第188話 家に帰れば……
3期生4期生と次々と色んな人からプレゼントをもらった。
絡みのない人からも些細ではあるがキーホルダーやお菓子を貰ったりと凄く幸せだ。
そんな中、氷はサバゲー用の銃をくれた。
いや、めちゃくちゃ高いやつ!って思ったのだが氷曰く一緒にやってくれれば安いものだそう。
そんなこんなでたくさんの物を抱えて家に帰る。
もちろん帰りはマナの家から直で車だ。
流石に持って帰れないなって思うほどに大きいやつとかは後から運んでくれるらしい。
「はぁ疲れたな」
「今日はお疲れ~」
一緒に車に乗っていたマナがそう言った。
なんやかんやで配信は17時までやった。
皆から愛されてるな~と自覚しつつも愛され過ぎじゃね!?とは思った。
絡んでない方からもプレゼントを頂けるとかこんな幸せはもうない。
「久々にオフコラボしたなぁ」
「まあまあ。ネスイってこれから何を目標にするとか決めてるの?」
「ん~ないかな」
登録者数にこだわってるわけでもないし……
「あ、四天王全員と絡むとか?」
今さっと作ったものだが。
「お~いいね。でもそれすぐ終わらない?」
「そうか?俺みたいなVTuberなんて眼中にないんじゃ」
「そんなことない!」
マナは迫真した顔でこっちを見た。
「ネスイはブーム真っ最中だよ。他3人も絶対乗っかってくれるって」
「でも何するの」
「あ、うーん。そういやネスイって雑談配信慣れてきたの?」
「微妙だな。」
慣れたわけではないけど、割と回数を積んだ。
話の進行は出来るようになり、視聴者とも積極的に絡むようになった。
ただもともと人前でめちゃくちゃ話す性格じゃないから話題がすぐ尽きてしまう。
「ネスイももう1年経つ?」
「いや、あ、でもそうか」
配信開始したの夏頃だっけ。
今は梅雨時期だし、もうあと2か月で1年。
時が進むのって早いな。
「ネスイはしばらく波に乗るよ。何もなければ」
まあ、何もないだろ……って。
そうだった、もうすぐ大会出るんだった。
流石にバレないだろ~ってなっても一切アリバイが作れないので疑われる可能性は大いにある。
それにいつかはちゃんと話したい。
どうなるかはその時に考えればいいや。
「ここらへんじゃない?ネスイの家」
っといつの間にかいつもの通り道だ。
ここら辺からは自分で歩けるので車を降りる。
ありがとうございましたと運転手にもお礼を言うと荷物を持った。
「私も家の前まで送るよ」
とマナも車を降りる。
運転手は無言で頷いているが、本当に良いのか?
「いや~まじで疲れたね。でもまたコラボしたいな」
「次は何するの…」
「なんか新しいゲームやろうよ!」
「えぇ」
どうしてもコラボしたそうで困惑だ。
アクリスが泣くぞ。
「HESKALもアニバだからね~忙しくなってくるよ」
「そうだな~マナは何かするのか?」
「そうだよ~秘密だけど。ネスイも?」
「ああ」
元々はダンスだけの予定。
だったのだが増えた。
ま、本番にお楽しみにしとこうかな。
「っとここが俺の家だ」
よくあるアパートマンション。
ちゃんとオートロックはある安心安全の家だ。
「へ~…」
何か面白そうにニヤニヤしてる。
そんな彼女に構ってるとまた面倒だな。
「じゃ、お疲れさまでした!」
「うぃ~!あ、そうそう」
ん?
思わず立ち止まった。
「プリームには優しくしろよ~じゃ」
「え、あ、ちょい」
後ろを振り向いたがもうそこに彼女は居なかった。
やっぱりバレたか……
これでHESKAL2人目
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そうだった。
玄関には既に靴が二人分。
そういやだったわ、忘れてた。
「ただいま~」
『おかえり~!』
『おかえり!ご飯私が作ってるよ~』
二人分の返事が返ってくる。
いや、そもそも家帰ってきたら誰か居ること自体おかしいがな。
リビングに出るとソファでぐったりしている女の子が1人。
そしてキッチン料理を黙々としている女の子が1人。
絵面だけ見れば凄く良い。
絵面だけ見ればの話だが。
『お邪魔してまーす!お疲れ!』
ソファでぐったりしている彼女、これが春陽。
根っからのゲーマーで、俺が良く絡む1人でもある。
『ネスイ荷物多すぎ!』
プリームが食いつくようにこっちを見てくる。
お前がどうせ取るんだろうなとか思いつつ部屋に置こうとすると、
『あ、ちょいちょい』
プリームに止められた。
あれ、俺なんかしたっけ?
『ゲット!』
いつの間にか横に居た春陽にプレゼントを一つ抜かれた。
「あ、ちょっ」
と思って彼女の手元を見た。
どこぞの二人がプレゼントしてくれた、たこ焼き器だった。
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【後書き】
後書き一発目で言うことじゃないですけど
ひぐらしのなく頃に面白すぎたので全人類見てほしいと思います。
主にアニメ見てたり予備校行ってたりしてたら書く時間なくなった!
それでも色んな人が評価してくださって嬉しい!!!!!
星1800行きそう!よろしくお願いします!!
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