第207話 相方が化け物なんですが
【前書き】
初のendm視点です。
拙いですが頑張りました。
コメント欄はblancの配信から持ってきたものです。
endmからは見えてないんですが読みやすくするために付けてます。
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「いいよ、ちょっと俺も手を慣らしたかったし。」
この言葉にどれほど安心感があるかというのは、私だけじゃなく他の人にも伝わるはず……。
これまで触れてきた中でもトップクラスに相性がいいな、そう感じたのがblanc。
そしてその今の相方が私、プレイヤー名endm。
女子高校生なんですが、実はすごくゲーマーです。
休みの日にはずっとゲームに浸かってしまうことも…あ、もちろん勉強はしてますよ。
そして今日は私が一番やり込んだゲーム【world war】の大会予選。
気合いを入れて頑張る!そう思ってたんですけど3試合目にやられてしまいました。
ちょっと悲しいんですがそれよりも思っていることがあります。
(相方が強すぎます)
1戦目、2戦目は私もblancにいいところを見せようと頑張りました。
けれど3戦目にして調子に乗ったのが裏目に出てしまって…流石に倒されました。
1,2試合で貰った反感が見事に返ってきた気がして反省です。
ただ、まだ相方は生きてます。
だから彼に望みを託そう、そう思いました。
「強すぎる…」
ーそれな
ーおかしいよ
ー謎の塊
ーばぐ
ーいい意味でふざけてる
私の観戦画面には化け物が1人。
彼に向かって撃たれたはずの弾が彼を避けて飛んでいく。
やはり彼の世界は何かがおかしい。
私が初めて見た時は本当にそう思ってしまいました。
だって、弾を避けるなんて選手どの界隈に行っても居ないんですから。
『endm、何食べてるの~』
「え、あ、私は今お菓子食べてるだけですよ」
『いいな~俺も後で食べよ』
えぇ、こんな雑談もプレイしながら出来るんですか。
そう思うと、私はまだまだですよね。
彼の相方として自信満々に立てるくらいに強くならないと…。
ただ、blancはこれでも復帰してまもない。
つまり全盛期はもっとやばかった、そう思うとどうすればいいのやら。
『まじで勝てるぞ』
初動から1人で戦いまくってるはずなのに彼は死なずに依然としてその身を保っている。
しかも武器は強くなり、今のポジションも最高。
待ってこの人本当にあの状況から1位取る?
「え、あ、えっとがんばって」
『おうよ、任せろ』
彼の言葉には信頼性がある。
なんで?と言われるとなんでだろうとなってしまうが確かにあるのだ。
blancの口から出た言葉はすべてが真に聞こえてしまう。
もう彼の虜なのかもしれない。
『おっけ~!俺の勝ちだ!!』
「ええ凄すぎる!ないす!」
ーほんまにおかしい
ーはい?
ー?????
ー勝ったマジ?
ーなんで勝てた
ーえぐい
ーおめでとう!
ーナイスすぎる
ー2位以下にオーバーキルすな
ーやば
ー1人で無双怖すぎやろ
blancは当たり前のように1位を取って帰ってきた。
私もこんな風に、1人で戦える人間になりたいのだが、まだそこまでの領域に達していない。
というかそこまでに達することが出来るかすらも怪しい。
1戦目から3戦目まですべて1位。
そしてキルポイントも十分すぎるくらいに稼いだので予選は1位通過。
おかげでアジア大会までスキップです。
「嬉しいな、まずは順調に進めたことで」
『そうだな、まあもう少ししたら4人で予選進まないとだけどな』
次はスクワッド大会が待っているんだっけ。
メンバーは4人。いつものメンバー白い流星です。
wartとlucusが居ればもう負ける気がしないです。
それに加えてblancが参戦したこのチーム。
もはや負けるのが難しいのでは?
というか、私はこの中でお役に立てるのでしょうか。
それが少し心配だったりします。
『どうする?もう少しやってくか?』
一応試合は終わったのですが、時間もまだいっぱいあるしどうしようかな。
このままじゃ相方にキャリーされているだけ。
もっと私も成長して、自分1人で戦える力が欲しい。
私もやろうかな。
そう思ったのだけれど、
(あ、お菓子が切れてた)
皆にとっては些細なことだけれど、私にとっては凄く重要。
「ごめんなさい、パスで」
『お~そうか。じゃあまた後で夜やろうな』
「ですね、それでは!」
大会もまずは1歩進めた。
私は手を後ろに伸ばして背伸びをグンとしてから立ち上がった。
夜まで何して過ごそうかな。
最近は1日1日が楽しい。
昔のどん底の日々なんて考えられないくらい。
何するか脳内で考えつつ、私は部屋を離れた。
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【後書き】
次はスクワッドで予選大会ですねー。
どう活躍させるか難しい……
あとリアルの方で作者はテストと被っているのでちょっと投稿ペース下げるかも!
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