第209話 新生活編part9 四人で花見③

「サンキュー。翔!」

「ありがとう翔!」

「ありがとうございます。翔君!」


 それぞれが食べたいものをお皿に取り、紙コップで乾杯をすると、少し早めのお昼ご飯を食べ始めた。


☆☆☆


「このサンドイッチ美味しいです!」

「ほんとに!?姫香ちゃんにそう言ってもらえると嬉しいな〜!」


 姫香に褒められて嬉しそうな真美。 

 その頬の緩みようはファンそのものだった。

 

「姫香が食べてるのはハムレタスサンドか?」

「です。翔君のは?」

「俺のはたまごサンドだな。こっちも美味しいぞ」

「一口くださいな」


 そう言って姫香が口を開ける。

 口を開けて待っているひ姫香に俺はたまごサンドを自然に食べさせた。

 

「たまごサンドも美味しいですね!」


 美味しそうに真美の作ったサンドイッチを食べる姫香をまるで親かのように見ているバカップル二人。


「なんかさ、二人がイチャついてるの見てると幸せな気分になれるよね」

「本当だな」

「高校生の時から思ってたけど、私たち役得だよね。こんな幸せそうな姫香ちゃんを生で見れるてるなんて」

「確かにね〜。高一の時は雲の上の存在だと思ってたのに、まさか友達やってるなんて夢のようだよな」

「本当それだよね!姫香ちゃんと引き合わせてくれた。翔に感謝しないとだよね!」


 二人がそんな会話をしているとは露知らず俺と姫香は真美のサンドイッチを堪能していた。

 

☆☆☆


短めです。

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