カクヨムコン vs なろうコン part2「実は許されていた重複応募?」

   

 前々回の続きのような話なので『part2』です。

 カクヨムコンに関して、今日になって今さら気づいたことも記します。


 まずは、「小説家になろう」という他サイトの話からで恐縮なのですが……。

 なろうコンとも呼ばれる「ネット小説大賞」。10月24日に概要が発表され、昨日(10月28日)から、正式に応募期間が始まりました。

 前々回のエッセイで「ネット小説大賞」について記したのは10月20日でしたから、その時点では判明していなかった「今年は違うぞ!」という点があります。

 まあ色々とあるようですが、カクヨムユーザーとして注目なのは、これ。

 なろうコン(ネット小説大賞)でも短編部門が設立された、ということ。

 ……もしも私がカクヨムに来る前ならば思わなかったでしょうが、今の私から見ると「えっ、カクヨムの真似したの?」と感じてしまいました。


 この新設された短編部門。10月24日発表の応募方法では応募が不可能、という不備もありました。

 どういうことかというと。

 そもそも、あちらのコンテストの応募方式は、キーワード欄(カクヨムでいうところのタグ欄)に指定されたキーワードを記入する、というシステムです。カクヨムでは「カクヨムからも応募できます」みたいなコンテスト(カクヨムのコンテスト一覧には含まれないが「お知らせ」のコンテスト情報には記されている)が、この方式ですね。

 ところが今回、この短編部門の『指定キーワード』が文字数オーバーで記入できない、という問題が発生しました(カクヨムのタグ20文字に対して「小説家になろう」のキーワードは10文字まで)。

 ネット小説大賞の公式ツイッターを見ていると、どうやら利用者に指摘されてから主催者側も気づいたらしく、翌日、短編部門の応募キーワードが変更した旨、ツイッター上で告知されました(同時に、コンテストの公式HPの方の『応募方法』は、こっそりと修正されていました)。

 まあ、そんな感じでバタバタしていたので、いっそう私は「カクヨムの後追いで、準備不足で始めちゃったのかな?」と思ってしまったわけです。


 さて、新設された短編部門。応募キーワードが違うという時点で、もう「ネット小説大賞」メインとは別物な感じ(そこもカクヨムコンっぽいですね。カクヨムコンでも短編は選考方法や受賞後の扱いが違いますし)。

 この『別物』感。私には、かなり痛手でした。以前のエッセイでも記しましたが「今年は2回目なので、短いのも含めて、たくさん応募するぞ!」と意気込んでいたくらいでしたから。

 でも、短編部門は、あまり魅力的ではなかったのですよ(少なくとも、最初に見た時は)。

 まず、もしも受賞できても書籍化はされないこと。

 また、応募キーワードが違うせいで、感想サービスの対象ではないこと。

 特に後者の方は、私以外にも心配した方々がおられたようで……。

 私が公式ツイッターを見た段階で、その点に関する質問もありました。

 そして、それに対する公式の返事が「感想サービスも欲しければ、両方キーワードつけてね!」でした。


 これを見て、私は驚愕。だって『感想サービス』用のキーワードは、同時に「ネット小説大賞」メイン用(短編部門ではない方)の応募キーワードでもあるわけです。私が感じているように二つが『別物』だったら、重複応募になってしまうのではないでしょうか?

 あるいは、あくまでも短編部門も「ネット小説大賞」の一部という扱いならば。

 短編部門に相当する文字数の作品で、「ネット小説大賞」メインに応募してしまったら……。「それは短編部門だから」ということで、自動的に落選でしょうか?

 そもそも「ネット小説大賞」メインの応募要項のページと短編部門の応募要項のページは別になっており、「ネット小説大賞」メインの応募要項だけ見ても「今年は他の応募キーワードで応募する部門もある」とはわからない仕組みでした(今年は他にも複数の部門が新設されたのですが、短編部門以外は「ネット小説大賞」メインと共通の応募キーワードです)。

 これでは短編部門のキーワードが違うことに気づかず、「ネット小説大賞」メインの方の(『感想サービス』付きの)キーワードだけで短編を応募する人も出てきそうです。「ネット小説大賞」の謳い文句の一つが「文字数の制限なし」ですから。


 まあ問題は、「ネット小説大賞」メイン用のキーワードだけで短編応募した場合に、本当に「それは短編部門だから」ということで自動的に落選となるかどうか、という点。

 中間総括その1で記したように、せっかく私もツイッターを使い始めたので……。

 果敢にも(無謀にも?)、「ネット小説大賞」公式ツイッターに質問をぶつけてみました。

 週末だったので、すぐには返事は来ませんでしたが、本日、御返事をいただきました。

 それによると、「文字数で自動的に落選はない」とのこと。従来通り「ネット小説大賞」メインの方でも、文字数に関係なく審査の対象となるそうです。

 これはホッとするニュースでした。ところが、補足的なツイートの中に、驚きの新情報が!

 なんと……。


 「ネット小説大賞」メイン(『感想サービス』付き)の応募キーワードと、短編部門の応募キーワード。選考基準も受賞特典も異なるので、それぞれ独立した選考となる。つまり、両方のキーワードをつけたら、それぞれで選考となる、という話でした!


 ……これって、厳密には重複応募になるような気がするのは、私だけでしょうか。

 ほら、以前のエッセイでも記したように、私は昨年の応募要項にあった『原則他コンテストとの重複応募は禁止しております』を気にしていたわけです。

 ところが。

「そういえば、今年の要項にも、それ、あったっけ?」

 確認してみました。今年のネット小説大賞では「重複応募を禁ず」なんて、一切書かれていませんでした!

 ああ、なるほど。

 これならばメインと短編部門、両方で選考してもらえるのも納得です。


 ……と、この段階で。

「あれ? もしもカクヨムの方でも重複応募禁止の語句がなければ、両方に応募できる? 『どっちに応募しよう?』とか『ギリギリで応募を取り下げよう』とか、考える必要なくなる?」

 そう思って、今さらですが、カクヨムコンの応募要項、見直してみました。

 以下は「第5回カクヨムWeb小説コンテスト」と「カクヨムWeb小説短編賞2019」の両方に共通して記載されている文面の引用です。


>同じ作品を複数回(複数の部門への重複応募を含みます)応募することはできません。


 これ、カクヨム内での話ですよね。同時期の他サイトのコンテストの話ではないっぽい。

 さらに下を見ていくと……。

 最後の『注意事項等』のところに、こんな記述が。


>本コンテストの結果発表前に、応募作品が本コンテスト以外のコンテスト等で受賞した場合には、選考対象外となります。


 これが他サイトとの重複応募の件ですね。

 でも、これって……。「他のコンテストで受賞したら」って、そもそも、同時に他のコンテストにも応募している前提じゃないですか!


 私が今まで重複応募を気にしていたのは、何だったのでしょう? エッセイでも「コンテストは『小説家になろう』を優先」とか書いてきたのに……。両方応募できるじゃないですか!

 特に、カクヨムのコンテストの応募方法。応募期間が終わって選考期間に入ったら、もう応募を取り下げることは出来ません。だから「ズルして重複応募しておいて、他で一次選考を通過したら、応募を取り下げる……。そういう裏技も使えないんだなあ」と思っていました。

 でも。

 ズルも何も、ルール上、大丈夫だったのですね! 取り下げる必要、ないのですね!

 ほら、どうせ私のレベルならば、一次選考が精一杯ですから。『応募作品が本コンテスト以外のコンテスト等で受賞した場合には』なんて、私には関係ありません。

 まかり間違って受賞でもしようものなら、その時は潔く、最初に受賞させていただいた方を優先させますから、そこも問題ありません。


>本コンテストの結果発表前に、応募作品が本コンテスト以外のコンテスト等で受賞した場合には、選考対象外となります。


 ああ、何と素晴らしい文章なのでしょう!

 思わず、二度も引用してしまいました。

 これで何の憂いもなく、ダメ元でカクヨムコンに応募できます。以前に『だから今回、データ取りが終わったら、あちらのコンテストを重視して(二重応募を気にして)、ギリギリで参加を取り下げる可能性も大きいです』と書きましたが、その可能性もゼロになりました!

 バンザーイ! バンザーイ!

 さあ、皆さんも、どんどん重複応募しましょう!


 ちなみに。

 昨日開始した、あちらの「ネット小説大賞」。既に私は、36作品を応募しています。

 締め切りまでに投稿作品数を増やして、それらもガンガン応募して……。

「私の応募力は53作品です」とか言ってみたい、と子供じみたことを考えています。

   

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