第200話 大晦日&新年編part7 二人で過ごす新年③

 神社を後にした俺たちはゆっくりと歩きながら姫香の家を目指していた。


「そういえば、翔くんはもう進学先って決めてますか?」

「一応な。姫香は?」

「翔君が決まってるなら私も決まってます」

「どういう意味?」

「翔君と同じ大学に行くって意味ですよ」

「いいのか、そんな決め方で?」

「いいんですよ。翔君と一緒じゃないと大学に行ってもつまんないですし」

「大学に行く趣旨が間違ってる気がするんだが?」

「私にとっては翔君と同じ大学に行くのが最優先ですから」

「後悔しないか?」

「しません」


 真剣な目つきでそう言う姫香。

 その目つきから姫香の本気度が伝わってくる。

 そのことを嬉しく思いつつも、申し訳なくもなった。


「なんか、悪いな。姫香だって夢とかあるだろうに」

「私の夢ですか・・・・・・。私の夢は翔君のお嫁さんになることなので、どこの大学に行こうが関係ないのですよ」

「それは、絶対に叶えてあげないといけない夢だな」

「期待してますからね?」


 そう言って姫香は俺のコートのポケットに手を入れた。

 俺もポケットに手を入れて姫香の手を握る。

  

「絶対に叶えるって約束するよ」

「楽しみにしてますね!」


 姫香の家に到着した。

 その後は姫香のお母さんにもてなされるままにまったりと姫香の家で新年初日を終えることとなった。


☆☆☆


 これにて高校生編終了!

 長らくご愛読ありがとうございました✨

 皆様のおかげでここまで続けてくることができました。

 本当にありがとうございます😭

 

 さて、高校生編はこれにて終了ですが、

 姫香と翔の物語は続くので乞うご期待!


 他の作品も読んでくださると嬉しいです!

 これからもよろしくお願いします☺️

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