第124話 久々に夜音とやる配信?

なんやかんやで、ほぼ終わった。

春休み、色々と混在していたが片付いてくれて何よりだ。


それにしても、自分のこの家で配信をするなんて久々なんじゃないか?

久々もなにも、VTuber配信をしたことがないから当たり前か。

まあそんなことはどうでもいいか。


「よし、久々に気合い入れて頑張るぞ~」


とりあえず今日は夜音とコラボ配信だ。

夜音の家にはどうやらモニターやらが揃っているらしい。

まあ、中3の後半からVTuberを始めたらしいしあっても不思議じゃないか?

HESKALが太っ腹なだけかもな。



俺は夜音がボイスチャットに入っていることを確認して配信を始めた。





「こんしろ~!」


ーきた!!!!!!

ー久々だ!

ーおかえり!!!!

ーまじで待ってた

ー楽しみにしてたよ


一応昨夜に告知だけした。

それでも結構急な配信決定ではあったが、たくさんの人が見に来てくれていて嬉しい。


「こんぷり~」


どうやら夜音も配信を付けたようで声が聞こえる。

マイク切ろうか迷ったけれど、もう合流するしいいか。


「というわけで、ちょっと声が聞こえたんですけど今回はプリームさんとコラボです!!!」


「よろしく~!HESKAL2期生のプリーム・アラモートです!そして」


「え?あ、俺もか。HESKAL4.5期生の白海ネスイです!よろしくお願いします!!」


コメントが流れるように切り替わっていて凄く嬉しいが、読むのが大変だ。


「さて、今日は……あ、俺が進行?」


「うん。よろしく~」


HESKAL2期生だからとかそういう誇りはないのかよと心の中で突っ込みつつ、


「AFGやりま~す」


というわけでまあもし配信するならAFGかなと思ってVRセットを入れていた。

夜音の分は流石に持っていなかったのでモニターで頑張ってもらう。


まあモニターでも十分生かせる気がするのだが。


ーきたああ

ーいえい

ー88888888

ー待ってた

ープリーム初プレイ?


「プリームは初プレイなんですよね?」


「うん。だからちょっと色々と教えてもらう~。最強ボス倒したんだって?」


「あ、まあね。というわけで早速プリームの画面共有見ますか」


と、配信画面を切り替える。

彼女の画面はちょうどAFGが始まった最初の画面だ。

ここからジョブとかを選択していく。


ジョブの種類は主に7つだ。


盾使い、主にダメージを防ぐ。


回避盾、技を避けて攻撃をする。


戦士、銃を使う。


騎士、全体的なバランスが整っている。


忍者、特攻的な攻撃が多い。


魔法使い、魔法攻撃を主にしている。


聖魔、回復役。



ちなみに余談だが俺は回避盾にしている。


「え~どうしよっかな~」


正直夜音がゲームしている印象なんてここ最近まで無かったものだから何が合ってるのか分からない。


「魔法使いとか良いんじゃない?」


なかば適当に言ったのだが、


「あ、いいね。そうしよ~」


とすぐに納得してしまったようだ。


魔法使いは遠距離型アタッカーだ。

いわば後方からの攻撃に長けているので複数人でやるとより活かされる。



「属性があるんだね」


「らしいね」


はっきり言って属性なんて気にしたことが無かったので知らなかった。


結構属性があるのだが、有名どころだと炎、水、草とかか。


「まあ私は水で行こうかな」


「お~頑張れ。」




「どう?操作方法分かる?」


チュートリアルが始まり、視聴者の皆と見守っていた。

流石にFPSをやり込んでいるだけあってすぐに馴染んでいる気がする。


「うん。さっそく行ってみよ~」


こうして彼女のチュートリアルおよび設定があらかた終了した。

俺もやろうと思って、画面を切り替える。


「とりあえず、素材狩りとか中ボス倒したりして強くなるか」


ーそうだね

ーここに最高ボス倒した人いるけど

ーあれは例外

ー例外やめて

ーこれが普通なんよな


「おお~案外しっくりくるかも!」


俺が倒すと、あっさり死んでしまうくらいのレベルの敵を夜音は倒していく。

魔法使いってこんな感じで戦うのかと観察しつつ見ていると、VCから音が鳴った。


「ん?誰か来た?」


そう夜音も言って、俺は確認する。


ー誰か来た!?

ー誰!?

ー急すぎる

ースペシャルゲストか?

ーだれ


「えっと、ちょっと待ってね。」


「まず前提として呼んでは無かったんですが急遽来てくれました!」



「あ、はい!HESKAL二期生の春陽だよ~!」


「というわけで春陽が来ました!なんで来た!?」


ー春陽だ!!!!

ーうおおおおお

ーきたああああ

ー春陽!?

ー急すぎる


「いやあ暇だったもので」


「まあ一応暇なら来て良いよとは言ったけど本当に来るとは」


別に夜音と俺だけなら味っけないかなと思って有名な方とかHESKALの人たちに声をかけさせてもらった。

流石に来ないだろと思っていたから少し意外ではある。


「AFGやってるけど来る?」


「行く!!!!」


「おっけ~待つわ」


夜音も結構基本的な技を覚えてきた。

春陽は案外裏でやり込んでいるようで俺よりレベルが高い。


この3人ならどっか中ボス狩りに行くかと思ってマップにピンを刺す。


「ここ行くか」


春陽をパーティに招待してそう言った。

二人とも納得してくれたようでテレポートして一気に向かう。


正直、そんなに強くない敵なので雑談しながらでも余裕で倒せる。

今年度の抱負は?とかいろいろと喋っているとあっけなく終わった。


ーないす

ーいいね

ー結構プリームも様になってきた


「次何しようかな~」


ネタも尽きてきたし、この先輩二人に進行を任せたいとか思っていると、1つのDMが来た。


「あ、待ってえぐい人来ます」


ー!?

ー急すぎんか!?

ー唐突にやめてください

ーネスイがえぐいって言う人だれ?


「あ、えっと……こんにちは」


「というわけでAFGトップランカーのラスカさんに来てもらいました!!!!」


ーは????????

ーえええええ

ーきたあああああ

ーラスカだああああ

ーえ、まじ!??!?!?!


ラスカさんはAFGのトップランカーで、それこそ世界1位をも取るプレイヤーだった。

暇なら行きますよ~とは言っていたので、ネタで言ったとは思いつつ、

送ったら本当に来てしまった。


「え?!?!?!?!ラスカさん!?」


春陽は謎の興奮状態に襲われていた。

まあ、それもそのはずか。


「私も行っていいですか?」


「もちろんどうぞです」


これで4人そろった。

やることも増えそうだった。


でも何するか迷っていたのだが、ラスカさんは大まかにその状況を受け取ったようで、


「4人PT限定の高難易度コンテンツやりませんか?」


というお誘いがあった。

もちろん乗らないわけが無かった


「よし、行きましょう!」


「もちろん行きます!」


プリーム賛同したしいっか。


「じゃあやりましょう。クエスト名は【奏炎】です」


めっちゃカッコいい響きだ、と俺は直感で思った。



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