第242話 キルを意識して

1試合目を終えて、白い流星4人で少し話し合った。

まずこの世界大会、予想はしていたが思った以上にキルポイントの恩恵が高そうだった。

3位で試合を終えて、かつキル数も少し多めに取ってこれだった。

このままじゃぶっちゃけ言うと世界1位とか視野に入れない。


だからちょっとだけ作戦を変えた。


というよりも、ランクマでよくやる編成に変えてみたのだ。

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『降りる場所はまたここで』


「了解~!」


1試合目と落ちる街は同じ。

来る敵の数も同じ。

この初動はしっかり勝って行きたい。


まず近づくのはendm…に加えてwartも同じように行動する。

俺は武器をさっと揃えるとすぐに向かう。


『まだ2人しか居ないよ、でもすぐ来ると思うからどうする?』


『そうだな、攻めていいぞ、後ろは俺らで処理するわ』


endmとwartは颯爽に走って行った。

そして戦闘もすぐ始まる。


別に見た感じそこまで苦戦している様子もない。

そしてlucusの予想通り、敵2人が後からやってきた。


『ほらな』


と言いつつも冷静に対処している。

俺も相手に劣らぬよう完璧な体制を取る。

出来るだけ不利な位置にならないように気を付けて、あとはサブマシンガンでエイムを合わせ続けるだけ。


割と今日は命中率も悪くない。

lucusも結構良い感じの様で、敵を各自で処理できた。


『私達も終わったよ~!』


同じくらいのタイミングで、endmとwartも戻ってくる。

初動が安定しているのは結構でかい。




さて、今回の作戦だがendmとwartが前を先走る。

そしてその後ろをlucusと俺が動く。

こういう立ち回りだ。


オフでやっているときとそこまで変わらない。

言い換えれば、出来るだけ平常時の動きが出来るというのがおそらく裏の考えだろう。


ただそう簡単に刺さるわけも無かった。



『あそこに敵!どうする?』


『私なら倒せます~!』


『おっけ、じゃあ行くか!』


endm主軸のこの編成。

彼女が行けるなら、行く!それが方針だった。

もちろん無理ならさっと引く。


endmが攻撃することで試合開始、

敵はすぐに身を引いたりして、攻撃は全然当たらない。


そうアジアとはレベルが違うのだ。

世界というのはそういうもの。

アジアは世界でも舐められるレベル。

今では弱小国でもあった。


さあこの事実をひっくり返せるか?



『全然良い感じに行かないですね』


しっかり1パキルした後にそう発言した。

確かに若干もたついた感じもある。

まあ思う通りに立ち回れないのが普通だが?


『そうだな、ちょっとまずいな。このままじゃきついかもどうしよう』


『うーん、でもそこまで変に考えなくても良いと思うなぁ』


「と、言うと?」


『まだ2試合目だから、試行錯誤して良いタイミングだと思うよ』


wartの言うとおりだな。

まだ試合数も余裕ある。

ここはちゃんと場合を見切って行く方が後に繋がる。


『まあ確かにそうか、ありがとな。とりあえずこっち向かおう。終盤までは特にアクション動かさないと思う』


さあここから終盤までは、さっきと同じ。

敵に反応せず、ただただじっと待つ。

安全地帯から外れても、出来るだけリスクの低いルートを考えて移動するだけ。


lucusの読みは的確過ぎる。

おかげで、何ごともなく終盤にまで生き残れるんのだから。



『さて、こっからか。どう動くか』


『そうだね~裏側に居る敵倒すのも良いと思わない?』


「裏側………か」


そういや後ろにも敵が居るのか。

あんまり意識していなかったから忘れていた。

流石はwart、しっかり気が付いている。


『どうだ?endm、俺としては別に良いと思っているが』


『行きましょう!やれるなら、やれるところまで行きます!』


endmのやる気は満々だった。

なら俺たちもそれに付いて行くまで。


裏の敵は当然4人。

ただ、endmはお構いなく攻めに行った。


『1人倒しました!逃げた敵お願いします!』


『私行くわ!』


wartは別に飛び出していく。

endmは引き続き敵の対処。

俺も同じように撃ち続ける。


lucusは撃ちつつも、周りの状況管理に徹底してもらう。

司令塔はいつでも完璧な状態にしておきたい。


『よし!こっちは終わった!endmは行けそう?』


『ちょっと長引いてます!援護欲しいです!』


『分かった!!』


すぐにwartが合流。

挟み撃ちでさっと撃破する。


これで3パーティキル。

キル数としても申し分ないんじゃないか?


『よし、じゃあこっち行くわ』


lucusがまた移動する。

未だに一度もヘイトが向かないのが、彼の凄いところなのかもしれない。

流石だな。


「目の前撃ってきたな、どうする?」


『ちょっと狙ってみても良いですか?』


とendmはスナイパーを構える。


「俺も撃つわ」


と自分も持っていたスナイパーライフルを構えた。

ん?案外狙えそうだぞ?


撃ってくるものの隙は結構ある。

もうこれは撃つしかない!


「よし!頭抜いた!」


『頭抜きました!!』


まさかの同時2キル。


『まじかよ、じゃあ攻めるか』


『そこの裏に1人、こっちにもう1人ね~』


すかさずwartが教えてくれる。

もはや敵なし。


しっかりと4パーティ目を狩っていった。


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『ん~ランキング4位か、いいね』


『ちょっと上がったのでかいね』


キルは結局16キル。

キルポイントは結構入ったものの、順位は5位と少し下がってしまった。

まあこれに関しては運が絡んでいた部分もあって仕方ないと割り切っている。


「まあでもこれを見るにキルポイントは結構高いかもな」


現段階1位のチームはキル数平均が結構高い。

これくらいには達したいところ。


『そうだな~でもこれ以上に動くとリスクが高くなるんだよな』


さて、どうしたものか。

戦術の貴公子さん、ここは頼みますよ。


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【後書き】

スクワッド大会が全て終わった後にデュオ大会です!

もし違う記述してたらごめんなさい!!!


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