第153話 新衣装お披露目……?2
ーこれは無理だ
ーやべえ
ーこれで5連勝まじ?
ーネスイ強すぎ
ー挑戦者も皆ランカー並みなんよな。
「次はっと」
さっきから結構挑戦者が訪れる。
これで6人目だ。
「えっと、erailさん?読み方分かんないですけどよろしくお願いします!」
ーerail!?!?!?!?
ーエライルま???
ーは???
ーええええ
ーきたあああああ
ー世界最強の戦士ですよ
「世界最強の戦士!?え、まじか。」
まさかこんなタイミングで最強戦士と戦うとは。
めちゃくちゃ良い機会だな。
「戦士ってあれか、銃使うやつ」
ーそうそう
ーそれだね
ーめちゃくちゃ強い
ー上手い人が使うと化ける
ーerailのはやばいんだよなぁ
「えっと、じゃよろしくお願いします!」
世界トッププレイヤーと戦うなんてまたもないチャンス。
楽しむしかない!
「え、やばくね」
簡単に言うならさっきの方たちとは比べものにならない。
まず近づけない。
相手はハンドガンで良い位置を突いてくる。
ただ避けても、次の弾が綺麗に移動方向に向いている。
なので仕方なく下がる。
これの繰り返しだった。
そして、敵は障害物で上手いこと射線を切っている。
いつしているか分からないリロード。
全然FPSでも戦えるんじゃないか?と思うほどだ。
「え、やばい」
少しでも身体を出せば、殺そうとばかりの殺意が籠った弾が飛んでくる。
しかも反応速度がすさまじく早い。
「なんだこれ、世界最強の戦士やん」
ーだから言ったやん()
ーがちもんのプロプレイヤーだよ
ー神威討伐者だっけ
ー神威倒してるよー
ーこれまじでネスイに勝つ
ーてかここで勝ってもらわないと無理。
「いやーやばいな」
さっきの試合は、最悪~で通せた。
めちゃくちゃ戦闘勢でも、魔法で遠隔で攻撃してきても案外隙が多かった。
けれど、この戦士は違う。
「隙が無い」
半歩出ただけで頭が抜かれる。
しかも、相手は射線を切っている。
おまけにトッププレイヤー
エイムは抜群と見た方が良い。
つまりスピードで突っ込んだところで意味がない。
じゃあ取れる手段は一つ。
弾避けるか
「さて、行くかぁ」
このままじゃ埒が明かない。しかも俺が不利の状況だ。
最初のスタートダッシュで、初弾を避ければ、ここからが勝負だ。
敵は1発外そうが、全然動揺はしない。
俺が回避盾だと分かっているからか、多少身を出して撃ってくる。
「これ詰めるしかないな」
弾を近距離で避けつつ詰める。
敵は、めちゃくちゃすれすれを突いてくる。
だからこそできるだけ速度を上げて詰めて、短期戦に持ち込みたい。
と、ここで敵のマガジンが消えた。
「チャンス!」
ここで外すわけには行かない。
ただ突っ込んでも逃げられるだけだ。
ならば……
「落雷!炎雷!」
相手の周りを魔法で覆うのみ。
ーあ、まずい
ーちょっとまって
ーあ
ー終わった
ーあ
これで、敵は逃げられない。
そしてリロードする時間も失ったんじゃないか?
これで終わりだっ
と思ったが。
「あれ、居ない。」
まさかのここで敵は魔法を突っ切った。
あえてリスクが少ない、安全な方を選んだ。
この場で瞬時に判断できるとは……流石に舐めてた。
「え!?あっぶね」
俺が敵の場所を探しているとき、横方向から綺麗にダメージを入れられた。
まじか、久々にHPバーが削れた。
ーおおおお
ーダメージ入った!!!
ーすげえまじで弾当たるんだ
ー避けすぎてて分からん
ーはよblancとコラボしろ定期
ーまじであるぞ!!!
流石に今のは完全に不覚だった。
ちょっと本気出すか。
今の銃声のおかげで敵の位置も分かった。
俺の左側でダッシュで走り、曲がろうとしていた。
俺は後ろを付いていく。
敵は時々後ろを振り返って、撃ってくる。
これを全部避ける。
そして敵が曲がった方へすぐ曲がる。
敵が居ようとも関係ない。
全ての弾を避けて、敵もだいぶ混乱している。
そしてついに、一筋の隙が生まれた。
敵のマガジン数は0。
そして直線方向に敵。
「逃がさない、音閃」
俺の小刀は音よりも速く、動いた。
著しく上がった速度アップで敵に追い付き、大量のバフが付いた刀で敵を切る。
「よし!!!危なすぎ」
なんとかギリギリ倒せた。
あそこで魔法を食らってくれたことが結構つながったのかもしれない。
ーこれもう新衣装無理!
ーerailさんで勝てないはきつくね?
ーきつい
ーだいぶえぐい
ー惜しかったのに
ー本当に惜しい
ーいやぁあと一人くらい強い人来ないかなー
ーラスカ/行くか
「え?ラスカ?お前何言って」
ーきたああああ
ーラスカだあああああ
ーうおおおおお
ーまじかこれ
ー激アツきた!!!
ーラスカvsネスイまじ?
「いや、まじか。ちょっとスキルだけ買ってきていい?」
ーラスカ/何買うの
「銃持てるやつ」
ーバチバチにやる気やん
ー本気の戦い見れるぞこれ
ーやばい激アツ
ー鳥肌もんよこれ
ーやばあ
と、俺は街に戻り、店でスキルをゲットした。
これで銃を使える。
遠距離攻撃も多少楽になるだろう。
さてラスカとの本気の勝負を始めようじゃないか。
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