第183話 ウエハース開封
とある日、いつも通り定期配信をしていた。
終わりかけの時に、1期生のエース光マナに配信を呼ばれ、来てみたのだが……
「じゃ今からHESKALのウエハース開封手元付けまーす」
「いや別枠でやればいいじゃん!」
そして今に至るというわけだ。
「今から開封まじ?俺いる?」
ー要らないと思う
ーなんでネスイ居るのにこれやってるの
ー????
ー謎
ー何が起きてる
『実はウエハース開封の後にもう一個することがあるんですけど
そこでネスイちゃんが超重要人なんですよ~』
「は、はぁ」
ー理解に苦しんでる
ー草
ーネスイ泣くぞ
ー先やれよwww
ー何でウエハースを優先するの
『いや、事前準備があってさ。というわけでウエハース1箱まるまる買いました~』
「え、これ案件?」
『いや自腹でーす』
ー自腹1箱勢
ー案件でええやんけ
ーただの宣伝動画
ーこれ推し出て嬉しかった
ーウエハース地獄死ぬかと思った。
『ちなみにホロ入りレアが5枚、ちなみにネスイ誰だと思う?』
「5枚かぁ」
真面目に誰だろう。
正直皆ホロ付きそうなくらい凄い人が居る。
それにこのウエハースもおそらく第一弾じゃない。
となると4期生が無難か?
「4期生で、氷とか?」
『お~いいね。あとは?』
「いや、もう分からん」
4期生結構人数が居るらしいのだが俺は残念ながら分からない。
それによく絡んでる人が氷しかいないからな。
『このウエハース、実は特別verなんですよ~』
「は、はあ」
『名前はなんとHESKAL杯編、つまりネスイちゃんも居ます!!!!!』
「え、まじかよ」
いや、4.5期生って結構割と最近のやつじゃないの?
『ホロ5枚はHESKAL杯top5の人でした~』
ーうおおおおお
ーまじあついこれ
ーすぐ買ったわ
ー5つ集めました!!
ーネスイすぐ出て嬉しかった。
『というわけでネスイちゃん含め後輩ちゃんどんどん引いてくぞ~』
1箱20枚のよくあるウエハース。
ちなみに入ってる種類はホロ入れて40枚らしい。
いや多すぎ!
HESKALverということもあってか、40枚全部が戦闘スタイルらしい。
いいね。
『お!1枚目のホロ出た!!春陽ちゃんだ~!!』
5枚開封したところで1つ。
春陽のデザイン凄いな…単純に欲しいとか思っちゃったわ。
てかコメント欄誰も触れてないけど、普通に手元映してるの怖くないのかな。
手袋付けてるとはいえ、万が一とかない?
「手元動画って怖くないんっすか?」
思わず聞いてみると、
『怖いけど慣れたから、もしものときはそのときよ~』
いや軽くね?
VTuberの身バレとか怖すぎんか?
『あ!氷君だ!めっちゃかっこいいんだけど!』
氷のいつものビジュが、周りの風景によってさらに際立たせられている。
デザインした人天才か何かかな。
とマナが何枚も引き、最後の1枚。
やはり運の天才というのか。
『やったあここでネスイちゃん引いたあああ』
ー奇跡やばい
ーはwwwww
ーすごすぎんか!?
ー感動
ーえぐい
ー神回起こしてる
ー引き強すぎ
「え!やばすぎる」
流石に最後の1枚で引くは配信の神様かな。
『待って、なんか右見切れてるんだけどこれわざと説ない?』
ーさあ気が付きましたマナちゃん
ー俺これ鳥肌立った
ー気が付かなかったよ俺
ーそれ言われて初めて知った
ーいやこれ考えた人凄い
「どゆこと…」
俺が何もわからない間に、氷のカードを持ってきた。
隣り合わせに置いたところでようやく俺もはっとした。
『うおおおおすごおおお』
氷とネスイのデザインはまるで1枚の絵のようにつながった。
いや凄すぎる。
ーうおおおおお
ーこれやばい
ー天才
ー本当に好き
ー最高
ーきたああああ
『いや~まじですごいな』
「いやまず最後に引くマナの運が怖いです」
『いやいやたまたまだよ』
「たまたまを引いてるのが怖い!」
ーそれな
ー普通にえぐい
ー鳥肌立ったわ
「さて~ネスイを呼んだ本題に行きますか~」
2,30分くらいウエハース開封してわいわいしていた。
そういや、それが本題なんだっけ?と思いつつじっと待つ。
「あれ、手元動画はまだ続けるんだ」
『そうだよ~』
『じゃーん!』
マナは急にカメラを持って部屋を映し出した。
いや、まずくね!?と思ったが、前居た時のように広間だった。
ーいや広くね
ーいつもの会場来た
ーまたここかよ
ーこの広間まじでどこ
ー探したらありそうなんだけどな
マナの視聴者はもはや慣れている様子。
この人いったいどんな配信をしてきたんだ……?
画面に映ったのは大量のダンボール。
想像以上に置かれていて崩せばそれなりに大きい音がなるんじゃないかくらいの山になっていた。
あ、マナが視聴者から貰ったプレゼント?
『これ、なんと全部ネスイに届いたプレゼントです!ぱちぱちぱちぱち』
「え?」
どゆこと?
『ちょっと前にネスイが100万人行ったじゃん?』
「あ、そうだね」
HESKAL杯終わったくらいに100万人達成したんだっけか?
『で、4.5期生って一人だから祝う人も居ないじゃん。
だからHESKAL皆でプレゼント贈ろうってなったの!』
「えっすごく嬉しいけどいいの?」
ーおめでとう!
ー改めておめでとうだなこれ!
ー100万はやすぎる!
ーすごい!!
ープレゼント多すぎる!
ーおめでとう~!!!
『良いよ~皆ネスイちゃん大好きだから。でも渡すタイミングが無かったんだよね』
「あれ、前のオフコラボじゃ無理だったの?」
一度マナの家にオフコラボをしにいった。
その時他のHESKALのメンバーも居たし、そのタイミングでも良かったんじゃ……?
『まだその時はプレゼントが私のとこに集まってなかったんだよ~
ちょうどネスイが居る時に配信一緒にして、開封したらいいかな~って思ったの。』
「は、はぁなるほど?」
ーそれなら実際に会ってやったらよくね?
ーいや確かに
ーそれな!
ーそうしよう?
ーこれは会うべき事案
ーもう配信撮れ高あるし別でもいいやん
『皆別日が良いって言ってる。確かに実際会ってやるのもありだね~!どうする~?』
「どうする~って言われましても…」
スケジュール管理しているとはいえ、マネージャーさんがどう来るか。
「え~でもしたいですね。」
せっかくの開封動画なら俺も一緒に居たいな。
『じゃそうするか~!』
ー決まった!!!
ーきたあああああ
ーはやくしてね!
ーすぐにでもしてほしい
ーいつするの?
『早めが良いよね~、ネスイはいつしたい?』
「別に…最近暇なので夜なら明日にでもどうぞって感じでははは」
『じゃ明日でいいか~』
「は?え?」
ー????????
ー急すぎん??
ーいやいいの???
ー2人が良いなら…とは思うけど
ー唐突に決まって唐突にやるのやばい
ーえぐい
ーまじおもろいな
『ま、あとで連絡するわ~というわけで配信終わるけどネスイ何か告知ある?』
「えっと…、明日見に来てねー」
ー棒読みwww
ーいやこうなるわな
ー1期生こわ
ーHESKALがこわいんよこれ
ー普通こんなんじゃない
『おつまな~また見に来てね!』
配信が終わったわけだが、何があった???
ちなみにスマホを見ると、ちゃんとOKが出ていた。
打ち合わせはさっとだけやるらしいし、顔を出しに行かないとな…。
でも破天荒なVTuberと絡むの、これはこれで凄く楽しい。
そんな気がした。
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【後書き】
4.5章はストーリーとあんまり絡みがない配信回をたくさん出す予定です。
何か、○○と○○の配信とか、そういう要望あったら言ってくれたら9割やってると思います!
☆1700ありがとうございます!いっぱい貰えて幸せです!!
レビュー,リワードも凄くありがたく受け取ってます。
感謝が直接伝わるといいな~!
感想なども目を通してます!
全部嬉しいです感謝です!!!
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