第91話 終わる気配0
「いやあ、まじでこいつら進まねえな」
俺がずっと質問を返したりしている中、ひなとプリームはほとんど進んでいなかった。
1時間前に1章が始まったのにまだ1割終わったかどうか。
ー後ろからずっと悲鳴聞こえる
ー草
ーなんか聞こえるのよw
ー忘れてたわ
ーもはやBGMくらい薄い
ーまだそこかよwwww
ーこれ終わる?
「一応ね、枠は3時間にしたんだけどさ。終わらないね」
もともとは2時間予定だったのだが、絶対終わらないと思い、3時間にした。
それでも進まないってことはこいつらがよっぽどなのだろうか……………。
『ぎゃああああああああああ』
『忘れてたああああああああ』
ー再放送だなw
ーさっきも観たぞ
ーこいつら学べよw
ー草
ーまじで耳潰れそう
ーイヤホン外したわ
ーここまで喉潰れてないは強すぎだろw
『ちょっと、ひな逃げないで』
『無理!もう無理だってば!』
『私も頑張るからさあああ』
「いやなだめあってんの面白いなw」
ー草
ー平和だああ
ーてえてえ
ーでもこいつらよっぽどなんだろうな
ーまあ、ネスイの配信荒した罪は大きいと
ー流石にかわいそうになってきた気が
ー↑しなかったと
ー罪悪感0だわ
ーまあこいつらなら日ごろのバチが当たったんだろw
『ねえねえ、これ終わる…?』
『終わる気がしないよおおお』
この人ら本当に終わる気があるのか?というくらい進まない。
少し大きなため息をつきつつ、
「どうする?」
ー残り1時間とかなったら交代しよ
ー流石に代わりにやってあげるとか
ー絶対終わらん
ー3時間とかこいつらに無理だろwww
ー私ホラゲー嫌いだけど流石に慣れたw
ー同じとこでこいつら叫びすぎ
ー耐性なさすぎw
「そうだなあ……………。まあ残り1時間で交代するか」
それを彼女らにも伝えるためにVCを付ける。
「おい」
『助けに来てくれた!!!!!!!』
『きたああああああああ』
「お前らさ、いつ終わるの?これ」
ちなみに俺の見込みだと全然1週間とかかかりそうだが…。
『無理だ……一生無理な自信ある………』
「まあいいや、あと1時間したら代わりにホラゲー配信やってやるから」
『え!?まじ!!!!よし、プリーム!頑張るぞ!!!』
『うん!!!!!!』
「じゃ」
そうしてVCをまた切った。
ーなんか喜んでんのおもろいな
ーこいつらホラゲー配信見るっていうのを眼中に置いてないぞw
ー1時間で終わりだと思ってるw
ーうるせええなあ
ーwwwwwwww
ーこれ代行なかったらまじで終わらないと思う
「さて、何しとく?」
ー実況
ーさっきしてた
ー神威戦の感想
ーさっきしてた
ーFPSについて
ーさっきしてた
ー全部してるじゃねえかあ
ー草
ーwwwwwww
ー光マナ/やあ、通話しようぜ
ー!?
ー本人草
ー見てんのかよ
「ん?あ、マナじゃんwwww」
「電話でもしますか」
正直今から1時間潰すのは結構きつい。
正直視聴者も裏でやってるホラゲーなんで飽きてきただろう。
「ほい、こんにちは」
『やあやあ!HESKAL1期生の光マナだよ!』
ーがちで来てて草
ー本当にやるのねw
ー通話草
ーマナきたああああ
ー同接急に増えたなおい
ーマナも配信やってる
ー雑談配信から来たのか
『さて、この二人はどう?』
「絶望と絶望。光も見えないっすね」
『あははwwそっかあ。そういやネスイに配信で一個聞きたいことあってさ』
「ん?」
聞きたいこと?なんだろう……………。
『今度オフコラボしない?』
「は?おいおいおいおい」
流石に遠慮する。
てかここで素直に頷くやつは居るのか?
ー唐突で草
ーがちのトーンやん
ー配信ですなw
ーHESKALあるある、配信で打ち合わせしがち
ー分かる
ーそれな
ーまじでそう
『いやあ、ネスイも皆とオフで会ってるじゃん?』
「皆って言っても春陽とプリームだけですけど…」
なんならプリームはいつもオフで会ってるが。
『だから私とも出来るでしょ?』
「いやいや、それは流石に無理やりすぎません?」
『え~』
「ていうか何するんですか。もしオフコラボしたとしても」
『やっぱタコパでしょ?』
「じゃあ何人か誘ってください」
ー1対1じゃねえのかよww
ー紛らわしいなw
ーマナが呼ぶコラボメンバーって決まってる……
ーあいつらかw
ーついに1期生全員と会うんじゃない?
ーあ、ほんとだ
ー1期生メンバー結構いるよね
『分かったよ~。ところでこの人たちはいつ終わるの?』
「たぶん終わりません」
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