『⑥4人でプール』
フードコートにはすでに2人が待っていた。
「待たせたか?」
「大丈夫〜。私たちも今来たところだから」
「そうか」
「なんか2人とも疲れてない?」
「分かるか?」
「うん。何やったの?」
「ウォータースライダーです」
姫香が力なく言った。
「あ〜。あれに乗ったんだ。それでそんなにぐったりしてるのね」
真美がお腹を抱えて笑った。
「もう2度とやりません」
「そんなに怖かったの?」
「はい」
「私たちも乗ったけど、そんなに怖くなかったよ?ね、歩?」
「そうだなー。他のところより速かったけど、そんなにだったな」
「それは、お前たちが慣れてるからだろ」
「そうとも言うかも!」
真美たちはよくプールに行っているらしいからな。
ウォータースライダーに乗るのは慣れてるんだろう。
「疲れた時は美味しい食べ物を食べるに限るよ!お昼ご飯にしよー!」
「ですね」
「席取っておくから、先に買ってきていいよー」
「ありがとう〜歩!席取りは任せた〜!」
俺と歩で席を取をする。
その間に女性陣がご飯を買いに行くことになった。
席は意外とすぐに取ることができた。
「後は2人が帰ってくるのを待つだけだな」
「そうだなー。それにしても翔も怖かったのか?ウォータースライダー」
「ちょっとだけな。姫香に抱きつかれて溺れるかと思った」
「あはは、それは幸せな溺れだな!」
「なんだそれ」
「俺も最初の頃は真美に抱きつかれて大変だったよ。今では真美の方がウォータースライダーを楽しんでるけどな」
「そうなのか」
姫香も何回か乗ってたら、そんな風になるのだろうか。
いや、そもそも、もう乗らないって言ってる時点でないな。
それから、しばらく歩と雑談をしていた。
「なぁ、あの2人遅くないか?」
「そうだな」
2人がご飯を買いに行って30分くらいが経とうとしていた。
人がたくさんいて時間がかかってるというとの考えられなくはないが、最悪の事態があるかもしれないからな。
「ちょっと様子を見に行くか」
「だな。席は他にも空いてるし、ここじゃなくてもいいだろ」
俺たちは立ち上がって、お店の方に向かった。
すると、すぐに人だかりが見えてきた。
「もしかしなくても、あれって・・・・・・」
「だろうな・・・・・・」
その人だかりの中心にいたのは、姫香と真美だった。
☆☆☆
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