第158話 練習配信②


「ナイス~」


ー????

ー何回目の1位これ

ーやばいよこの人

ーblanc怖すぎ

ー無双やばい


「どうだろ、そろそろランキング100位入る?」


コツを掴んだら本来終わりの予定だった。

現に、エイムはほぼ確実に当てられるようになり、命中率も高い。


「よし!100位きた!!!」


ー?

ーこいつやばい

ー100位早すぎる

ー一人だけ伸びおかしい

ー??????

ーおめでとう!!

ーいいね!!

ーなんで出来るの


「どうする?もう少しやる?」


ーやるべき

ーやろう

ーやろうよ

ーやってほしい

ーどうせならもっとランキングあげよう

ーやる


さて、コメント欄はめちゃくちゃにやるよう推してる。

じゃあやるか。


「おけ、100位になったマッチレベル見に行くか」


と、結局終わらない。

これ次の目標どうしよう。

もうかれこれ2,3時間やってる。


「え、これ何したら配信終わる?」


ー一生終わらないでいいよ

ー満足いくまで

ー納得したら終わろう

ーblancのタイミングで良い。


「じゃあ、まああと何回かしたら終わるか」


調子良いから、ランキングも上げたいが、集中力が切れそうだ。





「さて、」


もはや降りるところは決まった。

そして、武器もほぼ確定。

最近まではスナイパーとサブマシンガンだった。


けれど、今日はアサルトライフルとリボルバーだ。

アサルトライフルは当然エイムが良いから付けている。

遠距離でも近距離でも対応できる。


そして、リボルバーも同じだ。

ショットガンと比べて近距離でダメージは出ないが、遠距離でも同じダメージが出るのが大きい。


「お~武器揃った。行くか」


初動狩りもほぼ確定。

やっぱり最初にポイントは盛るべきだな。


ー早い

ームーブ上手いなぁ

ー毎マッチごとに上手くなってる

ーだいぶ降りてる?

ーもう攻めるの早すぎ


「ほい、1キル」


敵が油断していたので、リボルバーで1発アウトだ。

シールドが無いなら、リボルバーでワンパン出来るのが強みだった。

初動最強武器なんじゃないか?


「あそこに敵が居るな」


あ、やれる。


「ほい、2キル」


ーおい誰かこいつ止めろ

ーやばいよ

ー??

ー頭おかしい

ー誰か止めろよ

ーもう勝てないって

ーこいつ覚醒中

ー当たらんやろ


リボルバー案外気持ちいいな。

結構当たるし、初動頭でワンパン出来るのが気持ち良すぎてやばい。


「あ、ここにも!」


パンッ


「はい3キル」


やばい、もう楽しすぎる。

全部弾が当たるし。


ーやばい

ーえぐい

ー??????

ー無双すぎる

ーこれが元世界1位ってまじ?

ー世界の壁でかい

ー急に実力帰ってきてる

ー前より上手くね?


「もう居ないか……。敵探そ~」


流石にめちゃくちゃ人気な場所ではないので敵も少ない。

なので、もっとキルが欲しかったらどっか別の街乗りこまないと。


「ここ行くか。」



ここから伝説が始まった。


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さて、道中に見えた敵を抜きまくっていると合計6キル。

リボルバー1発で倒せなくても2発目で仕留めれればいいので問題なかった。


ー見ろ、これが世界だ

ー世界相手にして負けるのかこいつ

ーはよ大会行ってくれ

ーこいつが無双する瞬間を見たい

ー次ソロ大会じゃないのが惜しいほど


「あ、居る」


ちょうど街の近くに敵が歩いていた。

これは確実に仕留めようと撃ったが、当たらなかった。


「いやぁ惜しい。」


今のは当たらないかぁと思いつつ、敵との間合いを詰める。

が、敵は俺の方にスコープを向けた。


「やっば」


相手のスナイパーをギリギリで避ける。

俺はそのままもう一発リボルバーを撃ち込みたかったのだが、敵は少し下がった。


「ちょっと距離あるな…」


思ったより離れていた。

敵が少しずつ離れているのもあるだろう。


「相手はアサルトライフル持ってるなこれ」


よく見ると、片腕にはそれを持っていた。


「上手いな相手」


ーリボルバー避けた時点で最強

ーいや、レジェンド帯は全員強い

ーお前が破壊してるだけだ


「うぉっと」


急に振り返りスナイパーを撃ってくる。

あの一瞬で照準を完璧に合わせるとは凄いな……。

それこそ、endmと戦っている気分だ……あれ?



「めっちゃエイム良いなこれ」


アサルトの弾もめちゃくちゃ良い位置を突いてくる。

いつ当たってもおかしくない。


「とりあえず一発」


相手も不規則に動いているので頭には当たらなかったが、胴には当たった。


ー相手上手すぎる

ー照準良すぎん?

ーblanc負けろお


「いや、きつ」


俺が避けた先に弾を避けてくる。

まるで俺の癖をすべて把握しているかのようで、避けるのに苦戦する。

流石に当たりそうなので、一旦物影に隠れる。


「これどうしよっかなぁ」


とちらっと外を覗いた。

するとすぐさまスナイパー弾が飛んでくる。


「は!?」


避けれたとはいえこんなにいい場所に撃てるのか。

しかも、詰めてきてないか?


「え、こっから詰めるの?」


相手の方がHPは少ない。

ぶっちゃけ俺なら態勢を立て直したい。


もしここで俺が詰めるとしたら、勝つ要因が何かある。


「自信…か」


それもレジェンド帯から湧き出るものだ。


「行くか」


ここでずっと待っていても仕方ない。

どうせなら、先制攻撃は俺からだ。






敵はアサルトで応戦、俺は弾を避けつつリボルバーで狙っていく。

1発目は胴体。

頭に当たらないのはもはや承知の上だ。

相手のアサルトは位置が良すぎる。

避けた先にあり、何か誘導されている気がした。

誘導……?


「あ、まずい!」


俺が気が付いたのがギリギリ早かった。

急いでしゃがむと、真上にスナイパー弾が飛んできた。

俺は弾を避けて、下からリボルバーで撃つ。


流石に相手も避けるとは思っていなかったようで、対処できなかった。


「あぶね~」


先に対応できてよかった。

ちょっとでも遅ければ間に合わなかった。


ーないす!

ーあれendm?

ーあwww

ーendmで草

ーいやお前かい

ーだと思った


「endmかよww」


なら、あんなに上手かったのも当然だ。

今世界何位なんだろう。

また聞いておくか。


ついでに、この前の対戦のリベンジとでも言っておくか。


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【後書き】

ちなみにblancのせいで薄まってますが、ほとんどの弾が当たるendmも相当やばいです。

いつかendm視点の小説書きたい







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