6月17日(木) 6:00〜『王野風邪をひく』

 目を覚ますと、なんだか体がだるかった。

 おでこに手を当ててみると、少し熱ぽかった。

 風邪かな・・・・・・。

 昨日、そんなに雨に濡れてはいないはずなんだがな。仕方ない、風邪をひくときはひくからな。

 

「今日は学校を休むか・・・・・・」


 なぜか、ひどく冷静な頭でそう判断した。

 

「とりあえず、氷室さんに連絡だな」


 昨日の寝る前に一緒に学校に行く約束をしてたからな。

 申し訳ないことをした・・・・・・。

 今日は学校を休むということを氷室さんに連絡を入れると、電話がかかってきた。


『もしもしっ!王野君、大丈夫ですか!?』

「おはよう。氷室さん。うん、大丈夫かな。少し体がだるいくらい」

『そうですか』


 氷室さんは安心した声でそう言った。


「悪いな。一緒に行く約束してたのに」

『そんなのはいつでもできますから。今日はちゃんと安静にしててください』

「うん。分かった」

『後で、お見舞いに行きますね。今日は仕事もありませんから』

「ありがとう」

『何か欲しいものがあったら、また連絡してください。買っていきますから』

「何から何まで悪いな」

『困った時はお互い様です。それに、以前、私が看病してもらいましたから。今度は私の番です』

「じゃあ、よろしくお願いします」

『はい。任せてください』

 

 氷室さんと電話を終えると、俺はすぐに眠りについた。

 


☆☆☆

今回短めです。


次回更新6/26(土)9時!

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