第252話 最強のペア

【前書き】

少し執筆期間が空いたので矛盾が出来ている可能性も…………

出来るだけ頑張ります

-------------------------------------------------------------------------


『とりあえずここですかね』


彼女、endmがピンを指したところはここから少し離れたところ。


「次の安全地帯の時に優位を取る…か。」


まあ悪くはない。

ただこれは4人だった場合だ。

2人の時にこんなに押し切る必要はあるのだろうか。


「いや、ここにしないか?」


『なぜです?』


「次の安全地帯、その次を見据えて動くなら最適な場所かなって」


さっきの場所は移動には不適だった。

更には人数不利というのが重なっている。

少しヘイトを受けると、そのまま溶かされてしまうというのが今の弱点だ。


『あーそうですね。そうしましょうか』


まだ残りパーティ数は18

キル数も2キルと少し少ないペース。


2人だから無理に取る必要はない。

そうは分かっているがそれでも思うところはある。


『あそこの敵近づいてきそうですよね』


endmの目の先には1パーティ。

しっかり4人態勢で周囲を警戒している。

まだ俺らには気が付いていないようだが…………。


『どうでしょう、倒せそうですけど』


endmさん?

人数不利ですよ。

流石にまだ手を出すには早い。


「いや、これはまだいい。攻めて来たら先制を仕掛けるのはありだが。」


『まあ確かにそうですね。』


そうは言いつつもスナイパーライフルの構えを直さない。

彼女はいつでも準備万端とでも言うかのようにその場を待っていた。


2vs4

リスクしかないその行動。


ただ、endmには謎の信頼が生まれている。

この場面でも彼女ならやれるのではないか?

ここがチャンスという場なのでは?


必死に自問自答する。

けれど、結果その場に立っているのはendmそのものだった。


「勝率は」


『90%あります』


「他からのヘイトは」


『受ける前に仕留めます』


「やり切れるか?」


『任せてください』


はあ。

大きく深呼吸した。

ここが正念場。

この世界大会に漏れ出た空気を変えるチャンス。


endmさん、無茶は良くない。



今回だけだぞ。



「行くか。」


『はい!!』


endmがスナイパー弾を放ち、対戦開始。

彼女の先制で1人倒している。

俺はアサルトライフルに武器を切り替え、蘇生が出来ないようにプレスをかける。


そしてその間にendmは敵陣に一直線。

彼女が到達したらプレスを掛けつつも俺も敵陣に近づく。


『1人ダウン』


彼女は緊迫な状況など知らないのか、どんどん攻める。

人数勝負はイーブンに持ち込んだ。


「行ける」


俺はアサルトライフルをサブマシンガンにチェンジした。


完全な攻撃態勢。

攻めるならここだ。


敵はendmに目を向けていた。

俺への射線などまったく気にしないがごとく。


「残り1人!」


俺はしっかり敵に照準を当てて1人倒した。

残り1人はendmの方


『まだ私たちは終わってない』


彼女はそう呟いて敵を一人仕留めた。


「まじないす!!!!!」


俺らは物資を漁る暇など無く、すぐ身を潜める。

戦闘後のヘイト管理も、まだ戦闘の一部だと思う。

そうlucusが言っていた。


『勝てましたね』


「だな。良かった」


流石はendm、余裕の構えのようにも見える。

この銃声が火種となり、他でも戦闘はスタート。

さきほどまでの試合と違い、敵の減りも少し早い。


「流れは俺らに来ている。」


安全地帯も俺らに寄った。

人数不利ではあるが、敵の減りも早い。


『これは勝てます。条件が揃ってます。行けます』


彼女は自信満々。

いつどこに攻めてきてもすぐ迎え撃てるよう。


「やるか、やるしかねえよな」


もちろん諦めてない。

俺らは勝つ。

この場面で、勝利を掴める。


舞台も終盤戦。


まだ逆転劇は始まったばかり。

--------------------------------------------------------------------------

【後書き】

投稿まあまあ空きました。

待ってくださった方には申し訳ないです。


カクヨムコンもあるので、ちょっと投稿頑張ります…………。



第6試合だけ3話になりそう…………許してください

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る