第171話 文化祭編part3 出し物決め

「それじゃあ、文化祭の出し物を決めるぞ~」

「何か案がある人は言ってね~」


 文化祭委員もしている『バカップル』二人が黒板の前に立ち俺たちに向かってそう言った。

 教室の各地でいろんな声が上がっていた。


「はいはい、みんな静かにして~。実はクラス出し物はもうやりたいことが決まってるんだよね~。今からそれを発表するね」


 真美が俺たちに向かってそう言うと、話をしていたクラスメイト達は一斉に前を向いた。


「実はね。カフェをやろうと思ってるんだ。だからね。みんなにはステージでする出し物を決めてほしいの」


 どんなカフェにするのかを言わないまま話は進んでいった。 

 

☆☆☆


お昼休憩になり、俺たちは屋上でご飯を食べていた。

 出し物決めは予想以上にスムーズに進みステージ出し物も決まった。


「あんな決め方でよかったのかよ」

「大丈夫よ」

「なんだか申し訳ないです」

「気にしないで大丈夫だって。姫香ちゃん」


 真美に何か考えがあるのか、結局クラスメイトにどんなカフェをするのか伝えないまま話し合いは終わった。


「いいのよ。秘密にしておいた方がサプライズは盛り上がるでしょ?」


 やはり何か考えがあるらしい。

 まあ、真美に任せておけば大丈夫だろう。


「そういうことだから、今日からまた練習再開するから!」

「よく分からんけど、俺の家に来るってことだな?」

「そういうこと!姫香ちゃんもいい?」

「はい。大丈夫ですよ」


 そういうわけで、また俺の家に集まってコーヒーを淹れる練習をする日々が始まるらしい。

 ちなみに、ステージ出し物は参加したい人でダンスを踊るということに決まっていた。


☆☆☆

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