そもそも「小説家になろう」でもPV・感想は少なかった(前編・主にPVについて)
カクヨムを使い始めて、一週間ちょっと。
まだまだ初心者なので、誤解している部分も多いでしょうが、でも初心者だからこそ感じられることもあると思うので、その感覚を大事にして、書いていきたいと思います。
さて。
タイトルにもあるように、PV・感想についての話です。
まずは前編として、PVについて感じたことを書きます。
PVの数そのものというより、PVが表す「作品を読んだり読まれたりすること」についてです。
まだ皆様のエッセイを、それほどたくさん読んだわけではありませんが……。
ここまで拝見した限り、どうやら「小説家になろう」から「カクヨム」に来ると、
「PVが少ない! 作品が読まれない!」
と感じる方々が結構おられるようです。
確かに、私も、
「あれ? せっかく投稿したのに、読んでもらえないな……」
と思うことはあります。
でも。
私の場合、それほど大きく減った、という感覚はありませんでした。
タイトルにも書いたように、そもそもあちらでもPVは少なかったですから!
もしも五桁のPVが三桁になったり、四桁が二桁になったりしたら「目に見えて減った!」と感じるのでしょうが、私の場合、投稿直後に少し――ゼロあるいは一桁くらい――読まれるだけ。それが減ったところで、やはりゼロあるいは一桁ですから、あまり実感できません。
そして。
むしろカクヨムの方が「おおっ! 読んでもらえている!」と感じる点があるのです。
それは、今チラッと書いた『投稿直後』という単語にも関連する話です。
当たり前ですが、作品は、その存在を知ってもらえないと、読んでもらえません。だからどこのサイトでも、投稿直後には「こんな作品が投稿されたよ!」と告知されるのでしょう。
カクヨムでも、トップページに『新着小説』『最近完結した小説』『新作の連載小説』が記載されますね。
例えば「小説家になろう」の方でも、トップページに『新着の短編小説』『完結済みの連載小説』『更新された連載中小説』というコーナーがあります。今かぞえてみたところ、それぞれ12作品、20作品、12作品ありました。なるほど、『完結済み』が一番多いのですね。私の体感としては、あちらのトップページの『完結済み』コーナーは「寝る前に投稿したら、昼くらいまでは作品名が記載されている」という感じでした。
そうやってトップページで作品の存在を告知してもらえるのはありがたいですが、あくまでも存在を知っていただけるのは、そこに作品名がある間に目にした方々だけ。つまり、投稿直後しか作品は読まれない。それを過ぎると、ほとんど誰も読まない作品、ということになるのです。
そんな投稿サイトから来たので、私は最初、カクヨムでも『投稿直後』のPVを気にしてしまいました。そこで読まれないと、もう読まれないと思ったのです。だから前項『三日目にして早くも鼻っ柱を折られる』で書いたように「半日経っても『中編』『後編』のPVが0! 大変だ!」と大騒ぎしてしまったのですが……。
その点、カクヨムは違いますね。
投稿直後ではなくても、作品を読んでもらえます。
だからカクヨムは素晴らしい!
初心者なりに、その理由を考えてみると、主に二つの理由が……。
というのが、今回のエッセイの主題なのですが。
本題に入る前に、先ほど『最近完結した小説』という単語を書いたついでに、ちょっと「わからないこと」を告白しておきましょう。
実は私、まだ「どうしたらトップページの『最近完結した小説』に作品名が記載されるのか?」を理解していません。
何を言ってるんだ、完結したら載るんだよ、と言われるかもしれませんが。
では、どうしたら「完結した」と認識されるのでしょう?
例えば「小説家になろう」で、連載小説を投稿する場合。投稿ボタンをクリックするページの中で「まだ続きます」「これで完結します」を選択することになっています。だから投稿する時点で「完結作品です!」と強く意思表示できます。
一方カクヨムでは、作品を投稿するページ――『公開』ボタンをクリックするページ――には、完結か否かを選択するボタンはないですよね? 『連載中』『完結済』をクリック出来るのは『基本情報』あるいは『章とエピソード』のページですよね?
「どうやったら、最終話の投稿と同時に『完結しました!』と意思表示できるのだろう?」
もしかしたら、先に『完結済』をクリックしてから『公開』ボタンをクリックするページに行けば良いのでしょうか? でも、そうすると、一瞬でも「未完結なのに完結済と表示されている」という時間が出来てしまいます。いや、そもそも『完結済』の状態にしたままで、投稿が出来るのでしょうか?
ならば、まずは最終話を投稿した後。落ち着いてから『完結済』をクリックしに行けば良いのでしょうか? そうすると、すでに投稿済みの作品の状態を後から変更したという形になりますが、そんな投稿済みの作品であっても『最近完結した小説』として扱ってもらえるのでしょうか? それに、これでは逆に「最終話を投稿した後なのに連載中と表示されている」という時間が出来てしまうのですが……。
どちらにすれば『最近完結した小説』に記載されるのか。せっかく長編小説を完結するのであれば、やっぱりトップページで告知して欲しいですよね。
こういうのは「習うより慣れろ」で、実際に使っているうちにわかる、と思ってきましたが……。そもそも長編小説を『完結』させる機会は少ないので「慣れろ」が難しい。ならば短い作品をいくつか完結させて試してみろ、と言われるかもしれません。
一応、すでに投稿した作品の中に『完結済』となっている短編はいくつかありますが、その時には、よくわかりませんでした。トップの『最近完結した小説』のところにある『もっと見る』をクリックすると、検索条件がデフォルトで八万文字以上となっているので、
「そもそも長編じゃないとトップの『最近完結した小説』には記載されないのかな?」
と考えたところで、私の思考は止まっています。
そんなカクヨム初心者です。
さて。
本題に戻ります。
先ほど私は、投稿直後でなくても読んでもらえるのは、二つの理由があるのではないか、と書きました。
まず、その一つ目です。
それは『自主企画』の存在です!
カクヨムには、気軽に参加できる自主企画がたくさんあります。
投稿する準備をしている時点で、タイトルやキーワードを入力するための『基本情報』のページで「こんな自主企画があります」と告げられるのですから、それこそ「参加してみろ」と言わんばかりです。
実際に「参加してみようかな」という自主企画を見てみると、当然ですが、自分の作品と何かしら共通項のある作品が集まっています。共通している部分がある以上、自分も他の方々の作品を読んでみよう、という気になります。
私が「読んでみよう!」と思うのだから、他の方々も同じように考えて、私の作品を読んでくださるのでしょう。
素晴らしいですね!
それこそ自主企画なので、実際には「小説家になろう」の方でも自発的に企画を立てていた方々はおられるようですが、運営側から「こんな自主企画があるよ!」という告知の場を設けてくれない限り、交流のある作家さん同士にしかわからない。でも、そもそも他の方々と交流しているなら、そうした企画がなくても、作品を頻繁に読んだり読まれたりしているわけで……。
やっぱり、カクヨムの自主企画というシステムは素晴らしい、と思うのです。
続いて、二つ目の理由。
以前のエッセイでも書きましたが……。
星印やハートマークの通知が来るので「誰が評価してくれたのか、応援してくれたのか」が即座にわかるシステム。これも「作品を読んでもらえる」大きな理由でしょう。
以前に書いた話の繰り返しでは味気ないので、以下、少し補足のような感じになります。
やはり、作品を読んでもらえたら「どんな人が読んだのだろう?」と気になります。
だから私は、まずプロフィールを見に行きます。
でも、それだけではわからない。
特に。
お見合いでも合コンでもなく、作品を書いたり読んだりする同好の士として「どんな人なんだろう?」を知りたいわけですから……。
やはり、それを知るには、その人の作品を読むべきです。
ただし、申し訳ないのですが私の場合、あくまでも「どんな作品を書いているんだろう?」という興味から読み始めるので、本腰を入れて長編作品を読もうという気には、なかなかなれず……。
結局、少ない話数で完結している作品や、気軽に読めるであろうエッセイなどを、読み漁ることになるのです。
そこで「これは凄く面白かった」とか「凄く上手いと思った」とかなると、同じ作者様の作品を、また読もうという気持ちになります。だから、その作品をフォローする場合もあります。
本当は作者様の方をフォローするべきなのかもしれませんが、ついつい作品の方をフォローしてしまいます。あくまでも『作品』を通じて知った「どんな人なのか」なので、作品の方をフォローする……。そんな意味もありますが、もしかしたら『人』をフォローするのが恥ずかしいのかもしれませんね。いや、私自身が『フォローされる』のは嬉しいので、少し矛盾しているかもしれませんが。
ちなみに。
そうやって、短編や完結作品をフォローすることで、実は「小説家になろう」を使っていて前々から感じていた疑問が一つ氷解しました。あちらでは、こちらほど気軽に他人様の作品を読みに行かなかったので、わかっていなかったのですが……。
「それ以上は続かない短編や完結作品をブックマークしてくれるのは何故なんだろう?」
ただポイントをくださっているだけなのだろうか、だとしたら申し訳ない……。そんなことも思っていたのですが、なるほど、同じ作者の今後の作品を読むため、という理由もあったのですね。みんながみんな、私と行動原理が似通っているはずもありませんが、少なくとも「自分ならばそうする」というのがあるだけで、ひとつ納得できました。
こんな感じで。
以前にも書きましたが、ここカクヨムに来てから、私は「ヨム」時間が増えました。「カク」時間が大きく減ったくらいです。
以前のエッセイでは、具体的に「どれくらい減った」は記していないので、この機会に、ちょっと自分で調べてみました。
以下は蛇足かもしれませんが、個人的な具体例に興味があれば、お読みください。
私の場合。
未投稿ストックがどれくらい減ったのか、それを比較したら、どれくらい「書かなくなったのか」が一目瞭然となるでしょう。
私は「小説家になろう」の方では「五日に一回」と決めて定期更新している作品があります。話の内容の連続性とか、章のクライマックスに向けて加速感を出したいとか、そんな理由で連日投稿あるいは隔日投稿にした部分もありますが、原則「五日に一回」です。
あちらで書いたエッセイの中でも「色々と投稿しますが、書き散らかしているわけではありません。メインで続けている作品は、定期更新を続けます」と宣言している作品です。
さて。
今チラッと活動報告――カクヨムで言うところの近況ノート――を見てみたところ。
あちらで活動報告を始めたのは、第九話を投稿した日。第十四話を書いている途中です、と書いてありました。約五話分のストック、ということになるのでしょうか。
第一章と第二章の終盤は、それぞれ毎日投稿だったのですが、毎日更新に切り替えた時には、ストックも多かったはず。そこで、その二つの時点でのストックを見てみると……。
第十話を投稿した日に、第十九話の執筆中。約九話分のストック。ずいぶん溜まっていましたね。というより、これ、それまで投稿した話数と同じくらいあるじゃないですか!
続いて、第二章。12月23日から1月6日が毎日投稿でした。そうか、年末年始には、そんなことをしていたんだ、と、ちょっと感慨深いです。
このくらいの時期には、他にも「最後まで書いたら投稿!」という感じで書いているものがあって、2万文字以下の短編だけではなく、4万文字の中編とか、10万文字の長編とかも投稿済み。あらたに14万文字の長編を書き始めたタイミングだったので、メイン作品の執筆も少し滞りがちだった記憶があるのですが……。
12月23日、第三十話を投稿した時点で第四十六話の執筆中。ストックは約十六話。十分すぎるほどあります。ちなみに、連続更新の最終日である1月6日は、第四十四話を投稿して第五十話を執筆中。さすがに減ったとはいえ、まだまだ約六話分あります。
つまり、一番「書いていた」時期には、約十六話分のストックがあったわけです。連続投稿で大量出荷しても、それでも数話分のストックは常にキープしていたのです。
それが現在。
近いうちに第六十一話を投稿するのに、まだ第六十三話を書いているところ。たった二話分のストックです。
減りましたねえ。とほほ……。
ピンチです。
お尻に火がついて来ました。
ストックがゼロになったら、ろくに推敲も出来ずに投稿する羽目に陥るので――いくら推敲を繰り返しても誤字脱字や拙い表現が残る私にとっては――、大惨事です。
そうならないように頑張ります。いや、頑張りたいです。
それとも、いっそのこと、あちらの活動報告で少し休筆宣言しようかな……。そんなことも思ってしまいます(ちょうど物語の内容的に新しいイベントが始まるタイミングだから、そのイベントが書き上がるまで、ということで。じっくり内容を練り直すためにも)。
……ところで「小説家になろう」から「カクヨム」に来て、同じような危機的状態に陥った方々、私以外にも多いのでしょうか?
ぜひ知りたいので、お気軽にコメントください。
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