第78話 3D配信でこれやるの?

「疲れた~」


色々とスポーツをやった。

どれも最高難易度に挑戦したから疲労がやばい。

しかも勝てたのはアーチェリーとテニスだけっていう悲しさ。


もう少し運動しようかな………



「配信終わるか、別ゲーやるか。どうしよ」


時間的に終わっても良いのだが、流石にまだ11時どころか10時半すら経ってない。


ーやろう

ーもう少し見たい

ー何するの?

ー3D配信特有の何か?

ーサバゲ―とか面白そう

ーもう普通にFPSやろ

ーそれ

ー平常運転大事


「じゃあFPSやる………?」



実は配信が始まる前、社長に一つ言われていた。


【もし他のゲームやりたいなら遠慮なくスタッフに言ってくれ。全部準備する】


少し申し訳ないけど頼らせてもらおう。


「すみません、じゃあ【end world】の準備できますか?」


スタッフは分かっていたかのように無言で頷き、すぐにセットを始めた。

申し訳なく思いつつ、とりあえず場を繋げる。


「3Dとはいえ手元見るの初めてじゃない?」


ーチーターかそうじゃないか見分けれる

ーチーターはここまで上手くない

ー手元やばそう

ーでもそんなにキーボート音鳴らないよな

ーまあ音鳴らない奴使ってるなら

ーてか、なじみのない機器で出来るのか?


「え?もう準備終わったんですか?」


流石に早すぎだろ………

HESKAL凄いなとか思いつつ、テーブルに移動する。

結構ちゃんとしたゲーミングチェアと、結構良いモニターだ。


キーボードとマウスは観たことない機種だけど、触ってみたら案外手になじむ。


「よし、じゃあ、ちゃっちゃとログインしてやりますか」


スタッフさんに手元と3D全体、そして画面が映るように設定してもらった。


「とりあえず普通にカジュアルやるか」


ー始まる~

ー久々にネスイのFPSじゃね?

ーそういやオフコラボ2連続かこいつ

ー最後にやったのはVRの案件か

ー化け物過ぎるあれか

ー手つき気になる~


「さて、まあ普通の街降りるか」


今回は大会じゃないのでどんどん攻めていこうかな。


周りを見た感じ結構降りてる。

今回はゴースティング対策をかけているのでめちゃくちゃ街降りが被っているわけじゃない。

けど結構人気のある街なので10人くらいは降りてそうだ。


「いつも通りの構成かな。」


やっぱりサブマシンガンとスナイパーだ。

まあ最近たまに違う武器も使うけど、これが安定する。


「よし、攻めよ」


とりあえず隣の家に降りたであろう敵を倒しに行く。


1階に降りてると読んで、外の窓からスナイパーを覗く。


「あ、抜けるかも」


そう思って撃つとしっかりヘッドショットに当たった。


ーあ

ーうめえ

ーチート………じゃない!?

ーまだサブマシンガンを見てない!

ー皆チーターとして扱ってんの草

ー存在がチーターだからしゃーない


「スナイパーはそこまでマウス動かさないし、サブマシンガンでキルしたいな」


そう言っていると、また敵を見つけた。

外側に居たので、スナイパーで抜けるかもしれない


「うお!?まじか」


撃った瞬間敵はたまたましゃがんだので弾が当たらなかった。

すぐにサブマシンガンに切り替えて撃つ。


「あっぶね」


サブマシンガンは結構頭に当たってくれたので、そこまでダメージを食らってない。

ただあそこでスナイパーで抜いて逆に済ませたかった。


ーマウスの動かし方がプロ

ーキーボードカチャカチャ音しないの凄いな…

ーうめえww

ーこれはチーターではなかった

ーエイムえぐ

ー相変わらずだな………

ージャンプとかしゃがんだときエイムの調整がうますぎる


「調子良いかも」


とりあえず街に居る敵は殲滅する。


ー誰も勝てねえ

ーてかカジュアルでこんな上手い人居ると叫びそう

ー手元がきれいすぎて………

ー音あんまり鳴らないの本当に謎

ーわんちゃんチート!?

ーHESKAL側のpcの時点でチートは無理なんよw

ーネスイ自体がチーターなんだ。きっとそうだ


さて、街に居る奴は全員倒したと思う。


「とりあえず移動するか」


ーつええ

ー強すぎわろす

ーなんでそんなあたんの?

ーすげえ……………

ーとりあえずキルムーブよろ

ー質問コーナーでもやるか

ー次の配信何やりたいか


「次の配信かあ…」


ちなみに全く考えていない。

正月明けには配信はせず、のんびりと過ごす予定だ。


そういや、結局冬休み帰省しないかもな。

夏休みにも行けなかったし、春休みにはいかないとな


「何しようか……てか何してほしい」


ー第二弾だろw

ーpart2やろ

ー何?

ーひなとプリームのホラゲー

ーあwww

ーよしそれだ

ーこれだな


「あ、そういやあいつらまだチュートリアル終わったとこか」


あいつらはホラゲー耐性が無さ過ぎる。

せめてチュートリアルくらいはすぐ慣れてほしいところだ。


「次は1章クリアしてもらおうかな」


ー1章ならすぐ終わるかな……

ー1章のRTAは10分切ってる

ーじゃあいける!

ーただ初見はまじで怖い

ーまあ2時間くらいが妥当か

ー春陽との初コラボでやったゲームやったら?

ーAFJか

ーあれか、ネスイ達のせいで回避盾のTierSなんよなw

ー現環境で急に最強になった。


「AFJか…久々にやる?」


コラボの時以外やってない。

結構ダンジョンとかあるのでやるのもありかもしれない


「あ、これ敵か」


オブジェクトかと思って素通りしかけた。

すぐにサブマシンガンで撃つ。

ただ、相手もすぐに反応して岩陰に隠れた。


「お?ちょっと上手い人だ」


結構弾を当てたと思ったのだが、相手は結構弾道を予測してきた。

とりあえず俺も陰に隠れて、サブマシンガンをリロードした。


「まあ、グレネード投げるけど」


一応で持っていて良かった。

大体の角度で投げるとすぐにサブマシンガンで詰める。


「よし、いいね」


ーうわあ

ーキーボード操作上手すぎ

ープロの手元見てるみたい

ーこれでストリーマーってま?


倒せたのはいいが、もう少し投擲物の正確性高めないとな………………



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