6月24日(木) 12:00〜

 昨日に引き続き、女性陣は夏休みにやりたいことを話し合っていた。

 今日はあいにくの雨で教室で椅子を持ってきて、俺のつくえで昼食を食べることになった。


「やっぱりさ、プールは行きたいよね〜」

「あ、行ってみたいです」

「だよね!あとは、花火とかもしたいよね〜!」

「したいです!」


 氷室さんは目をキラキラと輝かせ、真美の提案に賛同していた。

 

「今年の夏は楽しくなりそうです!」

「今までで1番暑い夏にしてあげるよ!2人も何かやりたいことがあったら言ってね!」

「了解」

「俺はサッカーの試合に応援に来てほしいなー」

「いつだっけ?歩のサッカーの試合があるの?」

「夏休み入って割とすぐかな」

「どうかな、姫香ちゃん?」

「まだ、お仕事の予定が分からないですけど、もし休みなら応援に行かせていただきます」

「氷室さん、ありがとう!」


 そう言った、歩はファンの顔をしていた。

 

「翔は?何かやりたいことないの?」

「そうだな。思いついたら言うわ」


 俺も夏休みを謳歌してきた側の人間じゃないからな。パッと思いつくものがなかった。

 それに、基本的に氷室さんのやりたいことをやらせてあげたいしな。

 中学生の時からモデルをやっている氷室さんは夏休み返上で仕事をしてたみたいだしな。


「翔も夏休み楽しんでこなかった側の人だからね〜。こういう時、パッと思いつかないんでしょ?」

「そうだよ。悪かったな。つまらない人間で」

「別にそんな風には思ってないけどね。これは、翔にとっても今までで1番暑い夏にしてあげないとだね!」

「すごい自信だな」

「だって、そうなる気しかしてないもんっ!」

「勉強もそのくらい自信を持ってくれればいいんだがな」

「それは無理っ!」


 真美は、あはは、と笑った。

 昼休憩の終わりを知らせるチャイムが鳴る。


「後でこの4人のグループLIME作るから、入っといてね〜」

「分かりました」

「了解」


 3人は自分の席に戻っていった。

 すると、すぐに真美からグループ招待が届いた。

 参加を押したところで、先生が教室に入ってきた。

 

☆☆☆

次回更新18時!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る