6月17日(木) 21:00〜『姫香視点』

 お風呂から上がって、王野君の部屋に戻ると、彼は眠っていた。


「寝てる・・・・・・」


 王野君の寝顔を見るのこれで2回目。

 私はそっと、ベッドの近づく。

 

「可愛いな〜」


 やっぱり、王野君の寝顔は可愛い。

 いつまでだって見ていられそう。

 

「今日は少し攻め過ぎたかな・・・・・・」


 まさかの王野君の反撃には驚いたけど、あれも可愛かったな。照れ隠しで、私の指をぱくっ。

 もちろん、ちゃんと手は洗ったよ?


「さっきもビックリしたな〜」


 急に目を覚ますんだもん。

 私が頭を撫でてたのがバレるかと思ったよ。

 まぁ、バレたらバレたで別によかったんだけどね。よしよし、するって言ってたから。

 

「さて、私も寝ようかな」


 私が王野君に寝ててねって言ったのにはもちろん理由がある。

 それは、王野君と添い寝をするため!

 王野君に直接頼んでも絶対に断られるからね。

 てへっ。

 私は王野君を起こさないように、そっとベッドに上がり込んだ。 

 シングルベッドだから、2人で寝るにはちょっと狭いけど、私は気にしない。

 体を王野君とくっつけて薄い掛け布団に潜り込む。

 とはいえ、恥ずかしいから向かい合っては寝れない。私は王野君に背中を向けて寝ることにした。

 王野君が起きた時、どんな反応をするかな。

 

「きゃぁっ!!」


 首筋に王野君の寝息が・・・・・・。

 くすぐったい・・・・・・。

 私は少し下に潜った。さっきまでは王野君の顔の位置に私の顔もあったけど、今は王野君の胸の位置にある。

 このまま抱きしめられたら、王野君の胸にすっぽりと収まりそう。

 この位置なら王野君の方を向いても大丈夫そう・・・・・・。

 私は王野君の胸に耳を当てた。

 ドクンっ、ドクンっ・・・・・・。

 

「王野君の心臓の音」


 彼がすぐそばにいるって証明の音。

 とても心地が良かった。

 私はその音を聞いているうちに、安らかに夢の中に入っていった。


☆☆☆

次回投稿6/28日(月)の9時になります!

分かる人には分かっちゃいましたか〜笑



残り12日・・・・・・。

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