第41話 80万記念配信
昨日スパチャの解禁配信を行った。
たまたますごいプレイが飛び出した。
そのおかげもあり、トレンド1位&同接↑
そしてそれが重なったことで…
《また記念配信》
「えっと、2日連続配信ということなんですが」
ーきたあ
ーもうねw
ー早い
ー笑うしかねえわ
ーおもろい
「登録者80万人記念配信です!」
「本当にありがとうございます!」
なんと昨日の配信だけで登録者が5万人増えたのだ。
今日朝からマネージャーの岩佐さんから連絡があったのだ。
流石に信じられ無かったし、夜音は唖然としていた。
「というわけで、今日はマシュマロ返そっかな」
マシュマロというのはいわゆる質問箱だ。
視聴者が聞きたいことを聞いて、それに俺自身が答えるという単純なものだ。
俺がマシュマロを開けると想像以上にたくさんの質問が来ていた。
とりあえず流して見て、興味あるものを返そうかと思う。
「まずはこれだな」
目に留まった質問を配信画面に表示する
『80万人おめでとうございます。
ところで、何歳なんですか?』
「えっと、高校1年生です」
ーえ?
ーまじか
ー大学生かと
ー声良すぎ
ー高1でこのゲームの強さか
ー通信?
そろそろ歳とか言っといたほうが良いかと思った。
なんか後から言って、もっと大げさになっても困るし。
「全日制なんで、高校にちゃんと行ってますよ」
なんなら昨日も高校だった。
最近はこの仕事もあり、毎日が楽しい。
勉強との両立もそこそこ出来ていて満足だ。
しいて言うならblancの方がおろそかになっている気がするが……
「まあいつかテスト公開とかやってみるか?」
よく配信者がやっているのを俺もやってみたい。
blancはストリーマーだがゲームメインの配信者なのでそういうのは避けていた。
ー見たい!
ー結果気になるなあ
ー言われると見たくなる
ー楽しみにしとこ
「まあ考えとくか」
いつか本当にやろうかなと思いつつ、また質問箱から一つ質問を決める。
「次はこれかな」
『80万人登録者達成おめでとうございます!
どうやったらそんなにゲームがうまいんですか?』
ーそれな
ー気になる
ーマジ上手すぎ
「えっと……ひたすらやることかな?」
正直それしかない。
上手くなるならたくさん経験を積むのが一番簡単で近道だ。
「まあゲームによるけど、ランク帯が行き詰まったらエイム合わせとか?」
ーほうほう
ーエイム合わせ?
ー行き詰まりすぎる
「えっと、まずは単純に弾が当たる練習」
これが一番単純だ。
「で、次にどんなところに居てもエイムが合うようにする」
「もっと詰めるなら頭だけを狙うとかしてエイムを極限まで詰める」
ーふぁあ
ー2つ目で死ぬ
ー1つ目もだいぶ強くなりそう
ー頭狙えたら強いんだよな
ーコツを教えて~
コツかあ…
感覚でやっている自分からすると教えるのが難しい。
「ん~。敵の位置を把握するとか、ざっくりじゃなくてここってわかる感じに」
「そしたら相手の動きも読めるか先手が打てて、エイムも合わせやすい」
ー敵の位置把握……?
ーほう
ーチーターよりすげえわ
ー余計無理になった。
「まあ、経験だよ。いきなり上手くなるは無理だから。」
「それに楽しめばいいし」
ゲームは楽しむというのが一番だと思ってる。
確かに競技のために一心不乱に頑張るのはいいが、
それで大事なものを見失っても意味がない気がする。
ー経験か
ーやればうまくなるか
ー説得力違うなあ
ー次元も違うけど
「今度視聴者限定の大会でも開催しようかな。」
なんとなく急に思った。
ー!
ーよし頑張る
ーこれはやるしかない
ーやる気出た
ー本当にやるの?
「今なんとなく思ったけどたぶん本当にやるかも」
視聴者だけの大会なら、普段あまり競技に出れない人にもチャンスがある。
それにみんなが楽しくできる大会がしたいのだ。
「考えとくね。じゃあ次の質問」
『HESKALメンバーについてどこまで知ってますか?』
「あんまりメンバー名を覚えてないんだよなあ…」
「コラボしている人なら、春陽さんとかプリームさんとか、氷さんとかかな。
あともえさんくらいしか」
本当にそのくらいしか知らない。
あんまりHESKALのメンバーを知らない。
4.5期生ということもあり、同期が居ないので余計にだ。
孤立した中ではまだコラボしている方だとは思うが。
ーばらつきえぐ
ーもえが入ってんのおもろ
ーほぼゲーマー
ーコラボしている人くらいしか分からん?
ー光 マナとかもしかして知らない?
「光 マナさん…ちょっとわかんないですね」
ーえ??
ーまじか
ー知らない人居たんだ
ー登録者VTuber界1位だよ?
ーHESKAL一期生のエース
登録者VTuber界の1位でエースか。
ちょっと気になったので調べてみた。
絵はざっと言った感じアニメに出てくるような感じだ。
白い髪にリボンが付いて、でも服は黒色で赤のラインが入った斬新なデザインだが似合っている。
そして登録者は驚異の600万人
え?
600万人はすごいというレベルではなかった。
雑談やちょっとしたゲーム配信でそこまで行ったということは、
彼女の進行がすごく上手いのだろう。
海外ファンも多いらしい。
「600万人か…えげつないな」
ー本当に知らなかったの
ーまじか
ーこれで知れてよかったじゃん
ー危なかったな
ーもし居たら…
ー光 マナ/ 最初の配信からずっと居るぞ
あ、終わった。
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