キャッチコピーは、ジェット○クランダー、Gファ○ター。
今さらですが。
初めてカクヨムのトップページを見た時に思ったことを、書き忘れていました。
トップページでは『注目の作品』とか『新着小説』とか、色々と紹介されていますよね。
それらが利用者の投稿した作品なのだろう、ということは一目でわかりました。
しかし。
「これ……。どれがタイトル?」
キャッチコピー文化のなかった私は、まず、その点に戸惑ったのです。
私の中の常識では「まずタイトルが表記されるもの」と思っていました。
確かに一番上に、それっぽいものが表示されています。大きな字で、カラフルな色で。
でも、どうもタイトルとは思えない。いくら長文タイトルが流行だとしても、みんながみんな、これほど説明的な長いタイトルをつけるとは考えられない。というより、そんな利用者ばかりのサイトは嫌だ。
しばらくして。
私がタイトルだと思っていたものは、タイトルではなくキャッチコピーだということを理解しました。
今でも、あらためて考えてみると。
キャッチコピー、本当に目立ちますよね。カラフルなだけでなく、タイトルよりも字も大きいのですから。
ユーザーページの『概要』でも同じ状態です。
ユーザーページから『小説』の「もっと見る」をクリックしたり、自主企画の参加作品一覧を見たりすれば、さすがに真っ先にタイトルが表示されています。ですが、その状態でも右側にデカデカとキャッチコピーが出ています。やはり「キャッチコピーが目立つ」というのは間違いないでしょう。
実際、自分が皆様の作品を読む場合でも。
キャッチコピーに惹かれて作品を読み始める、というケースが多々あります。
でも、タイトルで興味を持って、というのは……。あったかなあ? 記憶にございません、という感じです。まあ、以前の項目で「二つ前に書いたことを忘れてた!」とやったばかりなので、私の記憶なんてアテにならないのですが。
ともかく。
それだけキャッチコピーの方が――少なくとも私には――効果的です。
何度か「作品を読んでもらうためには、タイトルやキャッチコピーが大切」という言葉も目にしましたが、その『大切』の度合いには大きな差がある、と私は思ってしまいます。
特にカクヨムの仕様では、キャッチコピーの方がはるかに大事だぞ……。そう感じるわけです。
皆様は、どう思いますか?
……と、ここで終わらせれば、今回はすっきりとしたエッセイかもしれませんが。
この機会に、タイトルやキャッチコピーについて思うことを、もう少し書かせてください。
とても個人的な偏見なのですが、私は長文タイトルが嫌いです。
タイトルで説明しないと読者に興味を持ってもらえないから、という理屈も、頭では理解できます。でも、嫌いなものは嫌いです。偏食と同じで、理屈ではない部分もあるのです。食わず嫌いと同じで、タイトルを見た瞬間に「これは読みたくない」となる場合もあります。
「ネット小説を書いていて、この感性では、肩身が狭いなあ……」
でも他の方々のエッセイや応援コメントを見ていると『長文タイトル嫌い』は、一定数、存在しているようです。
単純に「感性が古い」ということなのかもしれませんが、私は私で「なぜ自分は長文タイトルが嫌いなのか」を自己分析してみました。「偏食と同じ」とは言っても、それでも何らかの理由をつけたがるのが理系脳です。
そこで思い出したのが、幼少期に教わった言葉でした。
「タイトルも作品の一部です」
小学生の頃、中学受験のために通っていた進学塾で、国語の時間に習った言葉です。
国語の苦手だった私には、意味がよくわかりませんでしたが、
「おそらく、作品本文にタイトルが加わって初めて作品全体として完成する、という意味なのだろう」
と理解しました。
頭の中に浮かんだイメージは、ロボットとコクピット部分の関係です。
○ジンガーZの○イルダーオンとか、ガン○ムのコ○ブロックシステムとか、そんな感じです。タイトルはホバー○イルダーとかコ○ファイターに相当するわけですね。
ちなみに、同じ国語の時間に習ったことで今でも覚えていることが他にもあって、そちらは、
「小説は詳説ではない」
でした。
だから小説を読む時は行間を読むのが大事、という意味に理解したのですが、大人になってから――特にネット小説を読んだり書いたりするようになってから――、
「ならば『行間を読む』必要がないラノベは、小説ではなく詳説なのか? ラノベは軽く読めるけど、読者が行間を読む必要がないようにするために、むしろ普通の小説以上に詳しく説明してしまっているのか?」
などと考えたりします。
まあ、これについては考え出すと長くなりそうなので、別の機会に。
話を戻しましょう。
タイトルはロボットのコクピット部分だ、ホバー○イルダーだ、コ○ファイターだ、という話です。
だから、あまりタイトルで説明しすぎると――それだけであらすじとして完結していると――、私は、
「それコクピットじゃないじゃん! 独立したロボットじゃん! 本体に合体しても、もう余剰パーツじゃん! 『本体』ロボットじゃなくて『タイトル』ロボットだけで戦えばいいじゃん!」
と感じてしまうようです。
まあ、この例えは例えで、少しおかしい気もするのですが。
というのも、トランスフォー○ー・へッド○スターズのように、中枢部分が本当に独立したロボットになるロボアニメもありましたからね。日頃アニメなんて見ない級友が「あれ、子供向けアニメのタイトルとしては問題あるよなあ。だってヘッドをマスターするんだぜ」とニヤニヤしていたのを今でも覚えています(ヘッドは体の一部の先っぽを示す隠語、マスターはマスター○ーションの略語だと彼は思っていたそうです。これも若さゆえの過ちでしょうか)。
また話が逸れました。
ともかく、私にとって、長文タイトルは余剰パーツです。
だからタイトルで説明しすぎるのは抵抗あるのですが……。
キャッチコピーならば、話は別です!!
タイトルがコクピットならば、キャッチコピーは追加装備みたいなものです。
劇場版で青い肌の巨大ヒーローから「おまえのロボットは空を飛べない。俺なら空から攻めるね」と指摘された頃に、ちょうど開発されていて、満を持して登場した紅の翼とか。
(なお、この劇場版は映画館で見た記憶がなく、私が覚えているのは「四大ロボット夢の共演!」みたいな話から。でも大人になって見直したら『四大ロボット』ではなく『三大ロボットと飛行補助メカ』だったので愕然としました。あんなものを一つとしてカウントしていたなんて……)
赤い髪のお姉さんが「あの輸送機のコンテナにはパワーアップメカが入っている! 撃墜されるな! 何としても白い基地まで運ぶんだ!」みたいな発言と共に命がけで運んできてくれた、後付け合体装備とか。
(なお、このお姉さん。「〇〇救出作戦」なんてタイトルのエピソードがあるくらい重要キャラだったのですが、その『救出作戦』で助かって、視聴者がホッとしたCM明け。次回予告の冒頭ナレーションが「〇〇が死んだ」だったのは衝撃でした。いくらビデオが無かった時代で、ネタバレ予告当たり前の時代だったとはいえ……)
なんだか今回のエッセイ、カクヨムの話をしているのか、昔のロボットアニメの思い出を語っているのか、自分でもわからなくなってきました。
ともかく。
そんな感じなので、私にとってキャッチコピーは、タイトルとは違って「それ抜きでも作品として成り立つけれど、追加装備として大変ありがたい」というもの。それ単独で活躍できるほどの『追加装備』なので、キャッチコピーでは「書き過ぎている!」なんて抵抗もないのです。
世代や性別によっては、本当に何を言っているのかわからない、「わけがわからないよ」状態かもしれませんが。
正直、自分でも「何を言いたいのか、主張がボヤけてるような……?」という感じもあります。
でも。
ジェット○クランダーやGファ○ターがなかったら、○ジンガーZもガン○ムも、ピンチを乗り切れなかった場面が多々あります。それに例える時点で、私が、キャッチコピーというものをどう捉えているのか。
「言葉の意味はよくわからんがとにかくすごい存在だ」
と思ってもらえたら幸いです。
かなり迷走しましたが。
要するに。
私のように「タイトルで説明しすぎるのは、ちょっと……」という人間でも、タイトルには流行りのキーワードを入れられない人間でも、キャッチコピーならば、色々と書けるわけです。
しかもカクヨムの仕様では、タイトル以上にキャッチコピーが目立ってくれる!
だから「キャッチコピーっていいよね、カクヨムっていいよね」という話でした。
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