はプリームの家に泊まるから荷物置いてこよっかな』


とつぶやいた春陽。


『え、ずるい!私も泊まって良い?』


と率直に聞くひな。


静かに頷いたプリーム。


『やったぜうおおおおお』


ああ、終わった。


ーやばいwwwww

ー草

ーほんまにおもろい

ーまさかの泊まり

ー2日目見えててやばい

ー実はネスイの家らしいよ


「じゃ一回配信閉じますかぁ」


たぶん今日最後の枠?になることを願おう。

プリームも眠そうだしな。


「誰か告知ある人」


『はいはいはい!!!』


意気揚々と手を挙げたのはひな。

こいつは相変わらず元気すぎないか?


「はい、なんでしょう」


『明日も配信しまーす!!!!!!!ネスイの家で!!』


「あほか黙れ!」


ー草

ー草

ー草

ーわろた

ー爆笑

ーおいw

ー楽しみ


『じゃお疲れ~!』



やっと配信が終わった。

よしこれで皆が家から出ていく……?あれ?


プリームは寝かけてるから置いといて、ひなはじっとこっちを見つめてくる。

春陽はお構いなしにプリームの家に荷物を置きに行った。


『ねね、ネスイとプリームって家隣マジ????』


「え、あ、うん」


そうか、言ってなかったか。

てか知ってる人春陽だけだったか。

すっかり忘れてたな。


『ふ~ん』


急ににやつきはじめた。

まずい、これ勘違いされてる。


『じゃお二人は楽しくどうぞ~』


「おい、ちょっとまって!」


良からぬ誤解を解くので必死のネスイだった。


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【後書き】

投稿またいっぱい日にち空いたごめん!!!!

頑張ってんだけどね、時間もないしやる気も出ない。

まあせめて週1目安で頑張る!!!!!!


改めてだけど200万PV本当にありがとね

フォロワーとか☆評価も増えてて嬉しい!




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